表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TCGコレクターのイラストアドな異世界生活!?~異世界に飛ばされたけど、推しカードの見た目や性能で召喚されたので、特に問題はありません~  作者: 虎柄トラ
第1章 樹海ミスト編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/220

第12話 俺、異世界で不意を突かれる

「あー、泣いた・・・もう一生分の涙が出たと思うんだよ・・・マジで!」


「本当にあなたは泣きすぎよ、わたしの服までなんか濡れてるんだけど!」


「いやいや、それはこっちも同じだろ、ほら、俺の服も肩んとこびしょびしょだぞ!あれ・・・、俺いつ着替えたっけ?」


「あ~、それはわたしが着替えさせたからよ。あなたのドレスはクリーニングに出しているわ」


 それを聞いた俺はついつい悪戯心に火がついた。大丈夫、いまの俺はアスティナだ。美少女だ、おっさんじゃない・・・よし。


「裸を見られた・・・、わたしもうお嫁にいけないわ・・・」

 

 顔を両手で隠す動作を取り入れつつ、指の間から様子をうかがってみることにした。


「女同士なんだから、それはカウントされないわ・・・そ、そうよね?」


「もう、これは一生養ってもらうしか・・・」


「もう、分かったわよ!わたしがあなたを養ってあげるわよ!!」


「あははは、ははは、ごほ、ごほ、・・・笑いすぎた、ごほ・・しんど・・ごほ、ごほ・・・。ヤバい、笑いすぎて、マジで死にそうになったわ、はぁはぁ、つかれた~」


 俺はついに耐えられなくなり、吹き出してしまった。盛大に笑い終えて、冷静さを取り戻した俺はさっきまでほのぼのしていた雰囲気が一気に殺伐としていることに気づいた。


「アァスゥティナァァァ!!」


 あっ、やり過ぎたわ・・・、これは俺が悪いな、よし、殴られても文句はいえない。そう思った俺は目を閉じて、体を強張らせながら殴られる準備をした。だが、思っていたげんこつの痛みはなく代わりに額に柔らかい触感があったのだ。なにが起こったのか理解できずにいた。


「・・・・・・・・・・・・・、えっ」


「ふふ、さっきの仕返しよ♪」


 どちらの世界でもしたことがないような反応をしたことに気づくと、顔が赤くなっていることを隠そうと勢いよく布団をかぶった。それから少し時間が経ったあと呟くように彼女にこう言った。


「これからもよろしくな、相棒・・・」


「えぇ、もちろんよ」


 そういうと彼女は布団越しに俺の頭をナデナデするのであった。

「面白い」「続きが気になる」と思っていただけましたら

是非ともブックマーク、評価よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ