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騎士と侍女  作者: 鳥飼泰
34/108

33.汗

屋内で仕事をする侍女の額にも、うっすらと汗がにじむほどに暑い日。

汗だくの騎士と鉢合わせた。


「まあ、騎士様。すごい汗!」

「先ほどまで、同僚と手合わせをしていたのです。見苦しい姿ですみません」


このままでは風邪を引いてしまうと、侍女は慌ててハンカチを取り出して騎士の額へ当てた。


「侍女殿、ハンカチが汚れますので、」

「心配無用です。淑女はハンカチを複数持っています。これは騎士様用です」

「……淑女とは、すごいのですね」

「ええ。淑女を侮るなかれ、です」


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