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転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界を制覇する!  作者: なつのさんち
第六章:安藤さん家の四兄弟チャンネル始動

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安藤家長男、治の生配信

◇配信準備中:生配信開始まで後少し♪◇


≪投げ銭設定がオフになっているんだが??≫

≪自己紹介が終わるまでオフにするのかな≫

≪今日の分の安藤にした代が払えない≫

≪投げ銭しないと身体が爆発しちゃう病気になっちゃった≫

≪今日は長男か四男か≫

≪どんなきゃわいい男の子だろうジュルリ≫

≪担当カラー何色だろ≫


『待たせたなお前達。俺様が相手してやるんだ、ありがたく思え』


≪俺様キターーー!!≫

≪アバターでもふんぞり返ってるように見えるのすごい≫

≪四つ子なのに性格違い過ぎ問題≫

≪紫色って事は長男?≫

≪ドヤ顔じわるw≫

≪一卵性とは聞かされてないしねw≫

≪我らにいと高き貴方様の御名をお教え下さいまし≫


『何だ、俺様の名前が知りたいのか? ふふん、いいだろう。

 ちゃんと俺様の名前を貴様らの心に刻むんだぞ?』


≪お前達か貴様らかどっちだよw≫

≪何か無理してキャラ作ってる感が滲み出てる気がするw≫

≪偉そうなのに可愛いwww≫

≪もうすでに可愛い≫

≪頑張ってて偉いねー≫

≪背伸びしてる感w≫


『この俺様が無理しているだと?

 そんな訳ないだろうが。

 うぬらの目は節穴か?』


≪うwぬwww≫

≪全然自己紹介しないじゃんw≫

≪ごめん英知(えいじ)君、君より好きな人に出会っちゃった……≫

≪まさか(あきら)きゅんよりポカポカさせられるとは……≫

≪ダメもうすでに好き≫


『我こそは安藤家(あんどうけ)長男、(おさむ)である!』


≪たんびにドヤ顔するの何なのwww≫

≪腹痛いwww≫

≪眉毛動いてるのすごくない?≫

≪口角が上がってるのも分かる≫

≪どんどんアバターの表現が豊かになっていくね≫

≪おさむ、どんな漢字なのかお教え下さい!≫


『おさむはこの世の始まりから終わりまで全てを治めるという意味で付けられた。

 俺様に相応しい漢字だと思わないか?

 んー?』


≪喋るたびにドヤるの好き過ぎるwww≫

≪私の事も治めて下さい!≫

≪この胸の高鳴りを治めて!!≫

≪子宮の疼きを治めてくだしあ≫

≪早く投げ銭オンにしてよおおおおお≫

≪みんなノリ良いのもおもろいなw≫


『うちの弟達が世話になったようだな。

 二人もお前達と話せて楽しかったと言っていたぞ。


 ……ありがとな』


≪ねぇーーーwww≫

≪突然のデレずるい≫

≪表情動き過ぎなんよ、アバター技術ぐんぐん上げてくじゃん≫

≪そんな事より投げ銭させて下さい間に合わなくなってしまいます≫

≪英知君も旭君も次の生配信時はこのアバター技術に変わるのかな≫

≪よく見たら着物も細かく動いてるな≫



『うん? 投げ銭設定をオンにしろだと?

 お前達は俺様に命令するつもりなのか?

 設定をオンにするかどうかは俺様の気分次第だ、

 貴様らがどうこう言う事ではないと知れ!』


≪どうか投げ銭させて下さいwww≫

≪何言ってんだコイツwww≫

≪腕組みして睨み付けてるwww≫

≪お願いしますお願いします≫

≪VividColorsヴィヴィッドカラーズまで直接持って行くぞ??≫

≪もうやだ中の人私の事めっちゃ弄ぶじゃん≫

≪どういう事www≫


『え、あ、はい。


 ごほんっ、では今から投げ銭設定をオンにするぞ!

 いいな、するからな? ホントにいいんだな?

 どうなっても知らんぞ!?』


≪怒wらwれwたwww≫

≪今の声って社長かな?w≫

≪ふざけ過ぎて怒られてんじゃんw≫

≪まだ引っ張るの何なんwww≫

≪どうなるのか教えて下さい><≫

≪五万円≫

≪五万円≫

≪五万円≫

≪五万円:出来る!≫

≪五万円:治きゅんの許可関係ないじゃんw≫

≪五万円:おら受け取れ!≫

≪五万円:置いときますねー≫

≪五万円:きゃわたん≫


『ちょっ!? んんっ!

 さて、YoungNatterヤンナッターに届いた質問などに答える』


≪三千円:何事もなかったかのように始めるじゃんw≫

≪一万円:焦ってて笑う≫

≪千円:これ計算でキャラ作ってたら天才過ぎでしょ≫

≪三万円:社長が良い仕事してるw≫

≪五千円:あざとカッコ良い≫


『質問の半分くらいはYourTunes(ユアチューンズ)運営についてだったぞ。

 うちの事務所社長の呟きで知っていると思うが、俺様達は何の問題もないと思っている。

 いいか、俺様達はYourTunesの庭で遊んでいるに過ぎん。

 庭の土地代や整備代などに金が掛かっているし、

 あまり勝手な事は言うべきではないと思っている。

 その上で配信機能を向上させようとするのであれば、

 それは俺様達にとっても視聴者にとっても喜ばしい事だ。

 そう思わないか?』


≪二万円:治様がそう仰るなら≫

≪一万円:了解です≫

≪三万円:偉そうだけど考え方はしっかりしてる≫

≪五万円:ご随意のままに≫

≪五千円:なるほどなあ≫

≪千円:でも悔しいものは悔しい≫


『悔しいか、そうか。

 ならお前達が俺様の為に新しい庭を用意せよ。

 完全に国産で国内企業が運営する庭を用意すれば、

 安藤家はそこへ活動の拠点を移すだろう。

 俺様が言っている事、理解出来るか?』


≪一万円:把握≫

≪五千円:何の技術もないけど手を挙げてくれる人の応援をする≫

≪三万円:企業で動くとこないかな≫

≪千円:治様、実は滅茶苦茶怒ってる説あるな≫

≪二万円:プログラミング勉強しといたら良かった≫

≪五百円:みんなで力を合わせてYourTunesを倒そう≫


『さて、その他の質問に答えて行くぞ。


 男女比が一対一の世界ってどんなですか?


 どうと言われてもな、俺様達にとっては当たり前だからな。

 男も女も皆が平等に働けるよう目指しているが、

 なかなか上手くいかないのが現状だ」


≪三万円:そっか、男性様も働いているのか≫

≪千円:男性様にいらっしゃいませって言われるって事??≫

≪二万円:タクシーの運転手が男だったら襲う自信がある≫

≪一万円:クリーニングの配達も男の人がしてくれるの??≫

≪五千円:そんな世界に行きたい!≫

≪三万円:私は治様がおられればそれだけで満足≫


『次の質問だ。


 並行世界は平和ですか?


 これについては、そうでもないというのが正しい答えだ。

 この世界では世界大戦が終わってしばらくしてから、

 世界の人口が激減してしまったな?

 だから他国と争うほどの時間も力もない状況だった。

 一方、俺様達が暮らしている世界では、人口減少が起きなかった。

 人は争い続けた。そして第二次世界大戦が起こった。

 その大戦で、俺様達の国は重篤な被害を被った。

 一時、他国から占領・統治を受けて、武力を奪われた。

 国のあるべき形も歪められてしまった。

 その後も世界では各地で戦争が絶え間なく続いている。

 俺様達の身の回りだけを見れば平和だ。

 しかし、世界全体で見ると、むしろこの世界の方が平和と言える』


≪五千円:第二次世界大戦??≫

≪二万円:人は争いを繰り返していくのか……≫

≪五千円:武力を奪われ国の形を歪められたについて詳しく教えて下さい≫


『第二次大戦中はこの世界と同じ、大日本皇国(だいにっぽんこうこく)だった。

 が、とある国によって落とされた核兵器二発により敗戦国となってしまった。

 その為、領土を奪われ国名も日本皇国(にっぽんこうこく)と変更せざるを得なくなった』


≪三千円:は? 核兵器実際に落とすバカってどの国だよ!?≫

≪一万円:あり得ない、そんな事許されるべきじゃない≫

≪五千円:咄嗟に出た作り話にしてはよく出来ているな≫

≪二万円:奪われた領土ってどこだろ≫

≪千円:今こそ立ち上がるべき時だ!!≫

≪五百円:え? え? 架空のお話ですよね??≫

≪五万円:大丈夫? 国の偉い人に怒られない?≫


『奪われた領土は、台湾と大陸の一部と半島、その他は北と南の島々だな。

 軍隊を持つ事を禁止され、国防を他国に任せるしかなくなった』


≪一万円:台湾ってここじゃん! そんな世界があるなんて……≫

≪三千円:もしかして外国で行ってみたい場所に挙げてたところって≫

≪三万円:台湾、ハワイ、グアム、サイパン?≫

≪五万円:米国だ!≫

≪五万円:核兵器落としたバカは米国という事ですね≫

≪五万円:やっぱり米国許すまじ≫

≪五万円:YourTunesも米国だし許すまじ≫

≪投げ銭したら米国にも収益行くんだよな……≫

≪五万円:久々にキレちまったぜ≫


◇注意喚起:治が話しているのは並行世界のお話です◇

◇具体的な国名は挙げておりません◇

◇この世界に実在する人や国や団体へ迷惑が掛かる行動は慎んで下さい◇


『おっと、運営からの注意喚起が出たな。

 あくまで俺様達が住んでいる世界の歴史の話だ。

 お前達がどうこう出来る問題ではないと知れ!

 並行世界を渡る技術があるならば別だがな』


≪二万円:みんな落ち着こう≫

≪三千円:YoungNatterで米国大使に噛み付いてる奴落ち着け≫

≪一万円:並行世界渡って旭きゅん抱き締めに行きたい!≫

≪五千円:治様が指揮して下されば米国など粉微塵よ≫

≪五万円:英知君によしよしして欲しい!≫

≪二千円:お兄ちゃん私だよ安藤乃絵流(あんどうのえる)だよ!≫


『兄に対して名字から名乗る妹がいるとは思えんのだがw』


≪一万円:ツッコミが的確でワロタwww≫

≪千円:一気に和んだ≫

≪三千円:ツッコミ代です、私にもツッコんでくだしあ≫

≪五千円:ツッコミ代です、私にこそツッコんで下さい≫

≪一万円:ツッコんだ後ギリギリまで引き抜いてさらにツッコんで下さい≫

≪二万円:バッコン代です、お願いします≫

≪五万円:我こそが乃絵流ぞ≫


『さて、そろそろお前達に俺様の真の力を解放するところを見せてやろう。

 どうだ、見たいだろう?』


≪二万円:急にどうしたwww≫

≪五千円:真の姿、もしや裸!?≫

≪一万円:見たい見たい見たい!≫

≪五万円:お願いしますお願いします!≫

≪五万円:もしや中の人の実写!?≫

≪三万円:まさかそんな、ねぇ?≫



『よし、貴様らがそこまで言うのならば応えてやらんでもない。

 家の中で動かなくなった腕時計はあるか?

 この俺様がしばし待ってやるから、取って来るが良い。

 両手で包み込んで、俺様の指示を待つんだ、良いな?』


≪三千円:何が始まるんだろう≫

≪こないだ電池変えちゃった≫

≪五百円:何で動いてるんだよ!!≫

≪スマホがあるから腕時計ないです……≫

≪五千円:おばあちゃんの形見の時計があった≫

≪一万円:腕時計包み込んでるからコメントし辛い≫

≪千円:あった≫


『そうか、コメント出来ないな。まぁ良い。

 俺様の指示通りにお前達が腕時計を持っていると信じてやろう。

 今から俺様が真なる力を貴様らに送る。

 貴様らは俺様の力を感じ、両手の中にある腕時計へと流すんだ』


≪未だにお前達と貴様らで安定しないのジワるw≫

≪どうなるんだろう、ワクワク≫

≪たいきちう≫

≪腕時計ないけど治様の真なる力だけ受け取って身体の奥へと流す≫

≪五万円:コメ欄に天才がいたwww≫

≪三千円:それもらった!≫

≪治様の真なる力を子宮へと流す≫

≪一万円:実質子作りって事ですか分かりません≫


『よし、身体の力を抜くんだ。今から俺様の力を送る。

 俺様の手の平を見ろ、そして目ではなく魂で感じろ』


≪五千円:指紋が見える!≫

≪一万円:魂で感じりゅのぉぉぉ!!≫

≪笑かすな、集中しろよwww≫

≪五百円:ゴリゴリするのぉぉぉ!!≫

≪お前らやり過ぎないように注意しろよ消されるぞw≫


『俺様の力を感じただろう? 胸から全身に巡らせろ。

 そしてまた胸へと戻って両肩、両肘を通って、

 さらに両手首を経て両手の中の腕時計に送るんだ』


≪何が起こるんだろう≫

≪身体があったかくなってきた気がする≫



『よし、俺様の力を感じたものから目を開けろ。

 そして腕時計を見てみるんだ』


≪コメ欄が急に大人しくなっててワロタw≫

≪五万円:何で!?≫

≪三万円:ひぇっ≫

≪視力が上がったかも≫

≪五万円:動いた!!≫

≪腰痛が治った≫

≪三万円:おばあちゃんの形見の腕時計が動いた!!≫

≪え? え? どゆ事? ホント? 嘘でしょ?≫

≪五万円:治様ヤバイ≫

≪寿命が一年延びた≫

≪五万円:マジで神様なのでは???≫



『まぁ俺様がちょっと本気を出せばこんなもんだ。

 ただし、並行世界から力を送っているからな、

 全部の腕時計を動かせた訳ではないと正直に言っておこう。

 あと対象はアナログ限定だ、デジタルは勝手が違うのでな。

 フーハハハハハハハハ!!』


≪五百円:突然の高笑いwww≫

≪まぁた世界トレンド一位だ≫

≪三千円:腕時計動いた、がトレンドになってます!≫

≪一万円:治様は時すら支配下に置かれる≫

≪三万円:あぁ、デジタルだから動かなかったのかw≫

≪五千円:先に言っといてよwww≫


『それではもう時間だ。これ以上お前達とは付き合ってられんのでな!

 また何か良いの仕入れたら教えてやらんでもない』


≪もう無理矢理入れ込んでるじゃんw≫

≪文脈がおかしのよw≫

≪二千円:お疲れ様でした!≫

≪三万円:好き≫

≪今日は来るのか? 来ないのか?≫

≪千円:期待≫

≪五万円:総員、衝撃に備えよ!!≫


『ではさらばだ。


 俺に抱かれる夢を見ろ、でなければ許さん』


◇本日の配信は終了しました◇

◇またのお越しをお待ちしております◇

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