第24話 グレース
ふむ・・このステータスあきらかに俺より弱いな 正直ラルドとあまり大きな差はみられない まぁもしグレースさんのほうが圧倒的につよかったらラルドを逃がしたりはしないか・・・ しかし戦いはステータスで決まるもんじゃない おそらくグレースさんの戦闘経験は俺より遥かに上だろう 真正面から戦えば負けるかもしれない
あくまで真正面から戦えば・・・だが・・
そんなことをかんがえていると
グレースさんが
「では出発は明日ということで 待ち合わせはユーマがこの村に来た時に通った門の反対側の門で問題ないだろうか?」
「はい 大丈夫です 時間はどうしましょうか?」
「ふむ 日が出て1時間ほど経ってからにするか」
それなら朝飯を食べてもからいっても十分余裕がありそうだな
「わかりました では自分はこれで失礼します グレースさん明日から宜しくお願いします 村長さんも招いていただきありがとうございました」
すると村長が
「いや 本来ならわしが出向いて礼をいわなければいけなかったところだ
盗賊たちを倒してくれて本当にありがとう それと明日からはフロックスに行くらしいのう 旅の準備などで困った事があったならなんでもいってくれ できる限り力になろう!」
村長さんもいい人だな こんないい人達が住む村を襲うなんて うんやっぱり盗賊は殺して正解だったな
「ありがとうございます ではこれで自分は失礼します」
俺は軽く頭を下げランドさんと一緒に村長の家を後にした
「ふぅ しかしユーマは明日には村をでちまうのかー せっかく面白いやつが来たと思ったのに少し残念だぜ!」
そうだ 明日にはお別れか 俺は少し寂しい気持ちになりながらガントさんに
「そうですね 俺も結構寂しいです・・ ガントさんをはじめこの村の人はみんな親切でいい人ばかりでしたからね・・」
俺がそんなことをいったのが意外だったのかガントさんは一瞬驚いたような顔をして次の瞬間には
「お・・おいやめろよ・・ 俺はおせっかい焼いてただけだぜ!」
おいおっさん顔が赤くなってるぞ
ガントさんは照れ隠しなのか話を変えてきた
「ところでユーマ今日はどうするんだ? うちの宿で泊まるならもちろん歓迎するが」
「そうですね 昨日と同じくガントさんのところにお邪魔しようかと思ってます
あそこの料理は本当においしかったですから 村をでるまでにもう一回食べておきたいので」
「おうよ! マリアの飯はほんとうめええんだ ! よっしゃならとりあえず宿に戻るか」
その後宿にもどり
「おー もどったぞー」
昨日と同じように受付にいたマリアさんが
「あらおかえりなささい ユーマ君の用事もうおわったの 結構早く済んだのね」
「はい それでなんですがマリアさん いきなりですが俺は明日村をでてフロックスの街に行くことになりました なので今日もう一泊させていただきたいのですが部屋は空いてるでしょうか?」
マリアさんは少し驚いたように
「あらユーマ君 せっかく来たばかりだったのにもう行っちゃうのね おばさん少しショックだわ 部屋なら空いてるから心配ないわよ 昨日とおなじ部屋でいいかしら?」
「はい 大丈夫です」
「夕食はどうする?」
もちろん食べるにきまっている
「夕食つきでお願いします この村を出る前にもう一回食べておきたいと思っていたので」
するとマリアさんは笑顔になり
「あら ならこっちも腕に縒りを掛けて作らなくちゃね!
じゃぁ一泊夕食付で銅貨3枚になります」
「はい 」
俺はポケットから銅貨3枚を取り出しマリアさんに渡した
「はい じゃあ夕食は昨日とおなじ時間で部屋も昨日と同じね
案内はいるかしら?」
「いえ大丈夫です 」
そうマリアさんにいい俺は昨日と同じように階段をあがって部屋の中に入っていった
「ふぅ さてこれからどうするか ステータスでもみておくか」
佐藤悠馬level24
{スキル}
経験値20倍
スキル経験値20倍
鑑定level10
気配遮断level8
気配察知level1
短剣術level3
火魔法level3
水魔法level1
料理level1
アイテムボックスlevel2
話術level1
「お スキルに気配察知が増えている! これは役に立ちそうだ 村長さんの家でグレースさんが隠れているのがなんとなくだがわかったのはこのスキルのお陰かな あとは・・特に変化はないな しかしそろそろ次の魔法でも覚えたいところだな できたら風魔法か闇魔法とかがいいな どっちも俺の戦闘スタイルに合いそうだ さてこのあとどうするか 朝早くから村長の家にいって用事を済ませたから夕食の時間まで暇だ 旅の準備っていっても水は魔法でだせるし食事はまだアイテムボックスの中に大量のパプゴとラビッツがあるから問題はない さて何をするか・・」
そういえばしばらくlevelはあげてなかったな
ここらでいっちょ魔物でも狩ってlevel上げでもするか
だが俺はこの村の周辺にどんな魔物がいるのかもわからない
「とりあえずガントさんにでも聞いてみるか まだいるかな」
よし 早速いくか
そう思い部屋をでて階段を下りていき
お ガントさん発見 まだいたようだよかった
「お ユーマどうした なにか用事でもあったか?」
「いや 用事ってほどではないんですが ガントさんこの周辺に生息している魔物とかってわかりますか? 少し狩ろうかと思ってるんですが」
「まぁ知っているが ユーマ一人でやんのか?」
当然だ 自称ボッチの俺に一緒に戦ってくれるPTメンバーなんているわけがない
まぁ正直俺の戦い方はPTに向いていないので気にはしないが
「はい 俺一人でやるつもりです」
「一人か・・ まぁお前なら大丈夫だろう なんせ盗賊3人をあんなふうにする男だからな!」
あんなふうとはなんだあんなふうとは失礼な
「でだ ここらの魔物だが おまえがてこずりそうな魔物は特にいない しいていうならシルバーウルフだがまぁお前なら問題なく倒せるだろう」
ふむ シルバーウルフか 昨日夕食にでたやつかな あれはすごくおいしかった
食料としても狩っておきたいな
「なるほど わかりました では自分はこれから村の外で少しひとかりしてきます 夕食には戻るようにしますので」
「おう きいつけていってこい 油断だけはするんじゃねえぞ どんなに強いやつでも100%安全な戦いなんてないんだからな」
たしかにその通りだな
「はい では行ってきますね」
そう言って俺は宿を出て村の門へ歩いて行った
門につくこの村にきたときに見た覚えのある門番が立っていた
「すいません 村の外に魔物を倒しにいきたいのですが大丈夫ですかね」
俺がそう声をかけると門番は緊張した顔で
「はい もちろん大丈夫です! それとあなたが盗賊を倒してくださっとと聞きました 盗賊の件ありがとうございました!」
ん? 俺が盗賊を倒したという話広まっているのか
なるほど だから朝俺が村長の家にいくとき好意の目で見てくれる人が多かったのか
「いや当然のことをしただけですよ では行ってきますね 多分日が落ちるまでにはもどってくるとは思います」
そういい俺は魔物を探すため村から離れていった




