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騎士と侍女  作者: 鳥飼泰
63/108

62.チョコのお返し

「侍女殿、これをあなたに」


そう言って騎士から渡されたのは、チューリップだった。ほのかに赤の混ざる黄色の花が数本、リボンできれいにまとめてある。

聞けば、先日のチョコにはお返しをするものなのだとか。

そうとは知らなかった侍女は驚いた。


「何が良いかあれこれ考えたのですが、私は無骨なもので、あまり女性の好きなものに詳しくなく……。けっきょく、私の好みで選んでしまいました」


気に入ってもらえただろうかと不安げにこちらを見てくる騎士へ、侍女は満面の笑みで答えた。


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