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42.季節の移ろい
黒髪の騎士は、仕事の関係で外界をあちこち歩き回ることも多い。
そのうち、その中で見た、咲き誇る花だったり、色づく葉だったりといった季節の移り変わりを感じるものに、風流な味わいを見出すようになった。
王宮内の構造は上司に叩き込まれたこともあり、完全に把握している。
だから、中庭の奥にある木が、しばらくすれば見事な朱色に染まることを知っている。
「そのときは、侍女殿を誘って見に行こうか……」
彼女はきっと無邪気に喜ぶのだろうと思えば、自然と頬が緩んだ。
黒髪の騎士は、仕事の関係で外界をあちこち歩き回ることも多い。
そのうち、その中で見た、咲き誇る花だったり、色づく葉だったりといった季節の移り変わりを感じるものに、風流な味わいを見出すようになった。
王宮内の構造は上司に叩き込まれたこともあり、完全に把握している。
だから、中庭の奥にある木が、しばらくすれば見事な朱色に染まることを知っている。
「そのときは、侍女殿を誘って見に行こうか……」
彼女はきっと無邪気に喜ぶのだろうと思えば、自然と頬が緩んだ。