お疲れさまです。故郷です。
「もう疲れました。いっそ殺してみてはくれませんか?」
ちょっと待って、がんばりすぎてはいやしませんか?
子供の頃に憧れてやってきた大都会。
思った以上に窮屈な街中、理想と現実のギャップ
行き交う人々、疲れた顔。
「また怒られました。何してもダメな気しかしません。」
ちょっと待って、がんばりすぎてはいやしませんか?
それは無理しすぎているんじゃないですか?
貴方の育った町はどうでしたか?
帰れない、帰らない。目の前に転がる選択肢。
年を重ねるにつれて、知らなくて良いことばっかり覚えて。
情けないくらい、一人の部屋で塞ぎ混んで
――「こんなはずじゃなかった。」
振り替えるミスや人間関係。苦しくなる一方の毎日、プレッシャーに潰されそうな心。
毎日変化なく、ただ消化する日常。寝るだけの休日。
お疲れ様です。故郷です。大丈夫?
苦があれば楽があり、憧れた街は変わらず君を見守り
君を愛する町は今も風に吹かれて応援してる。
嫌になったらいつでも帰っておいで。
君の好きなあの味をこさえてまってるよ。
君が頑張ってるの知ってるよ。
君の思いでは知ってるよ、君が強い子だってこと。
逃げ出したって誰も攻めない。
恥はかきすて、どんな台詞も今は役立たずかもしれない。
変わらない。風の匂いも、雨上がり虹が出る場所も。
はじめのいっぽを踏み出したあの時と
今精一杯足掻いている君の覚悟も。
ほらほらどうしたキラキラ輝いた
色褪せることなく君の向かう未来は明るいままです。
明けない夜なんてないんだよ。真夜中もはしゃいでしまえ
来る朝日に輝く露は、土を濡らして新しい命を
焦らずとも時はながれる。
お疲れ様です。故郷です。
それでも、辛くて苦しいときは一度リセット
帰っておいで。




