活動報告を書くという事は、矢沢永吉になるという事である
皆様こんにちは!お久しぶりの『唯我独尊』です。
最近の私は、創作論を書く場として用意されている、この『唯我独尊』という連載エッセイがありながら、単発エッセイがそれなりに評価されて日間ランキングを上昇してしまうと、「やっぱ単発エッセイの方が美味しいわ……」というゲスい野望が込み上げてしまい、とても困っております(笑)。
今回のエッセイも、意地とプライドに懸けてどうにか『唯我独尊』で取り上げようと試み、泣いて馬謖を斬りまくって、どうにか作者の矜持を守る事が出来ました……。
もし私が馬謖大量殺人罪で逮捕されたら、留置所の差し入れには「モンスターエナジー・キューバリブレ」と、「背徳のニンニク〜醤油豚骨まぜそば」宜しくをお願いしますね\(^o^)/!
……さて、今回はかなりコメディータッチに、活動報告の存在意義について考察したいと思います。
「小説家になろう」サイトの活動報告は、作者様のマイページに密接している為、他の小説投稿サイトには無い多彩な機能や活用法があると感じています。
作者様の個人情報の宝庫を彩る部分なので、例えるならばスマホの待ち受け画像みたいな存在かも知れませんね。
私もデフォルトの時計壁紙から、好きなアーティストやスポーツ選手の画像、お気に入りのギターや可愛い動物の画像、可愛くないけど待ち受けにする運命を感じた動物の画像(←ガラパゴスノスリ)、深夜限定・凹んだ時用のエロいアニメキャラまで、およそ「なろう」ユーザー様が思い付く待ち受け画像のパターンは試し尽くしました!
その試行錯誤の結果、現在の私のスマホの待ち受け画像は、「ガラパゴスノスリ」になっています。
画像を一目見て運命的なものを感じた事が、ガラパゴスノスリを待ち受け画像に採用した最大の理由ではありました。
しかしながら、直感的に決めた物事の背景には大抵、自分自身の「こうありたい」という願望と、今までの人生経験から「自分に合っている」という分析との最大公約数が導かれるものであると、私は信じていました。
そこで登場するのが、今回の考察の主役である、アーティストの矢沢永吉(←敢えて敬称略)です。
現在放送中のビールのCMでは、合成技術によって2人の矢沢永吉が当該ビールの魅力を語っていますよね。
従来のCMでは、同じキャストを複数合成して登場させる時は、1人はユーザーに馴染みのある本人のイメージキャラクターに設定し、もう1人は商品の魅力とCMのストーリーに幅を持たせる為に、本人のイメージとは対照的なキャラクターに設定する事がセオリーでした。
ところがこのCMは、わざわざ2人にする必要性を感じさせない、いつものYAZAWAがダブルで登場し(笑)、YAZAWA2倍で俺節を炸裂させているのです。
これを漫才に例えると、互いにボケ合戦をして、どちらが面白いか競っている状態です。
私はこのCMを見て大爆笑し、実はこれが正しいYAZAWAの使い方であると感銘を受けました。
私個人としては、矢沢永吉の音楽にはそれ程の興味は無いのですが、彼の魅力が「ブレない哲学で成り上がり、己への自信は常に100%、自己採点は常に100点満点である所」にある事は、ハッキリと理解出来ますね。
彼が何故そんな態度が取れるのかと考えるならば、YAZAWAがその先に目指すのは120%の自信であり、120点満点の自己採点だからという結論になります(笑)。
その自信満々の自分語りは、時に芸人のコント級の笑いも誘うのですが、YAZAWA自身がその生き様で実際に結果を残しており、YAZAWA自身は臆せず語る己の価値観が、笑われているという不安を微塵も抱いてはいないのです。
いや、むしろ自分語りで皆を笑わせていると確信しており、その自信がまた彼をYAZAWA道へと邁進させているのですね。
私は、あれこれスマホの待ち受け画像を試してみた結果、極めてマニアックな存在の鳥でありながら、見る人が見ればとても魅力的に映る「ガラパゴスノスリ」を待ち受け画像に設定した判断が、YAZAWAに近い自己肯定感だなと納得しました。
「なろう」ユーザーの活動報告は、基本的にはユーザー本人が発表した作品の宣伝の場所として捉えられています。
しかし、今一度考えてみて下さい。
どれ程頑強な意志を持つユーザー様であっても、ランキングやポイント、読者様の意見に多少は影響されてしまう「小説家になろう」サイトに於いて、本当に100%自分の好きな様に作品を書いているユーザー様はどれくらいいるのでしょうか?
内容が想像出来ない短いタイトルや、1話あたり20000文字近い投稿を繰り返す連載作品を持っている私でさえ、自己を97%くらいに抑えながら執筆しているんですよ(笑)!!!!
作品で苦労しているならば、残された表現の場所である活動報告を、もっと自分が楽しむ場所にしても良いではありませんか!
個性派の「なろう」ユーザー様は、活動報告をマニアック過ぎるエッセイや自己分析等に使っていたり、投稿作品とのバランスを取る為に明るく弾けていたり、キングオブニッチな趣味や性癖の話に利用したりしています。
そういったユーザー様は、「活動報告へのポイントやブックマーク」が存在しないが故に、ランキングでは目立たない存在であるかも知れませんが、ポイントやブックマークだけでは計り知れない知名度と影響力を持っている方が多いと感じられますね。
私も含めて、口では「底辺作家」などと自虐ギャグを飛ばしていますが、心の底では自分が底辺であるなどとは微塵も思っていないのです(笑)。
いや、言い方を変えましょう。
思う必要が無いのです!
ユーザー登録をしたばかりの方などは、謙虚な姿勢の方が好感度からPVやポイントが付くかな……と考えるかも知れませんが、その考え自体が邪悪です(笑)。
また、そのユーザー様が謙虚な姿勢なのか卑屈な姿勢なのか、いい人こいた悪魔なのかは、残念ながら作品を10行くらい読めば、全ての人が理解してしまうのです。
この私であっても、やっぱり作品を投稿するからには他人に読んで貰わないと意味が無いと考えていますので(←短編でPV1が付けばOK、連載ではPV2が付けばOK)、他のユーザー様に作品で自分をさらけ出せ、とは言いにくいですよ。
ですから、そんな時こそ活動報告を、作品の宣伝という十字架から解放して積極活用し、作品のファンにとどまる事の無い、「自身のファン」開拓で創作活動をより一層楽しんで貰いたいと思います!
かつて矢沢永吉は、こう語っておりました。
この記事のラストは、彼の言葉で締めくくらせていただきます。
「ライブを、ファンの人達が音楽だけを聴きに来る場所にしてはいけない。自分とは違う人間を見に来る場所にしなければ」




