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機装少女アクセルギア  作者: 黒肯倫理教団
四章 The girl has no talent of combat

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68話 努力

 それからというもの、有希は時間があれば常に一花の動画を見るようになった。憧れの人がどのように槍を振るい、戦うのか。その強さを全力で学び、己のものとする。

 有希は最近、空き時間はほとんど戦闘訓練場で過ごしていた。出撃の合間を縫って、ひたすら一花の動きを取り入れていた。

 時には、戦闘訓練場にやってきた沙耶や遥に指導を受けたりもしながら、有希はひたすらに力を求めた。ゆっくりとだが確実に、有希は実力を伸ばしていった。

 そして唯もまた、努力に努力を重ねていた。休日には午前中はフィットネスルームで体力作りをして、午後には戦闘訓練を行った。どこまでも強さを追い求めるその訓練方法は、奇しくも舞姫の訓練方法と同じものだった。

 それだけ努力を重ねている二人だが、二人の力の差は広がるばかりであった。有希も確実に成長してはいるのだが、それを遥かに上回る速度で唯が成長していた。

 現在の唯の強さは計り知れない。それこそ、じきに舞姫に並ぶのではというほどの成長速度だった。

 追いかけられる側の舞姫ではあるが、まだ自分の実力には満足していなかった。有希や唯は知らないような、限界まで脳を酷使する戦い方は、機装ギアの力を引き出すには最も効率は良かった。

 全ては一花を助けるため。その一心でここまで戦い抜いてきた舞姫に、もはや迷いはなかった。己の身を犠牲にしてでも、必ず一花を助けると誓った。

 そうまでして戦う舞姫の領域には、まだ二人は到達できなかった。

 脳の負荷を省みずに戦っているということは、舞姫は今まで誰にも言っていなかった。しかし、新種のイーターとの戦いでそれは露呈してしまい、結果として上層部や東條、沙耶にも知られてしまった。

 現在はリハビリを終えて、舞姫は戦闘に復帰している。舞姫の事情を知る上層部はあまり舞姫を戦場に出したくなかったが、舞姫の強い要望おどしによって、首を縦に振らざるをえなかったのだ。

 そんな日々が続き、やがて、一ヶ月の時が経過した。そこで発生したある事件によって、地下シェルターに転機が訪れる。

四章終了。

次回から五章に入ります。

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