「小説家になろう」に来て約1年、エッセイのタイトル通りの作者でいられた事が幸せです
皆様今晩は!
今回は私シサマの、「小説家になろう」サイトにユーザー登録して約1周年の執念(笑)を振り返りたいと思います。
私が処女作、『バンドー』の第1話を「小説家になろう」サイトに投稿したのは2019年の10月3日でしたが、それ以前の執筆活動に備える形で取りあえずユーザー登録を済ませたのは、2019年9月9日の夜勤中でした。
当時、勤務地が変わって3ヶ月の私は仕事に悩み、ストレスからか腰痛にも苦しめられ、ある意味現実逃避の目的も兼ねて、長年温めて来た小説のアイディアを「小説家になろう」サイトで形にしようと考えたのです。
しかしながらその後、9月下旬の夜勤中に予期せぬトラブルが立て続けに発生し、慣れない不安にひとりで振り回された私は、早番の職員と入れ替わった瞬間に卒倒して後頭部を直撃しました(笑)。
救急車で搬送された結果、脳や内臓に異常は無かったものの、腰痛とストレスから思うように身体が動かなくなり、介護福祉士という職業柄から強制的に療養する事になったのです。
まだ異動して3ヶ月しか勤めていない段階での療養、そしてその間の給料は無しという現実に、自分は職場に復帰出来るのか、腰痛が悪化して職場の戦力外になってしまうのではないかと、ひとり激しい不安に襲われました。
今の自分に出来る事は、痛み止めの注射を打ってリハビリする事と、手の中のスマホをいじる事だけ……そう考えた瞬間、私の中の全ての情熱は「小説家になろう」サイトでの執筆活動に注がれたのです。
そこからの執筆作業は凄かったですね。
私は元来、Web小説の何たるか等は全く知らなかった為、「小説家になろう」サイトの投稿文字数の限度が70000文字であると知った時、多くの作者様が1回の投稿までに50000文字くらいは書いているのだと信じて疑いませんでした(笑)。
従いまして、私の処女作『バンドー』の第1話は、主人公のバンドーが故郷を旅立ち冒険を始めるシーンまでを描き切ろうと決心し、結果23000文字程執筆してそのまま投稿したんですよね。
ストレス性の腰痛なんぞで病院のベッドは占拠出来ませんから、私はその後精密検査と注射を終えると3日で退院に追い込まれ、以来孤独な部屋でろくに食事も摂らずに執筆作業を続ける事となります。
職場からの連絡は、大事を取って1ヶ月の療養。
ただ、療養が1ヶ月を過ぎた場合の話は一切ありませんでした。
金銭的不安と動くのもひと苦労の中、解雇の不安に怯え、食事を1日1食に切り詰める毎日。
焦りも不安も、とにかく目の前の小説を書き続ける事で紛らわしていたのです。
『バンドー』は、Web小説のルールも知らない私が、とにかく話が一区切り着くまで描き切っていた為、3日おきに20000文字前後の投稿を第8話まで繰り返しました。
今思えば、凄まじいエネルギーと執念に支えられていたと思いますね。
仕事のストレスが無く、不安に晒されてはいたものの好きな小説を書ける環境で腰痛は回復し、無事に職場に復帰出来た私は、当然失われた信用を取り戻す為に奮闘しました。
小説のバックアップが消えてしまうトラブルもあった為、『バンドー』第9話は間隔が3週間も空いてしまい、この時、私が燃え尽きたと思った読者様もいたかも知れません(笑)。
この作品に初めて入れられたポイントは、意外にも第1話を投稿した翌日に入れられた★3つ、6ポイントでした。
全く無名の新人の、しかも23000文字を1日で読破してポイントを入れてくれる神様みたいな読者様がいるとは、当時思ってもいませんでしたが(笑)、その読者様は、まさか『バンドー』が丸1年間休まずに現在も連載され、更に1話あたりの文字数まで20000文字前後をキープしている事など恐らく知らないでしょう。
ランキングや書籍化の目標が無くても、長年構想を温め、療養中の1ヶ月間一切脇目を振らずに生きる理由を注いでいた作品が、そうやすやすとエタったりする訳が無いんです。
他人の意見は真面目に聞いた上で切り捨ててますから(笑)。
寧ろ、生活の不安と戦わなくても済む現在、執筆する事が楽しくて仕方が無いですね。
本エッセイのタイトル、『唯我独尊なろう道!』は、「小説家になろう」サイトでの活動を通じて生まれたタイトルでは無く、最初から貫かざるを得なかった、私の生き様であると言えます。
まあこう言うと、何やら筋を通している美学の様に見えますが、単純にやっていなければ希望を失って自殺したり、引きこもりになっていたかも知れないんですよね。
ランキングや人気ジャンルを研究する作者になる選択肢や、サービス精神から自身のエゴよりも、読者様に喜んで貰える作品を書く職人気質な作者になる選択肢もあったとは思いますが、その様な経験はこれからいくらでも出来るでしょう。
2年目も『唯我独尊』を宜しくお願いします(笑)。
尚、現在は文体を揃える為、『バンドー』の初期のエピソードは少し改稿されています。
当時の異様な熱量は少し落ち着いているかも知れませんが、勢いがあって未熟な表現なども、意識的に少し残しています。
残したというより、何かに遮られて手を付けられ無かったと言った方がいいかも知れませんね。




