表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕のモノクロだった世界が君に出会ってから色付き始める  作者: 高橋裕司
第五章 僕の過去
97/179

プロローグ

「なんで出来損ないで失敗作のテメェがっ……俺様に歯向かってんだよっ!!」


「……うっ!!」


 鳩尾に強烈なボディーブローが入り僕は腹を抑えながらその場に倒れ込み、肺が酸素を求めているのか一瞬止まった呼吸を循環させる為に咳き込む。


「ホント……、なんでお前がこんなトコに来てんだよっ!!」


 髪を紫に染めた短髪の男が僕の顔目掛けてローキックを放つ。


「なっ!!」


 僕はその蹴りを顔に当たるギリギリの所で掴み取る。


「なんで……決まってるだろ?」


 僕はそう言って男の足を掴んだまま立ち上がる。


「友達を……助けに来たんだっ!!」


 この言葉に目を大きく見開く男。

 

 僕は考える。

 君と昔から助け合えていればこんな未来にならなかったんじゃないかと……。


 僕の頭の中でここまでに至った経緯が走馬灯のように蘇る。

 そう、僕とかつての友達である赤髪で顔にヒョウ柄のタトゥーを入れた男……東堂歩とうどうあゆむと桜が満開の時期に再会したあの時を――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ