伝説達成!そしてこれから……
どうも今晩は!シサマという者です。
今回は、かつてこのエッセイで宣伝させていただいた私の連載小説『バンドー』が、伝説と煽ってきた「武闘大会編」を無事に完結させ、晴れて「伝説達成」に至った経緯と、今後の私の作家活動に関する心境について述べさせていただきます。
しかし、小説家になろう」広しと言っても、自らの作品について「伝説」などとのたまう作者は私だけでしょうね。
「底辺作家が、ふざけてんじゃねえよ!」と苛立つ方や、「この人何の悩みもなくて、幸せそうだな……」と遠くを見つめる方がおられると思います。
かつてこのエッセイで述べさせていただいた様に、そもそも伝説云々のきっかけは、アクション小説やファンタジー小説の定番イベントかつ、下手をすれば命取りイベント(笑)になる、〇〇大会、〇〇トーナメントを心ゆくまで描きたいという、私の願望からでした。
商業作品のレベルになると、人気が低下した時に無理矢理乱入キャラを出す様に編集者に迫られたり、大会レギュレーションごと変更させられたりと、なかなか作者様の構想を貫けない事情がありまよね。
また、「小説家になろう」サイトにおける主流作品であれば尚更、主人公とライバルキャラの戦い以外はオミットしたり、或いは俺TUEEE感を強調する為に、秒殺の試合ばかりになってしまいます。
いや、書籍とは違うWeb小説ですし、人間の集中力を考えて、5名×8チーム+2名の追加メンバーの団体勝ち抜き戦を一切ダイジェスト化せずにノーカットで描き、更に42名全てのキャラクターを掘り下げるなんぞ、無謀を通り越してただの自己満足です。それは分かっていますよ。
しかしながら、例え0PV、0ポイントであっても規約違反さえしなければ作品が残せる「小説家になろう」サイトで、恐らく史上唯一の「武闘大会完全版」が内包されている本作、『バンドー』は、完全にオンリーワンの地位を確立しました(笑)。
「そんなの俺が達成して、もっとPVとポイントを取って、ただのゴミ作品に落としてやるぜ!」と意気込む方がもしおられたら、是非とも挑戦していただきたいですね。そんな暇無いですね(笑)。
ある意味人気投票的な側面も持っている、ランキング上でのナンバーワン作品は、熱狂的なファンもアンチも生んでしまい、誰もがナンバーワンと認める作品とは言い難い現状があります。
成功や評価の目安としての書籍化やコミカライズが、誰もが認める実績であるとは思いますが、対する「オンリーワン」という認識は、作者様本人の意気込みだけでは少々気恥ずかしくもなりますよね。
今、「どうしようもなくオンリーワン」と言える作品を書いた喜びは、何物にも替えがたいものです!
とは言え、この『バンドー』はまだ、物語の約4割が終了したに過ぎません。
これだけわがままに文字数を重ねてきた作品が、今更読者様にすり寄ってみた所で、ただのゴミ作品に成り下がる事は明白でしょう。
今後も、作者としての私が自分の思うがままに物語を紡げるこの作品を、私の創作活動の中核に据える所存でございます!
……さて、実は私は仕事の都合上、7月は創作活動のペースを上げられない事情があるんですよね。
つまり今月は、『バンドー』の連載を少しお休みして、長文投稿故に探し辛かった誤字の修正や、改行等の作業を重視し、新規創作に関しては最近投稿を始めた作詞や、毛色を変えた新作を少ない文字数で投稿していきたいと考えています。
『バンドー』、本エッセイ、そして作詞と、余りにも唯我独尊姿勢を貫き過ぎていた私は(←今さら)、「どうしようもなくオンリーワン」な作品を創作活動の中核に据えた事で、もう少しこの「小説家になろう」サイトで読まれる事を意識した小説にも挑戦したくなりました。
実は以前にも、ある程度「小説家になろう」サイトで読まれる事を意識した作品は書いていたのですが、作者としての無駄な拘りが災いし、少しPVが増えただけ……というレベルの作品に成り下がっていました。
ハッキリ言えば、中途半端だったと言えるでしょう。
私の無駄な拘りの失敗例は、「早くストレスの無い執筆をしたいが為に、物語の世界観や設定を序盤に詰め込んでしまう」事でした。
感想は比較的好印象なものが多かったのですが、それは序盤を乗り越えてくれるダイハードな読者様であるからで、いつまでもその姿勢のままでは作者としての成長に繋がらないんですよね。
いや、分かってるんですよ(笑)!
もうひとつの無駄な拘りは、「全てのキャラクターを愛する余りに背景や心情を重視し過ぎてしまい、どんなジャンルに挑戦しても最後は群像ヒューマンドラマになってしまう」事です。
この拘りはある意味、作者の味とも言えるのですが、アクションやコメディー、ホラーなど、まず優先しなくてはいけないものがあるジャンルでは、ヒューマンドラマは隠し味にしておく事も重要なんですよね。
現時点で、新作候補のプロットは3作品あり、それぞれ①「異世界恋愛もの」、②「女性バディアクションもの」、③「コメディー色の強いファンタジーもの」が用意してあります。
3作品中2作品は、短いメインタイトルに補足を付けた、所謂少し長めのタイトルになるかも知れません。
作品の長さとしては、②のみ長期連載が可能だと思われますが、①と③は10万字に満たない中編になりそうですね。
……正直言って、これだけ作風や拘りが固まってしまった私が、「小説家になろう」サイトで多くの読者様に読まれる作品を作る事は、もう不可能なのかも知れません。
しかしながら、多くの作者様が抱えながら頑張っておられる「悩み」や「迷い」が既に無くなった私に、恐いものはありませんね。
40代独身、人生の終末度にも恐いものはありませんね(笑)。
これからも本エッセイ、そして私の作品に目を通していただけると幸いです!




