「小説家になろう」サイトを楽しむには自分を笑いものにした方がいいが、譲れないものは譲らない
皆様今晩は!お久しぶりの「唯我独尊」です。
介護職の私はGW中が多忙であり、つい先日活動縮小報告をしたにも関わらず、やはりもの書きジャンキーの禁断症状に勝てずにエッセイを投稿してしまいました。御了承下さい。
今回は、作者様や読者様が「小説家になろう」サイトを楽しむ為に、自分のキャラクターを理解する事が重要であるという考察です。
まずは先日、私の投稿したエッセイ、「史上最悪のテロ カップ焼きそば穴開け」が、私のエッセイとして過去最大のポイントを獲得しました!
かなり笑いに特化した内容で、本日4月29日時点での過去最大ポイントに反比例するかの様なブックマーク5という数字は、「笑えたけど繰り返し読む価値は無い」と満面の笑顔で宣告されたかの様で、もう何も言えねえくらいにチョ〜気持ちいいです。
思い返せば、先月にそこそこポイントを稼いだエッセイも、コバエとゼロカロリーコーラとの関係性を描いた笑いに特化した作品でした。
「小説家になろう」サイトの読者様(作者仲間様?)が私に求めているものは、この「唯我独尊」の様な創作論では無いのかも知れませんね……(笑)。
これらの笑い特化型エッセイでは、私がコバエを集める実験の為にわざわざ不要不急の外出をしたり、購入したゼロカロリーコーラを腹パンで飲み干したり、カップ焼きそばのカップから熱湯が漏れ出した事により、私が家族を救出するシーンのトム・クルーズと同じくらい焦ったりする場面が描かれています。
更に加えて、私にはこの様な「おバカエピソード」が無限にありますので、もう少しお話ししましょう。
①舌から出血事件……これは私が貧乏学生時代に起きた喜劇です。
当時の私は、鯖の水煮缶をペースト状にすりつぶし、辛味の付加と腐敗スピードを遅らせる為の輪切り唐辛子をまぶした「万能調味料」を作っていました。
その缶詰めは缶切り不要の缶で、プルタブを起こして剥がした缶の蓋裏に鯖が僅かにこびりついていたのですが、貧乏生活の私はためらう事なくその蓋裏を舐めたのです(笑)。
そこへ痛みの閃光一陣、缶の蓋裏で自らの舌を切ってしまった私は、僅かな痛みよりも想像以上の勢いの出血に狼狽し、一時は「死」すら意識しました。
氷を舐めて傷口を急速に冷却し、口内炎軟膏「ケナログ」で舌の傷を塞いだ事で出血は止まりましたが、この事件以来、私は缶詰めの蓋裏を舐めた事はありません。
私の様な犠牲者を、もうこれ以上出さないで欲しい……。(←出ねえよ)
②あしゅら男爵事件……今の若い方はゲームやリメイクアニメでしかご存じ無いかと思われますが、その昔、「マジンガーZ」という人気ロボット漫画・ロボットアニメがあり、その作品に登場する悪の幹部にあしゅら男爵というキャラクターがいました。
このキャラクターは、身体の中心から男性と女性に分かれており、身体の左右で顔つきも声も違う、現在に於いても画期的なキャラクターと言えると思います。
私はこのあしゅら男爵フェイスを、伸びた髭を顔の右半分だけ剃り、左半分の伸びた髭とのコントラストを鏡で見て爆笑する遊びを用いてたまに実践していました。
……しかし、その日は運が悪く、寿命が近付いていた電気カミソリの外刃が、顔の右半分の髭を剃り終えた瞬間に割れてしまったのです(笑)!
当時の私は完全に電気カミソリ派だった為に、部屋に他のカミソリはありません。
まさか、あしゅら男爵フェイスのままで生活するのか……?
私は激しく狼狽し、一時は社会的な「死」すら意識しました。
幸いにも、部屋には風邪を引いていた頃に使わず余っていたマスクがあった為、辛うじてあしゅら男爵フェイスを隠した私はコンビニでカミソリをゲットする事に成功したのです……。
以来、私はどんなに新品の電気カミソリを持っていても、あしゅら男爵フェイスを実践した事はありません。
現在、コロナパニックで誰もがマスク着用を半ば義務付けられてしまう世の中となり、あしゅら男爵フェイスを実践出来る環境は整いましたが、実践するのは私で最後にして欲しいと思います……。(←最後だよ)
この他にも、食べていたカラムーチョが残り少ない粉末状になっていた為、袋を逆さにして口に流し込もうとした際、落下ポイントを読み違えてカラムーチョ粉末が目に入り、小一時間悶絶した事など、昔付き合っていた彼女の事よりもよく覚えていますね……。
こうしたエピソードは、見る人によっては笑いよりも自虐的なイメージを強く感じてしまい、そんなに自分を痛めつけるなと心配して下さる方もいらっしゃいます。
しかしながら、私は自分が楽しいからこうしたエピソードを語っているんですよ。
私は自分の事を、Fラン大学卒だの、底辺作家だのと形容する時がありますが、それらは全て事実で、それらの事実に打ちのめされる時期はとうの昔に過ぎ去ったのですよ(笑)。
自分を笑いものにするのが楽しくて、そんなバカをやっている自分が好きという感覚ですね。
思えば、自分の短所やバカな部分を、突っ込まれる前に自分からボケておくキャラクターのお陰なのか、私は今まで悪質な感想や舌戦に苦しめられた経験はありません。
いや、まだそこまで実績や知名度が無いだけなのでしょうけど(笑)、自分を笑いものに出来るキャラクターというものは、この「小説家になろう」サイトを安全に楽しむ上で、ひとつのアドバンテージになるのかも知れませんね。
そんな私ですが、時には自分を笑いものに出来ない時があります。
先日投稿させていただいた、「ライオンに転生して親から谷底に突き落とされましたが、這い上がる根性がないので谷底で地道に暮らしてみました。」という作品は、ニートの主人公がライオンの赤ちゃんとして転生する物語です。
前世がニート故の根性の無さで親ライオンからの課題をクリア出来ず、仕方ないからサバンナの谷底でのんびり暮らしていく……という、いかにも「小説家になろう」サイト受けしそうなコメディーとして執筆する予定でした。
私はかつて職場で鬱病になり、仕事を辞めて半年ほどニート生活をした事があります。
その後は低賃金で労働条件の余り厳しくない仕事に就いて、比較的容易に人生を立て直せた為、ニート時代の苦しみからのサクセスストーリーを面白おかしく書く事は、自分にとっては簡単だと思っていたのです。
しかし、そんなコメディーは書けませんでした。
ニート時代の不安や悩み、家族や友人の協力、ハローワーク職員さんの親身な相談等を思い出すや否や、努力と根性を含むヒューマンドラマに180゜方向転換し、深夜1:00過ぎからの7時間連続作業で、朝9:00前には4話完結の小説として投稿していました。
普段の自分をさんざん笑いものにしている私が、ニート時代の自分を笑いものにする事は出来なかったのです。
その結果、「ライオンに転生して……。」は、そのいかにも「小説家になろう」サイトらしい、ほのぼのコメディーの様なタイトルとは裏腹な、ライオンが主人公なのに何故か努力と根性のヒューマンドラマ(笑)という、詐欺師な作品となりました。
しかし、この作品は予想外に反応が良く、タイトルからコメディーだと勘違いした読者様もブラウザバックせずに完読してくれたな、という数字が出ています。
この場をお借りして、お礼を述べさせて下さい!
読者様の中には、努力や根性無しで成功する作品じゃねえのかよ!この辛い世の中、世間的な建前はいらねえんだよ!と怒りの感想を持たれた方もいらっしゃると思います。
ただ、そんな感想を書き込んでしまうと、周囲からろくでなし認定を受けてしまうから(笑)、我慢しておられるのだと思います。
そんな意見も、今の世の中では間違ってはいませんよね。(←正しいとは言ってない)
私個人としては、これからも笑いに特化した作品を書く時は自分を笑いものにし続けると思います。
他人を笑いものにするよりは気分がいいと感じますし、他人より自分の方がよりバカで、より面白いと思っていますからね!
しかし、「小説家になろう」サイトを楽しむ為に、また、作品でアピールする為に、いつも自分を笑いものにする必要はありません。
譲れないものは、譲らなくていいのです。




