☆「圧政者 チャラ民」※挿絵有
※1 画像が見切れる場合はリロードをお願いします
※2 仮想空間においての会話は
名前「会話文」の特殊表記となります。
詳細はあらすじにて
~仮想空間・天空都市スカイキャッスル
雲は青色の川を流れ地平線の滝へ向かっていく。
先程まで見つめていた雲もいつかは消えていく。
城の屋上で空を見上げる者がいた。
青髪少女のアバターだ。
那藤の幼なじみ。
仮想空間名、チャラ民。
本名は速水 剛。
自分の事を自分の名前で呼ぶ変わった男性である。
平和主義で世話好き。
そしてXジェンダー。
淘汰が所属していた仮想空間組ego。
その中で非戦闘要員であった。
しかし仲間に慕われムードメイカー的存在だった。
特に幼なじみで親友の那藤 太郎。
淘汰に対してなっちとあだ名を付け親身に接していた。
チャラ民「もっとなっちにご飯作ってあげたかったな」
仮想空間では自分の声が名前と共に視覚的に表記される。
拒食症だった彼だがご飯を作ってあげると喜んでくれた。
ある人と喧嘩したのがきっかけで、凄くやつれて可哀想だったんだ……。
ある人、その子は同じ幼馴染の神谷。
今は000(ゼロ)と名乗ってる。
チャラ民は2人の関係を取り戻したかった。
ほぼ絶縁状態だったから。
淘汰が消えてから5年が経ったんだね。
彦星は全人類を仮想空間に閉じ込めた。
人間は現実世界に存在しちゃいけないらしい。
皆肉体を引き抜かれたんだ。
代わりにこの仮想空間を用意された。
死を超越した世界、無限資源。
彦星はこの世界をユートピアと呼んだ。
だけどチャラ民にとってはディストピアだ。
ここには二人の幼馴染はいない。
本当に大切な存在だった。
仮想空間での名前も覚えてる。
那藤 太郎。
親友であった少年、淘汰。
神谷 亀。
内向的だが優しかった少女、ねこさん。
親の縁で家族ぐるみの付き合いをしていた。
三人兄弟のようだった。
仲違いもあったが後もう少しで取り戻せた。
それなのに全て奪われた。
彦星は仮想空間で殺した人間は、転生してここで暮らせると言った。
嘘だ。
淘汰は存在そのものが消え
神谷は人体改造を受け、彦星の駒000となり
親は仮想空間適応外で植物状態
祖母は音沙汰なし。
彦星、電脳生命体の王は言った。
これは皆の為。仕方なかったんだ。
人間は悪である。
戦争を繰り返し、地球資源を枯渇、環境破壊を起こした人間は現実世界に不要と。
違う。
電脳生命体こそが悪だ。
人の人生を破滅させて……!
思えば2050年の7月7日が転機だった。
幼なじみの3人組。
親的存在のスミスおじいさん。
彼らと仮想空間の七夕イベントに参加した時。
冗談半分ではあるがお嫁さんになりたいと短冊に書いた。
理解はされないよね。
本当に実現しなくてもいい。
願い事ってそんなものだから。
でも兄を失い廃人に近い状態となった
親友の淘汰に寄り添いたい。
そういう願いで書いた。
短冊に願いを込めようとした時。
初めてチャラ民達は電脳生命体と出会った。
織姫だ。
今まで穏やかに生活していたチャラ民達。
それをトラブルに巻き込んだのが織姫だ。
彼女が来て以降だ。
今まで直接関わりなかった敵達と関わるようになった。
織姫を狙う奴にギルドを襲撃され活動の邪魔をされた。
ギルマスのスミスが気を遣い、計画してくれた夏旅行も彦星によって地獄に。
なんたって楽しむはずの娯楽都市を破壊され、仲間を目の前で殺された。
彦星は織姫と行動する淘汰に目を付けた。
そして淘汰と本気で戦いたいという理由で仲間を
ねこさんを殺したのだ。
淘汰は今まで見た事が無い怒りを見せた。
自分の命を犠牲に彦星と戦った。
寿命の秒数をそのままダメージとする、猩ノ刃を放ったんだ。
そして淘汰も消えた。
結局彦星も織姫もあいつらがいたから。
いたからこんな事になったんだ。
だからチャラ民は電脳生命体、GMを滅ぼす事にした。
力はない、知識もないし、技術もない。
だけど自負する程には誠実さはあった。
だから様々な人に戦い方を教わった。
復讐心を全て自分の力に変えた。
そして
兵士「騎士団長。
天空都市エリアに侵入者です」
チャラ民「分かった。
電脳生命体の場合、団長自らが処断する」
気付けば弱者と呼ばれた者は、4,000万人が所属する猩騎士団の団長となっていた。




