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騎士と侍女  作者: 鳥飼泰
33/108

32. (未来のIF話) 名残り惜しい

2023年8月9日の「ハグの日」特別編。ちょっと関係が進んでいる雰囲気のふたりです。でも、これでもまだ付き合ってはいません~!

ふたりきりの休憩時間も、もう終わる。

だが、なんとなく立ち去る気になれず、侍女は下を向いてもじもじしていた。

そこへ、騎士が独り言のように呟いた。


「……なぜでしょうか。このまま侍女殿と別れるのが、惜しいように思うのです」


まさに自分が感じていたことを言葉にされて、侍女は顔を上げた。

するとそこには、ほんのり頬を染めた騎士の顔があった。それに勇気を得て、自分の気持ちを口にする。


「はい、私も。このままお別れするのはなんだか寂しいと、思ってしまいました……」


それからしばし無言で見つめ合った後、騎士が再び口を開いた。


「あの、抱きしめても良いでしょうか?」

「え?」

「無性に、あなたを抱きしめたい気分です」

「え? え?」


目を白黒させているうちに、侍女はいつの間にか頷いてしまっていた。

こういうとき、騎士は妙に押しが強いのだ。


「失礼します……」


だが、実際に背中に回された腕はおそるおそるといった様子で、先ほどまでの勢いはどうしたのかとおかしくなった。


「笑わないでください。侍女殿は華奢だから、折ってしまいそうで緊張するのです」

「ふふっ。そう簡単に折れたりはしませんよ。これでも私、逞しいのです」


そう言って、侍女は自分から騎士の腰へ腕を回し、えいっと思いきり抱きついた。

すると騎士がますます慌てたのがおかしくて、ぎゅうぎゅうと締め上げてやった。


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