表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/34

ブックマークの「質」で、自分の作品の可能性を知ってみよう!


 今回は、私も含めた「ブックマーク難民」の作者様の為に、ブックマークの量ではなく、ブックマークの質から、自分の作品の可能性を見出だす事が出来る……という考察を行いたいと思います。


 皆様、ブックマークを増やすって、めちゃくちゃ大変ですよね!


 だって、一度でも感想や評価を入れたらマイページからその作品に飛べますし、相互お気に入りユーザー登録を済ませた作者様の連載作品は、勝手に自分のトップページにアップされますからね。


 そもそも、短編や読み切り作品に敢えてブックマークをするかどうかは読者様の意思の問題であり、余程繰り返し読みに耐える作品であるか、作品のみならず作者様を応援したいという意思が無いと期待出来ません。


 ランキング上位作品や書籍化作品のブックマーク数が桁外れなのは、読者様が一致団結して「書籍化させてあげたい」、「打ち切り無く続刊を出させてあげたい」という意思表示をしてくれている証明なのでしょう。


 そう考えると、「短編や数話の連載で反応を見て、ポイントやブックマークが沢山入れば連載する」という考えの作者様が今後増える事はあっても、減る事はあり得ないのでしょうね。


 

 ちなみに、余りブックマークを積極的に活用していなかった私ですが、一読して面白い・つまらないの概念を超越した、得体の知れないオーラを感じる作品に出会った時や、評価した相互お気に入りユーザー様の作品がランキング入りを果たした時には、何の思惑も働く事なくブックマークポイントで後押しをしていました。


 情けは人の為ならずという(ことわざ)がありますし、殆ど「書き専」の作者様も、面倒臭がらずに他人の為にブックマークを活用する事をオススメしますよ!



 ……さて、ブックマークの数では勝負出来ない、そんな底辺作家の皆様が陥りやすいメンタルの問題は、「俺の作品は支持されていない……こんな作品に可能性があるんだろうか……?」というものであると思われます。


 確かに、最も分かりやすい「定期購読の目安」とも言えるブックマーク数が少ないと、自分の作品に可能性を感じる事は難しいかも知れませんね。


 しかしながら皆様、皆様はブックマークした作品全部を読めていますか?


 私は読めていませんね!


 ブックマークが多いからと言って、皆様の作品が読まれているとは限らないんですよ。


 書籍化作品でさえ、書籍化のタイミングでの推定読者数と書籍売上に余りにも差があり過ぎて、打ち切り続出中なんですから。


 私個人としては、「感想をくれた人以外は読む時間が取れない」くらいの認識で執筆していますね。


 

 そこで重要になるのが、ブックマークの量ではなく、ブックマークの「質」なのです!


 ブックマークの質とはどういうものなのか……?


 そのヒントは、皆様の作品の目次ページの下にあります。

 

「この小説をブックマークしている人は、こんな小説も読んでいます」という見出しとともに、目次の中にもうひとつの枠がありますよね。

 

 そこをスクロールすると、自分の該当作品をブックマークしてくれた読者様が、他にブックマークしている主要作品のリストを見る事が出来るんです。


 このリストは、面白そうな作品を探している読者様にとっては既にお馴染みのものなんですが、作者様がこのリストにある作品を分析する事によって、自分の作品に秘められた可能性を知る事も出来るんですよ!


 では、一例をご紹介しましょう。


 ①書籍化作品・ランキング上位作品がリストに多い場合。


 このケースは、書籍化作品やランキング上位作品といった人気作品を好む読者様や、そういった作品を好む相互お気に入りユーザー様からブックマークされていると考えられます。


 しかしながら、相互ユーザー様はともかくとして、書籍化作品やランキング上位作品を好む読者様からブックマークされているという事は、王道的な面白さを評価されている、或いはそれを期待されているという事であり、少なくともブックマークに値する、タイトルやあらすじのセンスを認められている事になりますね。


 皆様のリストにこの傾向が見られるならば、思いきり王道(テンプレ的)な作品を極めるつもりで執筆を続けてみるべきでしょう!


 ②通好み・本格派の作品がリストに多い場合。


 このケースは、書籍化やランキング上位とは縁が無くとも、一定の高ポイントやポジティブな感想で賑わっている作品を好む読者様や、そういった作品を好む相互お気に入りユーザー様からブックマークされていると考えられます。


 これはつまり、皆様の作品が通好み・本格派として評価されている、或いは期待されているという事であり、仮に作品としてのパンチは弱くても、「硬派な作者様」として一定の信頼感を得ている可能性がありますね。


 皆様のリストにこの傾向が見られるならば、周囲の雑音に振り回される事無く、一度思い切り書きたい作品を完成させ、その満足感と課題を次回作に活かす事を考えるべきでしょう!


 ③自分の作品・相互お気に入りユーザー様の作品がリストに多い場合。


 このケースは、まだ読者層拡大のきっかけが掴めず、読者数が少ない事を表しており、自身の読者になってくれたユーザーや、相互お気に入りユーザー様主体にブックマークされていると考えられます。


 まだまだ発展途上の段階と言えますが、作者としての態度が悪ければ、例え相互お気に入りユーザーであってもブックマークはして貰えません。


 狭いコミュニティの中でも人柄を認められている証拠でもありますので、マイペースに好きな作品を書きつつも、積極的に他の作者様の作品に感想やブックマークを入れて、人脈と刺激を受ける作品を増やして行きましょう!


 ④エッセイや実験的作品等、連載小説の枠をはみ出す個性派作品がリストに多い場合。


 このケースは、自らが個性派作品を書いている場合を含めて、文体や言い回し、他の作者様の作品に書き込んでいる感想や活動報告等、作品そのものよりも作者としての個性を評価してくれている読者様や、相互お気に入りユーザー様にブックマークされていると考えられます。


 皆様が特に書籍化やランキング上位獲得といった目標にこだわらないのであれば、エッセイストとしての活動や、「読み専」のご意見番、或いはレビュアーとしての活動を行う事で、人気作家に負けない存在感と称賛を得る事も可能ですね!


 ⑤ ①〜④の作品がバランス良くリストに揃っている場合。


 「小説家になろう」サイトで成功する可能性を十分に秘めたケースであり、ある意味理想的であると同時に、作者としては器用貧乏で終わってしまう可能性も無いとは言えません。


 皆様が自分の作品の方向性に迷った時は、このケースに当てはまる作品があるかどうかを探し出し、その作品に近いテーマを掘り下げてみる事で迷いを振り切り、自信を回復する事が出来るかも知れませんね!


 

 ちなみに、私の作品の中にもこの⑤のケースに当てはまる作品がありました!


 「ライオンに転生して親から谷底に突き落とされましたが、這い上がる根性がないので谷底で地道に暮らしてみました。」


……という作品で、ポイントは今日現在で152ポイント、ブックマークは17と、「ブックマーク難民」の私の作品としても、決して抜きん出た評価ではありません。


 しかしながら、この作品は当時、シリアスなヒューマンドラマでありながら、私の作品としては最高のPV数を誇っていたのです。


 その理由は恐らく、


①「小説家になろう」サイトで支持されやすい、あらすじを兼ねた長めのタイトルと、


②1話あたり2000字前後の読みやすい文字数と一人称の採用、そして、


③キーワードに「ニート」と「ハッピーエンド」が入っていた事で、どんな立場の読者様も安心して読める雰囲気があった


……からなんだと思われます。


 

 こうして考察を行ってみると、自分の作品をブックマークしてくれた読者様の読む小説との相互関係は、決して甘く見てはいけない事が分かりますよね。


 しかし、裏を返せば作品の目次の下にある、この小さなリストを見るだけで極めて有力な情報が収集出来るという裏付けにもなります。


 さあ!皆様も今日から目次の下チェックを日課にしましょう!


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] うぉー、この回為になるっ! さっそく自分の見てみよう……。
[一言] こんばんは。 早速やってみましたよっと。 3割は相互さんのエッセイや短編でした。 そして残りの7割が書籍化作品ばっかでした。 ……これは何を意味するのでしょう?(笑) しかし、シサマ…
2020/05/24 22:10 退会済み
管理
[良い点] シサマさんらしい難解な分析が、 私には理解できなくとも、 多くの人の為になることを、 書いているんだろうなとは、 伝わってきて好感が持てます。 [一言] お話の内容が難解すぎて、 私には理…
2020/05/24 19:59 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ