表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後の魔法は、人を待つための魔法だった  作者: まるねこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/62

61 家族会議2

「……すごいわ!」


 侍女の姿を見た王妃はその小瓶を大事そうに手元に寄せた。


「いつの世も女性は美しくありたいと願う。これはそんな乙女心をくすぐる魔法薬だ。様々な魔法薬が開発されれば公爵家の支援金などはした金だろう」


「ユーグの言う通りね。これにいくらでもお金をかける女性は多いもの。ユーグがこの魔法薬を作れば王家も安泰ね」


 メルローズ妃は満面の笑みを浮かべ、そう話をする。


「母上、残念ながらこの薬はクロエが作ったもの。俺には作れない。俺は魔法円を作るのが得意だからな。国の魔術は今、クロエ一人のおかげで成り立っている。彼女を失えばどれだけの損失になるか分からない」


「……そうなのね。失われた魔法を馬鹿にしていたけれど、とても有用なものなのね。分かりました。私からもポストマ公爵令嬢には諦めるように勧めるわ。そうね、隣国の第三王子を紹介してあげるわ。彼も優秀だと言うし、彼女好みだと思うわ」


「ああ、父上。婚約白紙を一刻も早く頼む」

「分かった。ユーグ、本当にそれでいいんだな?」

「ああ。全く問題ない」


 こうして急遽始まった家族会議は終わったようだ。



 私たちは魔術師顧問の部屋へと移動する。


 いつもと変わらない部屋。


 久々に部屋に戻ってきたけれど、書類が積まれている様子はなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ