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騎士と侍女  作者: 鳥飼泰
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36.騎士の稽古

広場の横を通りかかると、騎士の一団が木刀で打ち合いをしているのが見えた。

俊敏に動く騎士たちの間に見慣れた黒を認め、侍女はつい足を止める。


思えば、黒髪の騎士に会うのはいつも彼の休憩時間だったりするので、戦う姿は見たことがなかった。

他の騎士に比べれば細身に見えるその体。だが彼が繰り出す一太刀は、他に負けないくらい重そうだった。


ぼうっと見惚れていると、騎士たちの監督をしていた騎士団長の目がちらりとこちらへ向けられた気がして、侍女は慌てて立ち去った。


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