清楚なロリータ
「いやぁー! 楽しかったな! 夕貴、意外と踊れるじゃないか!」
「そりゃあれだけ踊らされれば覚えちゃうよ」
竜宮寺さんに手を取られた僕はずっと二人で踊っていた。最初はぎこちなかったけど、竜宮寺さんのリードで最後には淀みないステップをマスターしてしまい、学園祭の社交ダンスくらいだったらメインを張れるかもしれないなんて思ってしまう。
「それで、私の部屋に来てもらったのは、明日の衣装の事を話したかったからなんだ!」
竜宮寺さんは部屋にある大きなクローゼットを開く。
そして現れたのは……。
「どうだ! このロリータ服! いいだろう? 柏木に頼んで様々なタイプのロリータファッションを用意してもらったんだ!」
溢れんばかりのロリータ。パッと見ただけでも色とりどり、丈も様々なロリータ服が用意されていた。
ここで注意して頂きたいのは、世間一般に言われるゴシックロリータ、つまりはゴスロリと言われるものとは一線を画していると言う事だ。今でこそロリータ=ゴスロリみたいになってしまっているけど、それは間違えでそもそもロリータとはゴスロリとは違い露出を控えた言わば『大人の少女服』なのである。体のラインも隠せて一石二鳥なのである。
「ん~、どれもいいねぇ」
柏木さんの用意したロリータはどれも露出が少なく、清純なイメージを出せるものでなおかつデザインが可愛らしかった。
お見合いに使うと言う事もあってフリルの量が限界まで少なくされているのが少し残念だ。
「うむ、私も迷っているのだ。よかったら実際に着ているのを見て選んでくれないか?」
「うん、それがいいかも……」
「それでは」
唐突に服を脱ぐ竜宮寺さん。
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