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騎士と侍女  作者: 鳥飼泰
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16.冗談

「侍女殿。よかったら、これを」


騎士が差し出したのは、白い花のついた枝。

それを見た侍女は、騎士が王宮の植木を折ろうとした出来事を思い出し、まさかと彼を見上げた。


「ああ、王宮のものではありませんよ」

「ほ、本当ですね?」

「……秘密ですが、実はあのときの木を、」

「騎士様!」

「冗談です。街で買い求めました」

「え、わざわざ?」

「侍女殿に、似合うと思ったので」


その言葉も冗談なのかどうか、侍女には判断が難しかった。


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