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54.逃げられた
侍女がチョコレートを用意してくれるらしいと気づいてから、騎士は当日を楽しみに待っていた。
上司に教えられたことによれば、チョコレートには二種類の意味があるらしいので、どちらなのか尋ねたのだが。
「え、騎士様。チョコレートのこと、知って……?」
「知識量の膨大な上司がいますので」
「ああっ、たしかに知っていそう!」
「それで? これは、本命?」
「うう……そんなこと、女性に聞くものではありませんよっ。失礼します!」
「あ、侍女殿っ、待ってくださ――」
侍女がチョコレートを用意してくれるらしいと気づいてから、騎士は当日を楽しみに待っていた。
上司に教えられたことによれば、チョコレートには二種類の意味があるらしいので、どちらなのか尋ねたのだが。
「え、騎士様。チョコレートのこと、知って……?」
「知識量の膨大な上司がいますので」
「ああっ、たしかに知っていそう!」
「それで? これは、本命?」
「うう……そんなこと、女性に聞くものではありませんよっ。失礼します!」
「あ、侍女殿っ、待ってくださ――」