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12.この時間が
仕事でしばらく空けていた王宮。
上司へ報告を済ませてほっと息を吐いた騎士に、赤髪の侍女が声をかけてきた。
「まあ、騎士様。こんにちは」
いつもと変わらずにこにこと上機嫌な様子に、騎士も仕事で張り詰めていた緊張がほぐれるようで、頬が緩む。
「侍女殿。お疲れ様です」
「最近、お見かけしませんでした」
「ええ。地方へ行っていたので――」
騎士は、地方への出張仕事で外の空気を感じるのが好きだった。
だが今は、王宮で彼女と過ごす時間も同じくらいに好ましく思えていた。
仕事でしばらく空けていた王宮。
上司へ報告を済ませてほっと息を吐いた騎士に、赤髪の侍女が声をかけてきた。
「まあ、騎士様。こんにちは」
いつもと変わらずにこにこと上機嫌な様子に、騎士も仕事で張り詰めていた緊張がほぐれるようで、頬が緩む。
「侍女殿。お疲れ様です」
「最近、お見かけしませんでした」
「ええ。地方へ行っていたので――」
騎士は、地方への出張仕事で外の空気を感じるのが好きだった。
だが今は、王宮で彼女と過ごす時間も同じくらいに好ましく思えていた。