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【挿絵400枚】2055~ステータス0の亡者  作者: 烈火
第6章 未来人スミス編
67/83

☆メインストーリー6-3 「電脳村」※挿絵有

※仮想空間においての会話は

名前「会話文」の特殊表記となります。

詳細はあらすじにて

~???


空間の裂け目に吸い込まれる直前。

淘汰は不意に頭についた天使の輪に触れた。

理由は分からなかったが助けを呼べると思ったのかもしれない。


気付くと今いる空間は真っ暗であった。

視線を上げると目の前にぽつんと佇む人がいた。


挿絵(By みてみん)


黒い長髪の少女だ。

黒のワンピースに黒い天使の輪をつけていた。


淘汰「お前は誰だ?」


彼女はその声に反応しぴくりと動いた。

そして振り向いた時彼女はこう言った。


エルリア「リベリオン」


俺は悪寒が走った。

見た目は織姫のような存在だ。


何故そこまで恐怖を感じたか。

目が真っ黒に染まっていたからだ。


体が全く動かない。


エルリアと表記された会話文字はどす黒く歪んで読めるかどうかも曖昧であった。


彼女はこちらに歩み始め近寄ってくる。

黒い眼がまるで空洞に見え心臓が激しく脈打つ。

後一歩で触れようとした時だ。


光の壁が現れそれを阻んだ。


GGM「それ以上は許さない」


挿絵(By みてみん)


なんとその表記は死神と呼ばれた存在だった。

天使のような女性が空から降りてエルリアを止めたのだ。


どういう状況か全くわからなかったが体を動かすことができるのを感じ思いっきり踏ん張った。




~仮想空間・電脳村



スミス「痛った!

いきなり蹴るとは寝相が悪いぞ!」


じいさんの声が聞こえ目が覚めるとそこはどこかの村であった。

俺は木でできた家の壁にもたれていたようで隣にいた見慣れぬ姿のスミスが足をさすっていた。


挿絵(By みてみん)


赤い髪でサングラスの姿をしている。

仮想空間でのアバターだろう。


淘汰「ここは?

一体どうなったんだ?」


先程の記憶はほとんど抜けてしまった中俺はスミスに現段階の状況を問いた。


スミス「ここは仮想空間の【電脳村】。

スカイキャッスルと真逆で電脳生命体のみが暮らしている場所。

金閣、銀閣が治める国の一部じゃけ」


淘汰「電脳村?

ってかスミスが仮想空間に足を運ぶなんて滅多になくないか?」


状況が全く掴めないが直ぐにスミスに手を引かれた。

彼のもう片手にはピストルが握られていた。


村人A「いたぞ!人間だ!」


スミス「先程の大声でバレてしまった。

一旦村を出るぞ!」


明らかにモブキャラのような名前の声が響き辺りから足音が集まってきた。

駆け出そうとした時にはもう囲まれていた。


淘汰「くそう!どうする?スミス」


スミス「仕方ないのう」


彼はピストルに弾薬を詰め込むとなんと心臓に向かって打ち込んだ。


パンパンパン!


と3連射する音がした。


いきなりの行為に俺は思わず悲鳴をあげた。

だがスミスは口から溢れた血を手で払い飛ばした。


スミス「ぐふぅ。

自決かと思うたか?

これは一種の強化技でな。

まぁ見てろ」


彼は俺をそのまま脇に抱えると持ち上げてその場で跳躍した。


ビュン!と風を切る音とともに何十Mもの高さまで飛んでいた。

さらに彼は空中で嵐のような水平蹴りを放つ。

その反動を使い村の外れまで飛んだ。



人目につかない森に隠れた俺、淘汰とじいさん。

俺は思わず先程彼の起こしたファインプレーにはしゃいでいた。


淘汰「なんだあの技!

すごいな!」


挿絵(By みてみん)


スミス「わしの銃はバフ・デバフをかける作用がある。

特に心臓や頭に命中すると効果が倍増でな。

結構痛いが効果は見ての通りじゃけ。

それはともかくお前さんを見つけることができ本当に良かった。

ホログラム装置と音声通話も連動して壊れたからノアとはメールでのやり取りしか出来んくて」


俺は仲間といたところを擬似空間にて突然緊急警報が鳴り、空間が割れここに流されてしまった。


そこまで話すと今起きている状況についてスミスが説明してくれた。


スミス「今はノアが現実世界を管理してくれているがアンドロイドのわしの体にガタが来て壊れた。

サブ機も故障中でなぁ。

結果わしの魂となる物が居場所をなくし仮想空間へ転送されてここに来てしまったという訳じゃな」


淘汰「じゃあなぜ俺らはここにいる?」


000「それはスミスのみが電脳生命体が集まる場所に送られるのは危険だと那郎(なろう)が判断。

そして淘汰達を擬似空間から無理やり送ったからだよ」


挿絵(By みてみん)


突然の声に飛び上がり振り向くと薄桃色髪でオッドアイの少女。

幼なじみの000(ゼロ)が立っていた。


淘汰「わぁびっくりした!

どうやってきた?」


000「君の行くところならどこへでも。

?なんかお化けを見るような顔だね」


確かに神出鬼没に現れたら心臓に悪い。


スミス「母さ……じゃなかった。

000お前さんもいたのだな。

いや何も文句は無いが」


何凄いことをカミングアウトしているんだ。


声に出すか出さないか危なかった。

そうか那藤住男の母は神谷つまり000だったのか。


000「えーと。んと。あのう。

文句がないなら良いです」


未来の事を彼女も知っているようで気まずさから言葉がどもっていた。


000「えっとここへ来た理由はね。

現実世界ではノアがスミスの体を治してる。

スミスはその間現実世界に帰れない。

那老はどっか行った。

私に出来ることは無いかって考えたらやっぱり淘汰の所に行くしかないって考えた」


スミス「いや、誰かしら残ってくれれば心配が減るんじゃがまぁ基本的には全自動で地下研究所は動いているからな。

わしかノアどちらかがいれば機能はする」


淘汰「でもしばらくはスミスが仮想空間から出ることが出来ない状態となるのか。

ってか他の仲間はどうなった?」




~電脳村 村長宅



村民「電脳神・織姫様ばんざーい!

ばんざーい!!」


織姫「ねぇどんな状況よ!?」


挿絵(By みてみん)


そこにいたのは黒髪のちび女織姫。

彼女は沢山の村民に囲まれ崇められていた。


村民「ばんざーい!ばんざーい!!」


どうやら彦星と一つになったことで電脳生命体達から見て私は神様に見えてしまったのだろう。


織姫「何よ!私は皆と同じ電脳生命体よ!

良い意味でも悪い意味でも差別しないで!」


村長「織姫様がお好きなミルクのお酒ときゅうりを用意致しました」


織姫「私が神よ!」


即答で思わず言っちゃった。


けどこんな素敵な物を出されては!

カルーアミルクときゅうり。

しかもこのきゅうり、特製味噌付きじゃないの!

分かった。私は神なのかもしれない。


いえあえてここは彼らのノリに乗って情報を聞き出すのも手というやつだわ!


でもつい飲みまくって少し酔っ払ってしまった。


織姫「あーうー」


村長「織姫様!

人間が侵入しました!

一部は捕らえたものの2人を取り逃し……」


織姫「とりあえず私は寝るわ。

あとはあんたたちに任せるわよ」


村長「分かりました!

皆聞けい!許可が出た!

人間に虐げられた恨みを晴らす時だ!」




~電脳村・地下牢


挿絵(By みてみん)


レイブン「なんも抵抗しなかったってのに一方的にこんなところに放り込まれるなんてなぁ」


天裁「ま、まさか部屋分けずに閉じ込めるとは。

これでは(わたくし)達二人きりでは……!?」


レイブン「ん?」


赤髪の女戦士レイブンは白髪の軍師天裁と共に地下牢に閉じこめられていた。


天裁「ごほん!

一応安全地帯と言えど暴力は悪手ですからね。

何もせず口で訴え続けることが今は得策です。

しかしここは過去のスカイキャッスルと似ている」


レイブン「ああ種族差別という点か。

確か電脳村は(あかいろ)騎士団の侵略から逃げてきた電脳生命体達が集まっているからな。

しっかしなんであっしらはここに飛ばされたのか」


猩騎士団とは元は反電脳生命体の軍だった。

筆頭は圧政者チャラ民。

数多くの電脳生命体を葬ってきた。


そりゃあっしらが恨まれてても仕方ない。


天裁「擬似空間からここへ飛んだ時に割れた空間。

あれは那老さんの力ですよね。

きっと彼とスミスとで何かあったのでしょう」


話していると外から大きな声がした。


村民W「おい人間!うるさいぞ!」


レイブン「あ?やんのか?」


来た威圧に対して癖で喧嘩を買おうとした時に天裁に頭を軽く叩かれ落ち着きを取り戻した。


天裁「この程度の建物なら私たちで破壊する事はできます。

ですが電脳村は金閣と銀閣が収めている地域。

猩騎士団と電脳生命体の融和が進む中、荒事は避けたいところです」


レイブン「分かったよ。

今は待てばいいんだろ?」


こいつの冷静さにはいつも助けられている。

あっしったら沸点めちゃ低いからな。


そうこうしていると足音が聞こえ、檻の中にいるあっしらを獣のように除く青年がいた。


村長「電脳神がこの村に降臨した。

そして貴様ら人間に宣言する。

明日公開処刑を行なう」


天裁「抑えて下さいレイブンさん」


あっしは一瞬イラッとしたが村長の言葉がとても気になった。

電脳神が降臨した?

もしかして未来から来た電脳神【死神】のことか?

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