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騎士と侍女  作者: 鳥飼泰
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26.なにか変?

「こんにちは、侍女殿」

「あ、騎士様……」


回廊で見かけた侍女へ、いつものように声をかけると、なぜだか目線を逸らされた。


「どうかしましたか?」

「い、いいえ。なにも……」


だがそう言う侍女の顔は、うっすら赤みを帯びているように見えた。


「もしかして、この暑さに参っていますか? もうすっかり夏ですから、体調には気をつけて」

「そ、そうですね! 気をつけます!」


元気よく返事をしてそそくさと去っていく侍女に、騎士は首を傾げた。


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