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22.雨降り
「やあ、急な雨で大変だね」
「あ、魔術師様! そうなのです、先ほどまで太陽がのぞいていたので、うっかりシーツを外に干してしまって……。でも大丈夫です。すぐに取り込んだので、濡らさずにすみました」
腕に抱えたシーツを誇らしげに掲げれば、白魔術師がすいっと近づいた。
「でも君の髪が濡れてしまっているね」
白魔術師が手を払うような仕草をしたと同時に、ふわりと優しい風を感じた。
「風邪をひいてはいけないからね」
親切な友人は、濡れた髪の毛を魔術で乾かしてくれたらしかった。




