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213.咆え猛る究極の輝き

 聖天戦女神(ヴァルキリー) アルトリウスの進化召喚成功時効果は、実質フィールドに存在する全ての黒文明をバニラ(効果なし)にしてしまう全体無効効果!

 文明が黒文明で統一されてしまっている、邪神の欠片や"適合者"と呼ばれる者達は、この効果が適用されれば、どれだけ優秀な効果を持っていようが、全て等しく無力化される!

 絶対的な黒殺し効果! それが聖天戦女神(ヴァルキリー) アルトリウスの持つ効果の一つ!

 相手、ではなくフィールド、と指定されているが故に、自分フィールドも巻き込んでしまうが――この効果は、当然ながら進化したアルトリウスには適用されない。



 名称:聖天戦女神(ヴァルキリー) アルトリウス

 分類:進化ユニット

 プレイコスト:白○○○○○

 文明:白

 性別:女

 種族:人間/天使

 カテゴリ:円卓の騎士/神性

 マナシンボル:虹

 パワー:1

 このカード名の効果に連鎖してこのカードの効果は発動出来ない

 1:【強制】【条件】このユニットが進化召喚に成功した時

【効果】フィールドに存在する黒文明の効果は無効になる



 明暗流転、進化した事でアルトリウスの文明は、黒から白へと変化した。

 故に、効果の適用外。

 進化前と進化後は必ずしも文明が一致する訳ではなく、このアルトリウスも一致しないパターンである。



 アルトリウスに迫る、アルティミシアの魔の手。

 それは先程、命の天秤の効力を消し去った、効果無効能力。

 ディードリッドは既に効果を使ってしまったが、アルティミシアの方はまだ生きている。


 ――くそっ! 懸念は大当たりかよ!


 1ターンに1度、呪文を無効化。

 ディードリッドやアルティミシアの持つ効果はそういう能力だと考えていたが――もう一つ、可能性が考えられた。



 【速攻】【条件】1ターンに1度

 【効果】フィールドに存在するカードを1枚選択し、無効にする



 このパターンだ。

 ……リッピ、パンドラボックス、地雷(マイン)敷設者(コンストラクター)は全て墓地で効果が発動している、フィールドに存在しないから無効にしようが無い。

 唯一フィールドに存在していたアルトリウスは、対象を取る効果故に、カウンターされると見て使わなかった……が、正解か?

 呪文無効は効果の一部、本質は――フィールド上に存在するならば、あらゆる効果を無効にする、何でもカウンター効果。

 呪文カードは発動する際、一度フィールドに置いて処理を行うので、その置かれたタイミングで潰されてしまう。

 そして、ディードリッドやアルティミシアは、このパターンが正解だったという訳だ。

 ただの呪文無効より猶更、質が悪い。

 何しろ聖天戦女神(ヴァルキリー) アルトリウスは進化前(英雄女王)と違い、破壊されないとか対象にならないといった耐性が存在しないからだ。



 連鎖2:"冒涜"のアルティミシア

 連鎖1:聖天戦女神(ヴァルキリー) アルトリウス



 故に、無効効果処理前に上から連鎖を被せられて、先にアルティミシアの効果を処理されてしまえば、その効果自体は普通に直撃してしまう。

 だから――!


「その効果に連鎖発動! 聖天戦女神(ヴァルキリー) アルトリウスの効果! このユニットに装備呪文が装備されていない事で、自分のデッキ・手札・墓地・フィールドからカテゴリ:剣の装備呪文を1枚選び、プレイコストを0にしてプレイし、このユニットに装備する!」


 この効果は本命を通す為の囮!


 ……ごめん自分に嘘吐きました! これ普通に本命です!

 だって通ればあの盤面全部効果無効になるんだからどう考えたって決定打じゃん!

 一発で捲れるんだから通れば最高だけど、通してくれねえよな!


 だったら、本命を囮にして二の矢を撃つ!

 本命がどーしても通らないなら次善策でどうにかする!

 それもカードゲームの戦略だ!


 今はまだ処理タイミングではなく、連鎖の確認のタイミング。

 例え相手がアルトリウスの効果を無効にする効果を発動したとしても、更にその上に連鎖を被せる事で、最終的な逆順処理により、この二の矢は通る!



 連鎖3:聖天戦女神(ヴァルキリー) アルトリウス(2)

 連鎖2:"冒涜"のアルティミシア

 連鎖1:聖天戦女神(ヴァルキリー) アルトリウス(1)



 今の連鎖状況はこの状態。

 そして最終解決は上から行う都合上、アルトリウスの第二効果が処理された後、アルティミシアの無効効果が適用され、アルトリウスの全ての効果が無効になる。

 だが、効果が無効になろうとも、既に適用されたという事実は消えないのだ。



 2:【速攻】【条件】自身に装備呪文が装備されていない時

【効果】自分のデッキ・手札・墓地・フィールドからカテゴリ:剣の装備呪文を1枚選び、プレイコストを0にしてプレイし、このユニットに装備する



 アルトリウスの第二効果。

 それは元々、英雄女王も有していた効果。

 それをこのカードもまた、有している。

 進化召喚は、進化元であるユニットがルール上フィールドから居なくなる扱いである為、それに装備されていた装備呪文は破壊されて墓地へ送られる。

 その為、この効果は元々装備していた呪文を付与し直す為の効果と言える。

 例えアルトリウスの効果が無効にされても、その無効効果は別のカードである装備呪文にまでは届かない。

 だから装備呪文の効果で状況を打開する!


「俺は――ッ!?」


 ただそれだけの効果。

 なのに、まるで――この時を待っていたかのように。




 一振りの輝きが、デッキを照らした。




 それは運命の悪戯か、天啓か、はたまた必然か。

 幾度求めても戻らなかった、その輝きを、口にする。

 アルトリウスがその剣を手にした時、一瞬、動揺したような表情が浮かんだが――考える必要など無いと反射的に、その剣を握る!

 既に、アルトリウスの顔には喜色と闘争心に満ちた獰猛な笑みしか浮かんでいなかった。


 アルティミシアの力は、打ち消せない。

 無効化手段が、今の俺の手には無い。

 効果処理に入ってしまった以上、避ける事も出来ない。

 効果処理の最中は、例え如何なるカードであろうとも、その途中に効果を差し込んで発動する事は出来ない、エトランゼに置ける絶対的な法則(ルール)があるからだ。


「「咆えろ(ふせげ)」」


 俺とアルトリウスの言葉が、重なる。

 それは、選ばれし者のみが振るう事が出来、抜いた者に勝利と栄光を与える伝説の剣。

 それは、数多ある装備呪文の中でも、間違いなく最強候補の一つに上がる一枚!

 失われたその"剣"が、アルトリウスの手に収まり――






「「――カリバーン!!」」




 "聖剣"は、その輝きを示す!




「――俺は! デッキからカウンター装備究極呪文(アルティメットスペル)!! 湖の聖剣-カリバーンを、聖天戦女神(ヴァルキリー) アルトリウスに装備!!」



 名称:湖の聖剣-カリバーン

 分類:カウンター呪文/装備呪文/究極呪文(アルティメットスペル)

 プレイコスト:白白白白青青○○

 文明:白/青

 カテゴリ:剣/神性

 マナシンボル:虹

 究極呪文(アルティメットスペル)はデッキに1枚しか入れられない

 「アルトリウス」の名を持つユニットにのみ装備可能

 自分フィールドに2体以上ユニットが存在する時、このカードの効果は適用されない

 ?????

 ?????

 ?????

 ?????

 ?????

 ?????



 闇の中、白銀の光が一際強く輝いた。

 余りにも膨大なエネルギーが注ぎ込まれたその白刃からは、白銀の燐光がチリチリと弾ける。

 妖精の秘術によって製造されたその剣は、金銀宝石を散りばめた、実戦には程遠い材質や見た目であるにも関わらず、決して折れず、欠けず、あらゆる環境を耐え抜き、その鋭き刃は城壁すら紙の如く斬り裂く。


 これこそが、選ばれし王にのみ扱う事が許された、究極呪文(アルティメットスペル)

 デッキに1枚しか入れる事が許されない、デッキコンセプトを決定付ける、最強の呪文だ!



「俺の盾ゾーンが3枚以下の時、湖の聖剣-カリバーンの第3効果が適用される!」



 3:【永続】【条件】自分の盾ゾーンのカードが3枚以下

【効果】このカードを装備したユニットは相手の効果を受けず、このカードは装備ユニットがフィールドを離れる以外の方法ではフィールドから離れない



「カリバーンを装備したアルトリウスは、相手の効果を受けない!」


 アルトリウスに迫ったアルティミシアの魔の手を、装備したカリバーンが弾き返す!

 アルトリウスに向けて伸ばされた手は、白銀の膜に阻まれ、届く事は無かった。

 湖の聖剣-カリバーンは、俺の盾ゾーンが減り、劣勢になる程にその輝きを増す!

 既に、俺の盾は0!

 よって、カリバーンの全ての能力をフルパワーで振るう事が出来る!

 その効果は正に、切り札(ゲームエンド)級。

 第3効果は、アルトリウスに対して所謂、完全耐性と呼ばれるモノを与える能力。

 呪文だろうが、ユニットの効果だろうが、関係無い。

 破壊も追放も手札やデッキに戻す効果も、一切合切、全ての効果(・・)を受けない! 究極の効果耐性!

 どんな効果も受け付けないという事は――アルティミシアの無効効果すら、受け付けなくなるという事!


「効果処理解決! よって進化召喚成功時の聖天戦女神(ヴァルキリー) アルトリウスの効果は有効!」


 アルトリウスの身体から、眩い白光が迸る。

 それに呼応し、空が瞬いた。

 解き放たれたその光は、エイルファート全域で観測出来る程に膨大な光となり……世界を、白に染めた。

 ナーリンクレイという地に根差す、ありとあらゆる悪意や魔を呑み込み、この世界から浄化し消し去る!



「「 (じょう) (めつ) の (てん) (こう) ! 」」



 進化を遂げたアルトリウスの持つ、黒殺し効果。

 明と暗が転じ、神兵となりて闇を討つ。

 効果範囲が黒限定であり、黒以外に一切影響を及ぼさないので、多色が入り混じるエトランゼの対戦時はオマケ程度にしか見ていないのだが、黒文明相手であらばその名に恥じぬ殺傷力を振り撒く。

 闇は決して、光を凌駕出来ない。

 白き光が止んだ時――黒文明である邪神の欠片は、等しく沈黙する。


「今の光は……!?」

「こけおどしかッ!? ビックリさせ……ッッ!?」


 効果無効というのは、お前等の持つ、その全ての能力が無に帰すという意味だ。

 その意味を今更理解したのか、ディードリッドがそこで絶句した。



 名称:"烙印"のディードリッド

 分類:ユニット

 プレイコスト:???

 文明:黒

 性別:男

 種族:人/悪魔

 カテゴリ:邪神の欠片

 マナシンボル:?

 パワー:15000

 1:【永続】【効果】このカードは破壊されない

 2:【永続】【効果】攻撃回数+1

 3:【起動】【条件】自分のエンドステップ時に1度

【効果】このユニットを前衛から後衛に移動させる

 4:【速攻】【条件】1ターンに1度

【効果】フィールドに存在するカードを1枚選択し、無効にする

 ※効果無効



 名称:"冒涜"のアルティミシア

 分類:ユニット

 プレイコスト:???

 文明:黒

 性別:女

 種族:人/悪魔

 カテゴリ:邪神の欠片

 マナシンボル:?

 パワー:1000

 1:【永続】【効果】このユニットを攻撃・効果の対象にする事は出来ない

 2:【永続】【条件】このユニットが破壊される時

【効果】代わりに自分フィールドのカテゴリ:邪神の欠片ユニット1体を破壊する事が出来る

 3:【起動】【条件】1ターンに1度

【効果】自分の???に存在するカテゴリ:邪神の欠片ユニット1体を選択し、そのユニットが持っている効果を次のエンドステップまで得る

 ※効果無効



 名称:"(Elimin)(ation)狂信者(Fanatic)"

 分類:ユニット

 プレイコスト:???

 文明:黒

 種族:獣/悪魔

 カテゴリ:邪神の欠片

 性別:不明

 パワー:0

 1:【速攻】【条件】このユニットがバトル??時に一度

【効果】このユニットのパワーはバトル終了時まで、フィールドに存在する最も????高いユニットのパワーと同じ???なる

 2:【永続】【効果】相手はこのユニット以外のユニットを破壊する???対象に??ない

 3:【強制】【条件】???????墓地に存在???【コスト】?????を追放する

【効果】このユニットを墓地????する

 4:【起動】【条件】1ターンに1度

【効果】このターン、自身は1度だけ破壊されない

 5:【永続】【効果】相手はこのユニットを攻撃対象に選択しなければならず、このユニットは破壊以外の方法ではフィールドを離れない

 6:【永続】【効果】このユニットが???ルド・墓地に??する時、墓地に???るカテゴリ:邪神の欠片カードは相手の効果を受???。この効果は無効化され??

 7:【強制】【条件】このユニットが召喚された時、または自分のエンドステップに1度

【効果】相手のライフを半分にする

 ※効果無効



 どれだけ御大層で強力な効果を持っていても、最早何の意味も持たない。

 しかも聖天戦女神(ヴァルキリー) アルトリウスのこの効果は、エンドステップまで、という表記が何処にもない。

 無効にされたなら、フィールドを離れるまで一生そのまま無効だ。

 そして、多彩な効果の使い分けこそが真価のアルティミシアからすれば、この効果は死刑宣告に等しかった。

究極呪文(アルティメットスペル)解放(アンロック)

基本ルールで1枚しか投入が許されていないカードなので、効果はとびっきりぶち壊れてます。


このカードを得る第一条件は第一章の段階でとっくに満たしていた(聖剣と呼ばれるモノに出会う)

だが昴に問題があって今までこのカードは戻って来なかった。


熱意も無く諦観に囚われた男が、この剣を抜ける訳が無い。

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