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普段とは違うジャンルに熱意を持って挑戦すれば、必ず気付く事がある


 今回は、やや趣向を変えて、小説の展開に迷った私が他のジャンルへの挑戦を通じて、自分を見つめ直した経験を記述したいと思います。



 本エッセイで宣伝した効果なのか、私の連載小説のPVは最近明らかに増加しました。

 

 以前は5日連続PVゼロ(笑)なんて事も珍しくなかったのですが、この2ヶ月程は毎日PVがあり、最近の1日平均のPV数は、ようやく2桁に達しましたね。


 物語的にも前半戦の山場を迎えており、剣士としての自覚に欠け、賞金稼ぎを故郷に帰るまでの人生経験程度に考えていた主人公が武闘大会に参加し、仲間とライバルに刺激を受け、勝利と敗北から多くの事を学んでいく……という、所謂「主人公覚醒イベント」のクライマックスへと突き進んでいるのです。


 しかし、いざ決勝戦を描くにあたって、私は自分が貫いてきた方向性に迷いを感じ始めました。


 私自身は、その作品がどんなコメディーやファンタジーであっても、小説のストーリーやキャラクターには最低限のリアリティーを求めるタイプの作者です。


 従って、トーナメント方式の武闘大会では勝ち進むにつれて、蓄積したダメージによる不完全燃焼な試合や呆気ない幕切れの訪れ、また、精神面の弱さ、実力差などによる敗北描写は避けられないと考えていました。


 しかし一方で、最近になって作品に注目して下さった読者様が、果たしてそんなリアリティーを求めているのだろうか?もっと激戦の中で無双する、気持ちの良い試合だけを読みたいのではないだろうか?という疑問を抱えてしまい、一時的に筆が止まってしまったのです。


 そこで私は、小説に疲れた頭の気分転換の一環として、「詩」のジャンルに挑戦する事を決めました。


 挑戦と言っても、私は若い頃からアマチュアミュージシャンとして作詞・作曲を行っており、歌詞に関しては20年以上書き続けています。

 

 従って、既に自分の型が完全に出来上がっており、PV数やポイントを見ながら作風を試行錯誤する様な事は出来ません。


 大好きな作詞で、ありのままの「自分の型」が果たして通用するのか、通用はしなくても、多くの読者様に読んで貰えるのか……?


 期待と不安を胸に、特に予告もなく投稿した作品は、翌日日間ランキング1位を獲得しました。


 しかしながら、この結果は私の力だけによるものではなく、偶然私の名前を「詩」のジャンルで見つけてくれた、相互ユーザー様が入れてくれたポイントの力も大きかったのです。


 当時、「詩」のジャンルは日間ランキングが20位前後しかない状況で、これは即ち、★1つでもポイントが入れば日間ランキング20位前後に入れる事を意味していました。


 とは言え、作者としてランキング1位が嬉しくないはずが無く、私はそれから毎日作品を投稿していったのです。


 ところが、相互ユーザー様が新作を追い切れなくなり、私の作風を理解してくれた読者様にも好みの差が出る様になった為、3作目、4作目はランキング入りこそしましたが、ポイントは1作目の半分以下になってしまいました。


 私は「これが実力だな。売名行為だと思われない様に、このジャンルで長く戦うユーザー様からも認められる作品を作らないとな……」と考え、改めて自分の原点を見つめ直した5作目を投稿し、再び小説の作業を再開させる事にします。


 まだ迷いを抱えながら小説の作業に戻った頃、私の5作目の詩は日間ランキング1位に返り咲き、2日間その座を維持する事に成功しました。

 

 また、それと同時にランキング外に落ちていた私の過去作品にもポイントが入り、ランキングに復帰する現象が発生するのです。


 ここでようやく、リアルタイムで作品を追ってくれていた相互ユーザー様以外の方からも認められたと実感する事が出来た私は、自分の原点を見つめ直して、「自分の型」で勝負する覚悟を固めます。


 即ち、小説でも自分の最初のアイディアを押し通す決意のもと、武闘大会決勝戦を描く事となりました。


 

 私の小説に於ける「武闘大会」は、次回の投稿で終了します。


 私の決意が正しかったどうかについて、そう短期間で答えが出る訳ではありませんが、今、小休止している「詩」のジャンルへの挑戦を経験した心境としては、「自分が納得出来たから正しい事にしよう」という様な、安易な結論は出すべきではないと感じました。



 さて、私が「詩」のジャンルに挑戦してみた結果、私自身は多大な影響やメリットを享受出来ましたが、「詩」のジャンルで活動する作者様や読者様に影響やメリットがあったのかどうかは判断出来ません。


 しかしながら、現在の「詩」のジャンルの日間ランキングは40位前後まで発表される様になり、それは即ち多くの作品にPVやポイントが付く様になったと言えると思います。


 この変化の背景には、「詩」の世界には、「小説家になろう」サイトにおけるテンプレ的要素が一切通用しないという、ある意味原始的な混沌が、ちょっとした刺激で常に変化する可能性を持っている事の証明があるとも言えるでしょう。

 

 私がそこに貢献したと考えるのはおこがましいですが、小説やエッセイの宣伝の為にマイナーなジャンルに来た訳ではないという事を伝えられていれば幸いに感じますね。


 

 私は、作詞が大好きです。

 

 所謂「歌詞」という型限定ではありますが、20年以上続けてきた趣味ですので、20年前の風味そのままで(笑)、稀少価値はあるかと思われます。


 これからも小説やエッセイの合間を縫って、今更試行錯誤する事も出来ない、私の歌詞を投稿させていただく事を、どうかお許し下さい!

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― 新着の感想 ―
[良い点] こんばんは。 このエッセイとは少し違いますが、俺も散々お絵描きして皆さんの作品で気付いた事ありますよ。 だって、FA描く為にそりゃもう下読みばりに読み込みましたもん(^_^;) シサマさ…
2020/06/25 00:30 退会済み
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