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騎士と侍女  作者: 鳥飼泰
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41.奇遇

侍女の働く王宮は広く、王族や賓客の目を楽しませるための庭園や中庭もいくつもある。

その中庭のひとつに植えられた木に、よい香りのする花が咲いた。

黄色の小花が集まって群になっているのも可愛らしく、侍女はたまに眺めに行く。


今日はそこに、先客の姿があった。


「あら、騎士様」

「侍女殿」

「まあ、こんなところで奇遇ですね。騎士様も、花を眺めに?」

「はい。あ、いえ、花を目的に来たのも本当ですが。実は、もしかすると侍女殿に会えるかもと思い、……少しだけ待っていました」


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