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騎士と侍女  作者: 鳥飼泰
72/108

71.浮かれる

「シディは、私の名をあまり呼んでくれませんね」

「え、そんなことは、」

「本当に?」

「…………意地悪ですね」

「おや。そうでしょうか」

「そうです。いきなり、愛称でだなんて言われた淑女は戸惑うものですよ。しばらく時間をください」

「愛称でと言ったのは、シディが先だったと私は記憶しています」

「……………………」

「ふふ、すみません。意地悪はこれくらいにしておきますね。愛称で呼ぶ許可をもらえて、少し浮かれているようです」



浮かれている騎士。

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