246.第一回Etranger大会-3-
「私のターン、ドロー。リカバリーステップ、メインステップ。カードをマナゾーンにセット、疲弊させ白マナ2を得ます」
アザラシと鳥が睨み合う戦場。
やっぱこの間に秋刀魚とか置きたいわ。
「白マナ2を支払い、日溜まりの泉を発動します」
これだけドローしてれば、流石に引くか。
名称:日溜まりの泉
分類:呪文
プレイコスト:白白
文明:白
カテゴリ:
マナシンボル:白
1:【起動】【効果】デッキの上から2枚をめくり、その中から白文明のカードを1枚疲弊状態でマナゾーンに置いても良い。残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す
シンプルイズベスト、白文明のマナ加速手段。
手札は稼げてるがマナの増強がサンドラに負けてるから、ここでちゃんと発動出来たのは偉い。
「これでターンエンドです」
朱禁の聖域、日溜まりの泉。
このカードがあるという事は、ヘンリエッタのデッキはほぼ間違いなく白単色デッキだろう。
こいつ等は、白文明以外のカードが存在すると不都合が発生するタイプの効果である以上、白文明以外のカードをデッキに入れ辛くなる。
仮に入れてても、本当にちょっぴり位が限界だ。
白以外の比率が増えると、日溜まりの泉が不発になるからな、流石にそれは許されない。
「私のターン、ドロー。リカバリーステップ、メインステップ。カードをマナゾーンにセット、疲弊させ青マナ3を得ます」
サンドラのターン。
前のターン、何もせずターンエンドしているので、このターンと併せて青マナ5を有している状態だ。
5マナは流石に不味い。
この辺りのマナ帯になると、そろそろビッグアクションを起こして来る頃合いだ。
「なら、青マナ1を支払ってマジックキャストを発動するねー」
名称:マジックキャスト
分類:呪文
プレイコスト:青
文明:青
マナシンボル:青
カテゴリ:
1:【起動】【効果】自分のデッキの上から2枚をめくる。その中にある呪文カードを全て疲弊状態でマナゾーンに置き、残りは墓地へ送る。
かなり癖の強い1マナのマナ加速呪文。
日溜まりの泉と違って一気に2マナ伸ばす事が出来るが、呪文カードでなければマナを伸ばせない。
当然、効果を最大限に使うにはデッキ内の呪文カード比率をかなり上げないといけない訳だが……デッキを呪文まみれにしたら、絶対に事故る。
そのリスクを背負えるか、というカードである。
だが、このタイミングで使うのか。
前のターンにマジックキャストが手札にあったなら、使わない理由が無い。
という事は、これ今引きか。
もしかしてサンドラの手札、あんまり良くないのか?
「めくった2枚共呪文カードなので、マナゾーンに置くね。そして青マナ3を支払って、永続呪文、逆流を発動するよ」
名称:逆流
分類:永続呪文
プレイコスト:青青○
文明:青
カテゴリ:
マナシンボル:青
1:【速攻】【条件】青文明のカードが墓地へ送られた時
【効果】そのカードを持ち主のデッキに戻す
どういうデッキか、理解した。
成程、サンドラは大分いかついデッキを使ってるようだ。
「それじゃあバトル! 雨ざらしアザラシで聖域の霊鳥を攻撃!」
準備完了、って事か。
アザラシのパワー4000、カウンターは2。
「聖域の霊鳥は1度だけ破壊されません」
「なのでもう1体の雨ざらしアザラシで攻撃!」
防げるのは、1度だけ。
ヘンリエッタの手札を潤してくれた聖域の霊鳥は、ここで地に伏した。
「そしてバトルが行われたので、朱禁の聖域の効果により、雨ざらしアザラシ2体を破壊します」
「じゃあ破壊されたので、雨ざらしアザラシの効果発動。それぞれ青マナ2、合計4マナを得るね」
そして雨ざらしアザラシもまた、ここで破壊される。
これ以上の肥大化はしなくなったが、盤面と引き換えに大幅なマナブーストを行った。
それだけじゃない。
「永続呪文、逆流の効果発動。墓地へ送られた青文明、雨ざらしアザラシ2体をデッキに戻すね」
破壊されたアザラシは、再びデッキへと舞い戻る。
墓地が肥えないというデメリットも抱えているが、あの永続呪文がある限り、アザラシの弾丸は何度でもデッキに再装填される。
「私はこれで、ターンエンドだよー」
「朱禁の聖域の維持コストとして、私はライフを2000支払います」
ヘンリエッタ LP:8000→6000
場のユニットは壊滅し、守るべき者を失った朱禁の聖域だが、それでもヘンリエッタは場に維持する事を選んだようだ。
まだライフにも余裕があるしな。
「私のターン、ドロー。リカバリーステップ、メインステップ。カードをマナゾーンにセット、疲弊させ白マナ4を得ます」
これでヘンリエッタも4マナに到達した。
サンドラ程ではないが、この辺りから動き始めるだろう。
というか、このターンから動き始めないとそろそろマナの暴力で圧殺されかねない。
「私は白マナ4を支払い、祈りの巫女を召喚します」
名称:祈りの巫女
分類:ユニット
プレイコスト:白白白◯
文明:白
種族:人間
性別:女
カテゴリ:
マナシンボル:白
パワー:2000
1:【永続】このユニットは攻撃出来ない
2:【起動】【条件】1ターンに1度
【効果】デッキの上から3枚を確認し、1枚を手札に加え、1枚をマナゾーンに疲弊状態で置き、1枚を墓地に送るかデッキの一番下に戻す。
3:【永続】【効果】自分が白文明のカードをプレイする際に支払うマナコストは1少なくなる
ここまでサンドラ優勢で進んできたが。
遂にヘンリエッタ側、ヤバいカードが出て来たな。
「祈りの巫女の効果発動、デッキの上から3枚を確認し、1枚を手札に加え、1枚をマナゾーンへ、残りの1枚を墓地へ送ります」
これ1枚で、手札増強、マナ加速、墓地肥やしを行える。
バケモンだバケモン、こんなもん残しといたら一生アド稼がれて潰されるぞ。
「白文明のカードが墓地へ送られたので、手札から聖域の守護兵のプレイコストを0にして召喚します」
名称:聖域の守護兵
分類:ユニット
プレイコスト:白◯
文明:白
種族:人間
性別:男
カテゴリ:
マナシンボル:白
パワー:3000
白文明のカードが自分の墓地に送られたターン、このユニットはマナコストを支払わずに召喚しても良い
1:【永続】このユニットは攻撃出来ない
2:【速攻】【条件】このユニット以外を攻撃対象にした相手ユニットの攻撃宣言時【コスト】デッキの上から3枚を墓地へ送る
【効果】このユニットのパワーはエンドステップまで2000アップする。その後、攻撃対象をこのユニットに変更する
「更にもう1体、聖域の守護兵を召喚」
コスト軽減条件が満たされた為、手札からノーコストで2体、聖域の守護兵が展開される。
相手に主導権を握られ、マナ総量ではサンドラに圧倒的に負けているヘンリエッタ。
そのヘンリエッタが唯一勝っていたのが、手札枚数だ。
霊鳥を守り、手札を稼いだ。
貯め込んだ手札を、ここで吐き出していく。
「私はこれでターンエンドします」
ヘンリエッタが展開したユニットは、攻撃する事が出来ないデメリットを有しているので、攻勢に出る為の攻め札としては何の役にも立たない。
だがその分、防御方面はガッチリしている。
朱禁の聖域はまだ残っており、聖域の守護兵は実質パワー5000の壁、しかも2体。
それが祈りの巫女をガッチリ防御している。
そして祈りの巫女は、出た時点でガッツリ仕事をしていくのに、場に残り続けるとドンドンアドバンテージを稼ぎ続ける怪物。
今すぐ危機が迫っている訳ではないが、この状況を打破しないと、今度はサンドラが追い詰められる番だ。
誰だこんな面倒臭い戦いのシーンを書こうとか抜かしてる奴は。




