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騎士と侍女  作者: 鳥飼泰
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49.ごまかすついでに

魔術道具から大きな火の玉が出て侍女は慌てた。だが火の玉は虫だけに向かい、他に燃え移ることはなく被害なし。おかげで侍女長に注意されるだけで済んだ。侍女長といえど、虫の対処にはこの魔術道具を重宝している。


だが、騎士はこの件をどこかで聞いたらしい。


「なにか、騒ぎがあったようですが」

「えっ、あ、あー、ささいなことでしたので問題ありません。……あの、それよりも! 騎士様は甘いもの、お好きですか? チョコレートとか」

「チョコレート? 好きですが。それよりも侍女殿、騒ぎについて詳しく、」


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