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【挿絵400枚】2055~ステータス0の亡者  作者: 烈火
第4章 異形者 レイブン
45/83

☆メインストーリー4-5 無限回廊B26F「トラップ地獄」※挿絵有

※仮想空間においての会話は

名前「会話文」の特殊表記となります。

詳細はあらすじにて

~無限回廊B55F


やけに騒がしい。


赤髪の女剣士レイブンはテントから出ると周囲を見回した。

見飽きたダンジョンの風景。


先程まで下層で狩りをしていたが長居をするとフェンリルの部下と交戦になるので安置に戻ることにした。


挿絵(By みてみん)


この階層はあっしが寝止まりしてる場所だが滅多に来ないモンスター達が雪崩込んではB56F以降に進んでいく。


非戦闘地帯の為攻撃される事はないが何か下層で起こったのだろう。

フェンリルの部下とは何度も出くわし戦ってきたが奴らはここまで荒らす事はしない。


この無限回廊に足を踏み入れた時フェンリル側の罠によって閉じ込められた。


過去の仲間にエマージェンシーメッセージを送り続けていたが返事もない。


しかし先程の光景を見て感じたことは誰かがこちらに向かって迫ってきているのは分かる。


近くのテントからメガネをつけた赤い背広で中年の男性が現れた。


挿絵(By みてみん)


彼の名前は課金だ。

元神谷財閥の代表【神谷 (かき)】。

そしてあっしの教え子である娘を探す父親だ。


課金「フェンリルの部下が現れました?

念の為にステルス能力を使い察知はされないように努力はしてますが」


レイブン「いつもあんがとな。

いや多分無限回廊に忍び込んだ奴がいる。

上層のモンスターをひたすら倒しまくっている。

このことから推察すると初めて入り込んだ新参者の可能性が高い」


課金「助けに行くと申されるのです?」


その言葉に間髪入れず頷くと課金はため息をついた。


課金「フェンリルの連中から生き延びるだけで精一杯なのにお人好しな方ですね。

ですが私も愛する娘を見つける為こうして命懸けで立ち上がっている。

その新参者が知っている可能性をわずかでもあると信じたい」


レイブン「大丈夫さ。

そいつが話を聞く相手かは分からんが

まぁあっしに任せとけ!」


~無限回廊B26F


スミス『よいか?

今わしらは戦力が最も薄い状態じゃ。

お前さん達は生き残る事に重点を置け。

レイブンと合流するまでの辛抱だ。

決して無闇に戦ってはいけないぞ』


ノア『しかもこちらの分析で発覚したけどここから先敵による大量のトラップが仕掛けられているみたい』


織姫「と言いつつぽちが突っ込んで行ってるんだけど?」


挿絵(By みてみん)


フェンリルの部下からの奇襲により天裁に後を託され無限回廊B25Fを突破した俺ら。


我先にモンスターに突っ込んでいくぽちにより罠に何度かかかっていた。


大量の熱湯が飛んできたりレーザーが飛んできたり小規模な爆発が起きたり。


一つ一つかなり危ないものばかりだ。


さらに戦力的に見るとすると

俺と織姫とぽちの二人と一匹。


俺はLv0で戦闘を行えない。

織姫は戦闘向きではない。

ぽちはフェンリルの部下と比べ弱い。


その為天裁という貴重な戦力を失ったのはかなり大きかった。

ここにフェンリルによる奇襲が入れば終わってしまう。


罠に加えそういった脅威もあり非常に危険な状態であった。

この状態の対処法としてスミスが開発した透明化装置を起動した。


敵と遭遇してもこちらが攻撃を出さない限り気付かれず、仲間以外からは認知されない。

しかし先程からまたぽちが突っ込んで行ってしまうので透明化が溶けてしまう。


現実世界からサポートAIの声がこちらに届いた。


ノア『ぽちの作戦設定を守備に変更して。

淘汰、首輪を使って命令を出して』


淘汰「こ、これか?」


俺はポケットから赤い首輪を取り出すと強く握った。

犬の鳴き声が人間の言葉となりこちらに伝わってくる。


ぽち「わっしょい!わっしょい!

我は最強のお犬様!

さぁわっしょい!わっしょい!」


淘汰「やべえこいつ何言ってるか分からん」


スミス『じゃが人間の言葉自体は分かる。

首輪の機能を使って奴を落ち着かせろ。

そして織姫分身をしてくれ。

分身に先を行かせ罠を探知する』


俺はぽちに優しく声をかけてみる。


すると意外と素直にしっぽを振りながら言うことを聞いてくれた。


織姫「G(グランド)カード【分身】!」


挿絵(By みてみん)


その間に織姫はカードを取り出し自らの数を増やし始める。


Gカードとは他の電脳生命体の固有能力を弱体化した上で扱えるアイテムだ。

織姫はこのカードと泡魔法を使い戦闘を行っている。


毎度おなじみだが様々なバリエーションの織姫が大量に集まりまた喧嘩を始めていた。


織姫E「あんた達が先に行きなさいよ!」


織姫C「やーよ!

分かれて罠を探すなんて自殺行為じゃない!

私は本物よ?」


織姫A「私が本物よ!

あんた達馬鹿じゃないの?」


織姫D「なーにが本物よ?

私以外が行きなさいよ!」


どれが本物か分からないがスミスの案は上手くいかなそうだ。

結局分身が解けてしまった。


現実世界でナビをするスミスとノアのため息が聞こえてきた。


しかし今度は突然ぽちの方に異変が起こる。

なんと大量に分身を始めたのだ!


淘汰「なんなんだ!?

この数は!?」


織姫「そりゃそうよ。

分身の力はぽちが本家だもの」


挿絵(By みてみん)


周囲に何十匹もの大量の犬が発生した。

いくつも分岐した部屋が広がっていたが各々勝手に進行していった。


スミス『とりあえずぽちが落ち着いたからわしらの方で命令を出したわい。

これでトラップ、さらに次の階層までのルートを自動に割り出してくれるだろう』


その言葉通りぽち達は的確に敵を避けて階層ごとの道をマッピングしてくれた。


天裁も言っていたがやはりこの犬はめちゃくちゃ優秀だな。




~無限回廊B100F


津田「まさかあの黒髪の子。

僕と同じカード使いだとは!

しかも敵ながら凄くかわ……

いやだが敵であることには変わりない!」


挿絵(By みてみん)


仲間に気付かれず独り言のように大声で話す青髪ロングの青年。

影が薄過ぎる為に認知されない。

そのため壁や空気と話すことが多い。


津田「しかし僕の設置した大量の罠が突破されるなんて想定外だ。

こうなれば制約はあるが切り札を使うか。


"①このカード名の効果は一時間に一度しか使用できない。

②対象を一人選択し発動する。

③設置した罠札が存在する任意の場所にワープする事が可能。"


──魔法札【緊急ワープ】!」


仲間であるフェンリル達に見向きもされないまま青年は姿を消す。

そして敵のいる階層へと瞬間移動した。



~無限回廊B30F


淘汰「ボス階層だ。

またフェンリルの仲間が来るかもしれない」


ノア『その通り敵性反応がある。

気を付けて』


俺は本来ボスのいるはずの台座を見つめた後に周囲を確認する。


おかしい。

誰もそれらしき人影は見つからない。


織姫と目が合いこの光景に対し声をかけようとしたその時だ。


津田「【ミスリルシールの魔法陣】!」


挿絵(By みてみん)


突然巨大なリングが周囲を囲んだ。

先程まで全く気配すら感じなかったはず。

だが青髪の男が1枚のカードを振り上げ立っていたのだ。


織姫「おかしいわよ!

さっきまでどこにもいなかったじゃない!」


津田「まさかあの子にまで認知されなかっただと!?

まあいい僕はフェンリルの部下だ。

貴様らを始末しに来た!

このカードの効果は勝敗が着くまでこの結界を抜けることが出来ない」


本当にその場に存在しなかった。

こちらと同じくステルス機能を持つのか?

しかも隠れていたこちらの姿に気付いたあたり余程の強敵であろう。


発動された魔法陣が妖しく光っている。


津田「さらにこのカードの効果は自身が召喚する魔物の総合値を1.5倍に……」


男が長い髪を振るわせこの結界について説明しようとした途端だ。


ドン!


というすごく鈍い音が響きそのまま倒れてしまった。


レイブン「うっせえわ馬鹿!

変な結界の中入れやがって」


声の先に立っていたのは


挿絵(By みてみん)


織姫「あんたはレイブンじゃない!

良かったわ、不良っぷりは相変わらずで」


レイブン「あーわりいな。

喧嘩前にうるせぇ奴は嫌いでさ。

つい峰打ちしちまった」


気まずそうに苦笑いを浮かべた女性。


長い刀を持つ赤髪で男勝りの長身。

カラスのように黒い戦闘服を着ている。


俺らは声をかけようとしたが無言で手を前に出し制止された。


そのまま彼女は背を向けると次の階層に繋がるワープゾーンを指さす。


レイブン「勝敗は着いた。

結界は崩れた。

じゃあ行くぞ話は後だ!」

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