表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔道皇子、精霊の愛し子になる  作者: サトム
二章 魔道王子、帰国する
17/28

魔道皇子、精霊騎士に憧れる

・このお話はフィクションでファンタジーです。

 墓参りをすませてアルトハイムの街に入ると、警備兵と傭兵らしき男がのんきに立ち話をしていた。魔物たちの集団暴走が数年前とはいえ、防壁には無数の戦いの跡が見て取れるが、街の周囲は平らに均され、遠くまで見通せるようになっていた。


 防壁の外から見えるのは冒険者ギルドの鐘楼と、傭兵団の建物の屋上に掲げられた剣と盾が描かれた立派な団旗だ。街の中でも武器を持って歩いている人が多く、建物もどことなく無骨に見える。


「なんか(いか)つい街だね」


 ロイの素直な感想に一同は笑いながら街に入る手続きをおこなった。いつもの慣れたやり取りだが、そこに立ち話をしていた傭兵が近づいてくる。


「冒険者のアラステアさんとヴァージルさんですよね? 途中で見かけたって連中がいたんで、団長から呼んで来いと指令を受けました。本部にいるんで寄っていってもらえますか。なんか領主さまから預かっているらしいですよ」


 面倒なので拒否しようとしたら、先手を打って理由を言ってきた。領主の用事と言われてしまえば無下にあしらうこともできず、あいわからずそつのない男とその部下だと小さく息を吐いてから、用事を済ませてから向かうと伝言を頼む。


「面倒な相手か?」


 アラステアの些細な変化にも気が付くジークが話しかけてきて、冒険者ギルドに向かいながら説明した。


「アスカム団長は悪い人ではないんだけど、ちょっと強引な人でね。傭兵団に入らないかと勧誘が凄いんだ」


 シャムロック魔道帝国の皇子が、他国に本拠地を構える傭兵団に入るなどありえないことくらい判っているはずなのに、彼は顔を合わせるたびに誘ってくる。ある意味、アスカム団長とアラステアのお決まりのやり取りになってはいるが、それでも断り続けることは心苦しくもあるのだ。

 ヴァージルも同じく思っているらしく、小さくうなずく。


「アラステアだけを勧誘するなら違う理由(・・・・)もあり得るんだが、そうじゃないしな」

「魔道帝国にコネが欲しいのとも違うようだし、正直に言えばなにを考えているのか判らなくて困ってる。ただなんとなくだけど、ジークとは仲良くなりそう」


 帝国の主従が寡黙な男を見て、同時にうなずいた。

 いやな納得の仕方だと思わなくもなかったが、ジークは二人を見返しながら話題の男の考えが判る気がした。魔道帝国の皇子だということを差し引いても、一級冒険者で優秀な魔導士でもある青年を手に入れたいと思う人間は多いだろう。その人間性を知ればなおさら。しかもそこに凄腕の暗殺者が付いてくるなら、領主を巻き込んででもつながりを維持しようと思うはずだ。


「根っからの戦い好きで、実際すごく強いよ。精神も、体も。私の二番目の兄は帝国でも五本の指に入る魔導騎士だけど、純粋な武力だけなら対等だと思う。有能過ぎてよく傭兵団の団長なんかに納まっているなと感心する」


 冒険者ギルドに立ち寄って、自分たち宛ての連絡やここからレストラーダ聖王国までの情報取得などを行うと、面倒なことはさっさと終わらせようと傭兵団本部に足を向けた。


「よく来た、な……それが精霊か?」


 応接室に通されてしばらく待つと、大きな体を窮屈そうに(かが)めながらアスカム団長が入室してきて言葉を詰まらせた。レスタを観察するように見下ろして、それからジークとその肩の上にいるロイへと視線を移しながら一人掛けのソファに座る。


「お久しぶりです、アスカム団長。ええ、私の精霊レスタとエーレクロン王国の精霊騎士ジーク・フィールド。そして彼と契約している精霊ロイです」


 どや顔で仲間を紹介すれば団長は感心したように笑った。


「精霊なんて自然が豊かな場所にいる存在だとは知っていたが、本当に人の前に出てくるとは思わなかったぞ」

「……へぇ。実在していることは知っていたんですね」

「これでもいろいろな戦場を回っているからな。何度かどうしても説明のつかない事象にぶち当たることはある。そんな時は精霊や神なんていった存在を身近に感じることがあった」


 歴戦の傭兵で安心して背中を預けることができる人物であり、獰猛で思慮深いというギャップも尊敬できる男。鍛え上げられた体と男らしく整った顔はなぜか粗野な雰囲気がなく、剛毅だが細かいことにもよく気が付く。


 そんな男がこの辺りでは不可思議な存在をすんなりと認めていることにアラステアは少しの感動を覚えたが、やはりレスタへの対応はこうなるかと小さくため息を吐いた。


「なんだ? 何が不満だった?」


 そんな些細な変化も読み取って解決しようとすぐに動くのは、大きな傭兵団を統括しているだけのことはある。同じように気が付いたレスタがスルリと頭を擦り付けてからアスカム団長に話しかけた。


「初めまして。私は精霊レスタ。アラステアと契約をしている」


 言葉を発したレスタに驚いたアスカムがあからさまに固まった。途中まで上げていた手も止まったのを見て、ロイが楽しそうに笑う。


「あはは。精霊が話すことに驚いた? 笑いもするし、怒りもするし、食事もするよ~」

「初めて精霊に会ったのなら仕方がないだろう。失礼だぞ、ロイ」


 ジークが肩の上のネズミを黙らせると、ひざの上で固く握っていたアラステアの手を軽く叩いた。


「私の精霊が失礼しました。アラステア、彼は精霊がどういった生態なのかも判らないんだ。あいさつがなかったからって怒るのは筋違いだろう」


 アラステアのため息の理由を正確に推測した男の言葉に、ヴァージルも後ろからジークに同意する。


「こっちはお前やジークのように精霊が周りにいた訳じゃないし、精霊が話せることすら知らなかったんだぞ。団長を責めるのは間違いだ」


 仲間二人に注意されて不貞腐れたアラステアはレスタに抱き着いた。


「今回はそなたが悪い。どうすればいいか判るな?」


 レスタにまで言われてしまえばアスカム団長ではなく、自分が悪いことも理解できる。

 ここに至るまでずっと従魔扱いされていることにストレスを感じていたが、だからといって関係のない人に不機嫌を察知されたのは失敗だった。


「アスカム団長。失礼をしてしまい、申し訳ありませんでした」


 しょんぼりと謝罪をすれば、よくできたと頬をぺろりと舐めるレスタ。ジークとヴァージルが両肩をそれぞれ軽く叩き、ロイは応接室のテーブルに移動して小さな体で頭を下げた。


「くっ……くくっ……ははっ」


 謝罪されたアスカムはこらえ切れないとばかりに笑い出し、実に楽しそうに冒険者一同を見回す。


「ヴァージルも過保護だとは思っていたが、それに輪をかけた連中が仲間になったのか。本当にお前たちは面白いな。全員引き受けてもいいが、どうだ?」


 いつもの勧誘で謝罪を受け入れた男に、アラステアは恥ずかしそうに笑いながら首を横に振った。


「いつも誘っていただいてありがたいとは思っておりますが……」

「では、新しく仲間になった男との腕試しはいいだろう?」


 実に楽しそうに誘ってくるので最初からこれが目的だったんじゃないかと疑うが、領主からの追加報酬もあったのは事実なのであきらめてジークを見ると、視線で好きにしていいか?と問われ小さくうなずく。


「俺も自分の実力がこの辺りでどれだけ通用するか確認したい。よろしく頼む」


 平和な道のりで、今まで退屈していたジークはあっさりと受けて立つと、二人は待ちきれないように立ち上がった。


「大陸の心臓といわれるエーレクロン王国の騎士か。これは面白くなりそうだ。手の空いている連中も呼んでやれ!」


 従者らしき男に指示を出しながら赤髪の男が上着を脱いで扉を開けると。


「お前たちも先を急いでいるようだし、準備もそれほど必要じゃねぇだろう。いけるな?」

「もちろん!」


 問われたジークではなく、なぜか楽しそうに目を輝かせたロイが返事をしながら歴戦の傭兵の頭の上へと飛び乗ったのだった。




◇◇◇





 大きな傭兵団の訓練場だけあって広さも充分だし、なぜか観覧席まであった。それでも集まった傭兵たちはジークとアスカム団長の近くに陣取ると、思い思いにくつろぎながら楽しそうに眺めている。

 シャツの腕をまくりながら木刀を持ったアスカム団長は、引き締まった体と長い手足を伸ばしながら笑っていて、ジークもマントを外すと腰に下げていた剣をしまって対峙した。


「魔法は?」

「手加減できねぇから不可」

「身体強化は?」

「不可、っていうか、強化したら木剣とか訓練場が持たねぇだろ」

「……精霊は」

「あ~、悪ぃな。今回はなしで」


 手合わせの条件を合わせていた二人だが、きらきらとした目でジークの肩の上に陣取っているネズミの精霊ロイに断りを入れる。


「ええ!? 一緒に戦っちゃダメなの~? 僕、強いよ? 楽しいよ?」


 ショックを受けて震えるネズミをレスタが迎えに行った。


「今回はジークの実力を知りたいと言っていただろう? 邪魔をしてはいけない」


 レスタに諭され、ロイは残念そうにうなだれながらジークの肩から移動する。小さなネズミの動向に大の男二人がどことなく安堵したように見えたのは、ちょっと笑えたが。

 そんな情報を集めに姿を消したヴァージルを除くアラステア、レスタ、ロイの組み合わせだが、傭兵たちですら遠巻きに眺めるだけだ。見慣れない従魔に警戒しているのか、帝国の皇子という身分に引かれているのかは判らないが、ここに来るまでにも見慣れた光景であることは確かだった。


 土が踏み固められた訓練場で向かい合う二人は体格がほぼ同格だ。高身長で前線を張ることのできる筋力を持ち、年齢も近くてどちらもパワー型の戦士である。戦場での経験もあり戦闘指揮にも長けているが、対峙する二人の雰囲気は真逆だった。


 まるで燃えているかのように錯覚させるほど強い覇気を(まと)う赤髪のアスカムと、風のない湖の水面を思わせる気配の濃紺の髪色のジーク。あまりにも対照的な男たちに、周囲を囲んでいた傭兵たちもいつの間にか無駄口をたたくのをやめて、真剣な面持ちで見つめる。


 周囲の空気が徐々に緊張を孕んでいくのが肌から感じられる。二人が集中するにしたがってそれは静寂とともに辺りを包んだ。


「勝敗はどちらかが負けを認めるまででどうだ?」

「旅の途中なので怪我をするわけにはいかないが、いいだろうか」


 ほどほどのところでやめるつもりだと言うジークに、楽しみで仕方がないと目を輝かせるアスカムが笑う。


「それは負けた時の言い訳か?」

「戦った内容で判断してくれてかまわない」


 あからさまな挑発に乗ることもなく淡々と告げる男性は、千早の知るジークであり、それ以上に凛々しくなっていた。若いころにあった少し自信のない雰囲気は微塵もなく、騎士団の中枢で平民というハンデをものともせずに立っていたであろう威厳に満ちているのだ。


 格の違いを見せつけられた悔しさよりも、男としての純粋な憧れが勝る。


 そんな男がひざまずいて共にある許しを請い、それまで築き上げてきたすべてを置いて自分についてきたという事実が、今さらながら信じられなくなってきた。


「ジークっていい男でしょ?」


 惚けて見ていたことに気が付いたロイが、己の契約者を自慢する。


「私はジークに愛されているなぁ」


 レスタの頭を撫でながら笑えば、黄金の獅子がロイヤルブルーの大きな目で見上げてきて言った。


「私には負けるがな」


 張り合ってきた精霊が愛おしすぎて胸が痛いが、集中している二人の邪魔にならないように気を静めて、アラステアは二人の手合わせを見守ることにした。


 ジークとアスカムは十メートルほど間をあけて、木刀の切っ先をピクリとも動かさずに数十秒。

 軽く息を吐いたジークが地面を蹴ると凄い速さで腕を振るった。アスカムも相対するように木刀で止めると、肩慣らしとばかりに数十回ほど打ち合わせる。ガツンガツンと硬い音が訓練場に響く音が徐々に早くなっていき、それに伴い正面から打ち合うだけでなくフェイントや移動などでお互いに圧力を掛けていった。


 しばらくして打ち合うのをやめ、力比べのようにギリギリと押し合っていた二人が呼吸に合わせて少し距離を取った。息の詰まるような攻防に傭兵たちも話すことを忘れて観戦していたが、ここでようやく思い出したようにざわつきだした。


「あの人凄いなぁ。単体ならエーレクロン王国でも活躍できるんじゃない?」


 レスタの頭の上でふてくされていたロイが感心したようにつぶやく。おそらく周囲の傭兵たちもアスカムと互角に渡り合うジークを称賛しているのだろう。


「ここまで旅をしてきて思ったが、エーレクロン王国の武力は平均値が高いのだろう。人の身で強くなる上限は決まっているから、一流といわれている人の武力はそれほど変わらないように思えたよ」


 ここに来るまでにあった出来事や出会った人々を冷静に観察してきたレスタの言葉に、アラステアは納得した。


「なるほどね。それなら災害級の魔物の討伐も容易になるか」


 数は純粋に武力になる。その数一つ一つの強さが上がれば、全体の力は倍以上に跳ね上がるだろう。それはたった数人の天才をも凌駕するのだ。


「だけどあの人たちの本気をいつか見てみたいな」


 周囲の感想をよそに、二人は呼吸を整えて次の仕掛けに動く。

 今度はアスカムから打ちかかり、ジークは今までとは違って真っ向から受け止めることはせずに受け流していると、赤髪の男が大技を仕掛けた。


 引かれた右足で体重移動を利用した重い一撃がジークを襲い、受け流すことをせずに距離を取ったジークに追撃しようと肉迫する。だがジークは冷静に見極めると、突っ込んできた巨体の左側を一回転しながら飛び越えようとした。


 このまま背後を取ればジークの勝ちだ。誰もが思ったその時、硬い地面に右足をめり込ませて急制動を掛けたアスカムが、振り向きざま空中のジークに向かって木刀を振るった。

 武人は足場からむやみに飛び上がらない。これは戦いをよく知る者ならば誰でも知っていることだ。空中では魔道を使わなければ一方方向にしか動けず、それは敵に最大の好機をもたらす。優れた武人は足場から足が離れないといわれる所以(ゆえん)だ。


 だからこそ、逆転でジークが打ち払われるだろうとその場にいた誰もが予測した。だがその場で二人だけ、別の結末が見えていた者たちがいた。ジークとネズミの精霊ロイである。

 勝機を確信したアスカムが容赦なく振るう木刀の先で、ジークは全身の筋肉を使って体を(ひね)り攻撃を(かわ)したのだ。


「あっ」


 声を上げたのは誰だったのか。

 アスカムは直前の大技と振り向きながらの急激な体重移動で、空振りする木刀を止めることができなかった。そのあいだに猫のように両足と左手で軽やかに着地したジークは、伸び上がるように木刀を突き出し、それはアスカムの耳元をかすって止まる。


「勝負あり、だ」


 ロイの楽しそうな声とアスカムが左手を広げて上げたのは同時だった。


「俺の負けだ」


 あっけにとられている傭兵たちが正気に戻る前に団長自らが負けを宣言すると、アラステアとロイがこぶしを握って喜びの声を上げる。


「ジークの勝ちだ!」


 喜びにレスタとロイとハイタッチをするアラステアの元に、挨拶を終えた二人が近づいた。


「二人とも、ケガはない?」


 多少ならば自分でも対処できると確認すると、汗を搔いた二人はタオルを受け取りながらそれぞれ首を振る。アスカムの従者が飲み物を渡して甲斐甲斐しく世話をしているのを見ながら、アラステアはジークに尊敬のまなざしを向けた。


「ジーク。すごい! 強い! 格好いい!」


 興奮して単語を連発するアラステアの頭を撫でたジークが笑いながら賞賛を受け取る。


「このあいだ襲ってきた盗賊連中にヴァージルが同じことをしていたから、真似してみただけだ。想像以上にきつかったな」


 いつもは静かな水色の目が興奮冷めやらぬようすで細められ、濃紺の髪をかき上げたしぐさはいつもより荒々しい。常にはない攻撃的な雰囲気と楽しそうな笑い顔に、アラステアは口を開けて魅入っていた。


「いや、それでも実戦で真似してみようと思わんだろう」


 話に割って入ってきたアスカムが面白そうに突っ込むと、ジークは少し挑発的な笑みを浮かべていった。


「俺はできないと思うことは無理してやらない。それに俺の大切な人(アラステア)が世話になったんだ。少しは楽しませるくらいはしないとな」

「……ああ。エーレクロン王国出身か」


 何かに納得したアスカムは腰に手を当てながらアラステアを見下ろした。


「これだけの手練れなら、お前のパーティーでもやっていけるだろ。お前を守る動機は不純(・・)だが、うまく使うといい」

「ジークは私に使われるような小さな男じゃないですよ。でも心配していただいてありがとうございます。まるで父親のようですね」


 にっこり笑いながら言い返せば、意外にも年齢を気にしていたらしいアスカムはいやそうに顔をしかめ、同時に集まってきていた傭兵たちが大笑いを始める。


「あははは! 団長! 言い負かされたなぁ」

「ち、父親! 確かに、おかしくねぇな」

「団長が父親なら、こんな美人な息子は生まれねぇだろ」

「いや、母親似ならいけるだろ」


 好き好きに言いながら、親しげにアスカムをねぎらう団員達。手合わせに勝ったジークにも賞賛の言葉が送られ、さらに先ほど見せた空中での捻りをやってみようと試す者もいた。

 もちろん体育会系の連中がそのままジークを離すはずがなく、「次は俺と」とか「あの途中の技は」などと話しながら、あっという間に訓練場に引き戻されていく。


「やっぱりこうなったか」


 いつの間にか隣に立っていたヴァージルが予想していたように腰に手を当ててジークを見送ると、止めようと手を上げかけていたアラステアに向き直った。


「宿は取っておいたぞ。あと二日酔いに効く薬と、酒の前に飲む薬も」


 察しが良すぎて有能すぎる暗殺者の言葉に、周囲でアラステアをうかがっていた魔導士たちが目を輝かせる。宿を取ったということは時間ができたということだ。教えを乞うことができるかもしれないという期待するまなざしに、人のいいアラステアは拒否することもできずに小さなため息を吐き、レスタとロイが自分たちも手伝うからと慰めた。


【作者覚書兼ミニ知識2】


作者「前回書いた年齢計算式を後から見たら、わけわからんことになっていたので、もう少し詳しく書くことにしました」

千早「私はなんとなく知識があったから納得しちゃったけど、確かに判りにくかったね。相変わらず本番に弱いわ」

作者「(うるさいゾ~)さて、計算式の中に出てきた数字の説明です。最初に引く『25』という数字は、肉体が成長を止める大まかな数字になります。で、成長後の老化速度が私たちの三分の一なので『3』で割ります。その数字に成人年齢の『20』を足すと、だいたい私たちの世界の肉体年齢になります。ここでなぜ足すのが『20』歳なのかというと、ガレインの見た目のように、早熟してしまう人もいるんですよね。所謂、見た目年齢と実際年齢に開きがあることがあるので、25歳ではなく平均的な20歳を足すわけです(必要なのは見た目年齢なので)。ちょっとややこしいですが、読者様はあまり気になさらなくてもいいと思われます」

千早「は~、長かったわね。それにこの世界の人は老化も遅いのよね。だから老人の姿もあまり見かけない。私は老化が早かったから、多分みんなに嫌な思いをさせたと思う」

作者「こればかりはファンタジー作品なのであきらめてもらうしか」

千早「判ってるわよ。いまさらこんなことで文句は言わないわ。それよりジークが格好良すぎて興奮する!」

作者「浮気はよくないデスヨ」

千早「私のは浮気じゃないわ! 憧れよ!」

作者「(アラステアと同じこと言ってる……)」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ