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第39話 オーク

……よしここで間違いないな


フロックスから数十分歩き、俺は無事オークの生息しているらしい森に到着した。


「さて、地図を見る限りここで間違いないようだな。」


ふむ、見た感じコカトリスのいたストン森林と同じくらいの広さだろうか。

この程度の広さならオークを見つけるのにさほど時間はかからないだろう。


「とりあえず、あのゴリウス、、じゃないゴリラスさんで少し時間取られちゃったからさっさと見つけて討伐するとしますか!」


そうときまればオーク探しだ。

俺は幸運が高いせいか目的の物は比較的すぐ見つかる。コカトリスとかな。

今回のオークもおそらくすぐ見つかることだろう。

まぁ日が落ちるまでに帰りたいものだ。


「よしいくか」


そうして俺はオークを探しに森の中に入っていった。


数分後、


「へぇ、この森なかなか興味深い物が結構あるな。」


お、このバナナみたいな物うまそうだな。

ちょいと鑑定して食べれそうだったら持ち帰ってみるか!

{鑑定}


{毒バナナ}

毒があります。この毒は非常に強力でなんの治療も施さなければ食べたものは数分で死に至るでしょう。


こわ!!、こんなの何も知らずに食べたら大変なことになっていたぞ!

けどまぁ俺にはヒールがあるから毒でも大丈夫かな。

けどこの毒バナナ、これはこれで、使い道があるかもしれないな……

一応何個かとっておくとしよう……

俺は毒バナナを数十個ほど貰いこの場を後にした。



数分後、


お!目の前の草むらが少し動いたようなきがするぞ!

いきなりオーク発見か!

とりあえずいつでも気配遮断を使えるように準備をし草むらに隠れる。

そして草むらから出てきたのは!!!


「あーはいはい。またお前ね」


ラビッツだった。


なんかこいつこの世界に来てからほぼ毎日見てる気がするぞ……

まーうまいからいいんだけどさ。

俺はとりあえず適当ラビッツの首を切り裂き倒した。


「まぁラビッツは非常食にもなるし、levelアップの足しにも少しはなるからいいんだけど。しっかしほんと俺強くなったよなぁ。この世界来て俺こいつに殺されそうになってたんだよな……」


今思うと信じられないな。

まぁしかしいくら強くなったとしても油断は禁物だ。

人なんて割とあっさり死ぬのだから……



それから数分俺はオークを探しに歩いていたのだが、


「なんでこうもラビッツばっかりなんだよ!さっきから何十体狩ってると思ってるんだ!」


どうやら入口近くにはラビッツしかいないようだった。

なんでこうもラビッツばっかりここら辺に集まっているんだ!


仕方ないな、少し奥に行くとしよう。

そう思い俺は森の奥へと歩いて行った。


そして奥に向かい歩き数分後、


お!あいつじゃないか!。

ふむ、身長は2mを超えていそうだ。

体は筋肉がついているというわけでもなくぶよぶよしている……

手に木の棒のような物を持ち、おそらくそれを武器にしているのだろう。

そして……


「顔はやっぱり豚なんだな。まぁオークなんだからそりゃそうか」


おっとまだオークと決まったわけじゃない!とりあえず鑑定しよう。

{鑑定}


オークlevel24

力52

体力42

素早さ15

幸運9

{スキル}なし

{称号}なし


へぇ、levelはコカトリスよりも上だな。

しかし力はこれまで見た魔物の中でも圧倒的に高いな。

グレースさんに迫ろうかという数字だ。

それに比べ素早さはかなり低い。せいぜいラビッツより少し高い程度だろう。


まぁ見た限り今の俺が苦戦するような魔物ではないな。

いつもどおりやるとするか。


アイテムボックスから新しく武器になったポイズンナイフを取り出し、

気配遮断を使い、準備はできた。


「よし、いくか」


俺はオークに向かって走る!

直ぐにオークの元までたどり着き首に向かいポイズンナイフを振るう!

しかし、


「ブモオオオオオオ」


どうやら一撃では仕留めきれなかったのか、

オークは持っていた木の棒は振り回し始めた!


「おっと、あぶね」


俺は余裕をもってその攻撃をかわし、いったん距離をとる。


やばいやばい、ラビッツと戦いすぎてついラビッツの容量でナイフを振るってしまった。油断はしないと言っておきながらこれだ……気を引き締めよう。


そう俺が考えているとふとオークの動きが鈍り始めた!

お、これは毒と麻痺にかかったか!とりあえず今がチャンスだな。


俺は一瞬でオークの背後まで周り今度は油断なく、

首を切り裂く!


「死ね」


オークは首から大量の血を出し、やがてその巨体は地面に倒れ動かなくなった。


「よし、今度は仕留めたようだ」


ふぅ、終わったな。

まさか一撃で仕留めきれないとは思わなかった。

まぁ油断していた俺が悪いのだが……

しかしやはりポイズンナイフは買っておいて正解だったな!

こいつは間違いなく有用だ。一撃で仕留めきれない相手でもこいつなら戦闘を有利に進めることができる!


さて依頼はオーク3匹の討伐だっけか。

残りは二匹、とっとと片づけて街に帰るとしますかね。


そう考え俺はオークを探しにさらに森の奥へと入っていった。


ラッキーな事にその後少しの時間でオーク2匹を倒す事に成功した。

ちなみに2匹とも一撃だ。


「よし、これで依頼は達成だな。まだ少し早いが依頼が終わったことだし帰るとするかな」


俺がそう考えはじめたその時、


何かに追われるようにラビッツが目の前を横切っていき!

それを追うようにオークが2体走っていく!ちなみに走っても遅い……


そして続けて少し異様なオークが俺の目の前に現れた。




なんだ、、あれは。明らかに他のオークと存在感が違う……




まず色が違う。通常のオークの色は人と大差なかったが、

このオークは紫っぽい色をしている。

そして体の大きさもまったく違う。

通常のオークの1.5倍はあるだろうか。おそらく3mは超えている。

武器も大きなこん棒のようなものだ。おそらく人間では振り回すことすら困難だろう。


まさか、こいつがグレースさんの言ってた上位種ってやつか……

とりあえず鑑定だ。{鑑定}


オークキングlevel53

力135

体力102

素早さ52

幸運45

{スキル}雄たけびlevel1 ブレスlevel1

「称号}オークの王



強い……、

今まであった魔物、いや、生物の中で一番強い。

しかもスキルに見たことないのが二つもある。

雄たけびはおそらく大きな声をだしての威嚇だろう。

問題はブレスだ。こいつオークの癖にブレスなんて使うのかよ!!



まぁ驚いてばっかりいても仕方がない。

今考えるべきことは、逃げるか、戦うかだ……





さてどうするか。


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