☆メインストーリー7-2「チャラ民とダンケルハイト」※挿絵有
※仮想空間においての会話は
名前「会話文」の特殊表記となります。
詳細はあらすじにて
~仮想空間・天国・Bエリア
レイブンとチャラ民は別空間に飛ばされた。
どうやらそれぞれで分断されたようだ。
気付くとチャラ民は目の前にダンケルハイトがいるのが見えた。
フェンリルの部下でありチャラ民の姉だ。
彼女から強い殺気を感じる。
ダンケルハイト「チャラ民。
お前がやった電脳生命体への報復。
それによる電脳生命体の幽霊もあそこに何人もいる。
お前は姉である俺すら殺そうとしただろ?」
チャラ民「うん。
彦星によって失った大切な者達による憎しみ。
それが団長であるチャラ民にとって強い怒りであり圧政者に至らしめるものだった」
ダンケルハイト「なのに今度は電脳生命体と分かり合おうってか?
虫が良すぎる話だな」
チャラ民「淘汰達を見た時に思ったんだ。
ただ立ち止まり憎み報復するのは間違いだ。
"現状を変えたい"といった彼の言葉。
それは彼らと共に歩むことで"進む"ことこそが大切だと知ったんだ!」
その言葉を聞いたダンケルハイトの瞳は少し揺れた、しかし彼女は強い口調で言葉を返す。
ダンケルハイト「電脳生命体に転生した俺達も対象に殺そうとした。
許すと思うか?」
そこに割り切ったのは赤髪の女剣士レイブンであった。
レイブン「そりゃあ大きな罪だろうよ。
だがそれを認めた上でここに来たんだ。
お前とは何度も殺りあってきたから分かる。
そんなことを言いながら実は弟思いだろ?
要はその罪を背負う覚悟があるかを試そうっていうことなんだろうな」
ダンケルハイト「……剣を取れ弟よ」
チャラ民「レイブン。
手を出さないで」
杖と剣を取り出したチャラ民は強い闘志を放った。
レイブンはその言葉に頷き腕を組んだ。
勝負はこの技に託す。
静かになった空間から響いたのはチャラ民の姉の声であった。
ダンケルハイト「虚空より表れし義剣よ。
罪に抗う者に断罪を示せ!
光魔法【アドミッド・ジャッジメント】!」
闇属性を主体とする彼女が使った魔法はなんと光属性であった。
巨大な大剣がチャラ民に飛んでくる。
チャラ民「この技はこの時の為に与えられたのかもしれない。
リミットオーバー!【覇王試練域】!」
両手を広げ大声を上げるとそのまま巨大な剣がチャラ民を突き刺した。
ダンケルハイト「どうしてだ!
どうして何もしない!」
レイブン「この技は敵から受ける攻撃を本来の威力の何倍にも跳ね上げる技だ」
ダンケルハイト「罪を認めるだけでいいんだ!
そうしないとそのまま死ぬぞ!
チャラ民止めろ!」
技を放ったダンケルハイトはそのまま走り寄りその壮絶な有様を糾弾した。
そして爆風の中に入ると倒れたチャラ民を抱えた。
するとチャラ民は真剣な眼差しで姉を見つめた。
チャラ民「ほら痛くないよ……。
だって自分のしたことを思い出してずっと眠れない夜が続いたもの……」
ダンケルハイト「あの剣は罪から目を背いたものへ壮絶な痛みを与える技だ。
お前ってやつは本当に馬鹿で本当に真面目だ」
レイブン「それは言えてるよ。
だってあっしの生徒皆そうだもの」
ダンケルハイト「あいつらも同じなのか?」
レイブン「ああ。馬鹿で真面目な奴らだよ」
ダンケルハイト「なら俺の負けだな」
溜息をつき苦笑いを浮かべるチャラ民の姉。
チャラ民「あ、そういえば受けた分のダメージ跳ね返すけど要る?」
ダンケルハイト「いや要らねぇって!
俺も同じく反省してるからさ」




