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65. (未来のIF話) 欲求に正直
***付き合って数日後の設定
ベンチで隣り合ってお喋りをしていると、不意に静寂が生まれた。
どうしたのかなと騎士へ顔を向ければ、その顔が徐々に近づいてきたものだから、侍女は驚いて両手で防いだ。
すると相手は不思議そうに目を瞬かせる。
「…………いけませんでしたか?」
「あ、あの、私たち、まだ付き合い始めて間もないのに、……その、まだそういったことは早いのではないかと」
「そうですか? 私は、ずっとしたいと思っていたので。むしろ、ようやくといった気がします」
顔を真っ赤に染めて絶句する侍女に、騎士はあっさりと口づけた。




