藍の妄想
※※※藍※※※
「お、おにぃに部屋に呼び出されちゃった! しかも、二人の将来の話だって……キャー! 妹生活十余年、というかまさに十四年! ついにおにぃから告白されてしまうかも!」
私はシャワーの取っ手を全開に回して水圧を上げる。
あぁ、今晩私とおにぃは結ばれる。かもしれない。
毎日おにぃに可愛くなる方法を教えるので一緒にいられるだけでも幸せだったのに、おにぃの方から誘ってくれるなんて……。
いつも鈍感で私のアプローチにも全然気付いてないと思ってたのに……。顔に出さないだけで体は反応しちゃってたんだね。
「はっ! 告白と言う事はオーケーしたらそのまま突入ということもありうるよね!?」
私はとても大切なことに気がついて入念に体を磨く。
「ふふ、でも初めての相手がおにぃ、かぁ。そりゃ望んではいたけど、実際に叶うってなると……嬉しいなぁ」
涙が自然と落ちる。
小さい頃から優しくて可愛かったおにぃ、私たちは遺伝で可愛い物が好きだったから趣味も合ったよね。私がおにぃに惹かれるのは当然で、おにぃに見て欲しくて私は可愛くなる勉強をした。
それが今、実を結ぼうとしている。
「あ、でも……私達が結ばれるってことは、本当はだめなことなんだ……。お母さん、泣いちゃうかもなぁ」
おにぃはどう考えてるんだろう。それをこれから話してくれるのかな?
も、もしかして駆け落ちとかしちゃったりして!
「なーんてね、アハハ」
私は幸せな想像と一緒にお風呂を出た。
まだ完結ではないですが評価をお願いします(´;ω;`)
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