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騎士と侍女  作者: 鳥飼泰
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23.躊躇

白魔術師の友人と別れて侍女が振り返ると、いつの間にか騎士がすぐ近くに立っていた。

最近はこういう近づき方をされていなかったので、少し驚く。


「侍女殿、今の白魔術師は、」

「え、ああ。私の友人です。あのハエ叩きの魔術道具を作った魔術師様です」

「……あなたの髪に、触れていたように見えましたが」

「少し濡れてしまっていたようで、親切に魔術で乾かしてくれたのです」

「そうですか…………」


騎士はゆっくりと右手を上げ。

だが何かを躊躇うようにその手を下ろした。


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