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デスマーチからはじまる異世界狂想曲( web版 )  作者: 愛七ひろ
第十三章

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13-25.赤縄の秘密(2)

※2015/5/11 誤字修正しました。


 サトゥーです。尋問と言うとスパイ映画を思い出します。尋問にも流行り廃りがあるのか、暴力や拷問などから、言葉による誘導や自白剤などの薬物まで、時代によって変遷しているようです。





 優男の離れに向かうと、男女の絡み合う嬌声が聞こえてきた。

 愛の運動会を邪魔するのは無粋だが、ここは公共の福祉の為に犠牲になってもらおう。


 オレが離れの入り口を蹴り飛ばして侵入すると、嬌声がピタリと止んでガサゴソと夜逃げの準備をするような音が聞こえてきた。


 玄関を抜け、奥の寝室に入ると裸の美少女が艶っぽい笑みを向けてくる。

 日本でこんな年頃の子に手を出したら、青少年保護条例で捕まりそうだ。


「アイツなら逃げたわよ。追いかけるならアチラ。それとも私と遊んでいく? 一晩金貨1枚でいいわよ?」


 足元に落ちていた布を少女に投げてやり、裸体を隠してやる。

 恥ずかしがる素振りはないが、露出狂という訳でもないはずだ。


「ヤツの事で知っている事があったら教えろ」

「親が没落貴族で、昔父親が売った恩に縋って、この家に図々しく居座っている男のクズ。こんなものでいい?」


 ずいぶんあっさりと教えてくれると思ったら、ここから先は有料らしい。

 少女の指が金を催促する形になっていたので、ストレージから取り出した金貨を数枚ベッドに投げてやる。


「……あいつ、何をやらかしたの?」


 金額が多すぎて、逆に少女を警戒させてしまったようだ。

 ここは下手に隠さず、保身の為に喋る方向に誘導しよう。


「反逆罪だ。お前はあいつの情婦や協力者という訳ではないのだろう? 知っている事を全て話せば、善意の情報提供者として罪に問わないでおいてやる」

「わ、わかった。だから、母さんや妹に累を及ばせないって約束して……」


 オレが思った以上に反逆罪というのは重いようだ。


 必死に縋る少女に「それはお前の提供する情報次第だ」と告げて、後ろに突き放す。

 家族を案じる少女の情に付け込むとは、我ながらとんだ人でなしだ。


「前から『自由の風』っていう結社に入れ込んでた人だったんだけど、お父さんの事で社交界から締め出されて『俺が受け入れられないのは、この世界が間違っている』とか言い出して、外国の変な人たちと付き合い出したの」

「どの国の人間か判るか?」

「たぶん、パリオン様の国だと思う。『勇者召喚をもたらした神の国が魔王信奉者のオショウなのだ』とか言っていたもん」


 ――オショウ? ああ、温床か。


 現状に不満のあるオカルトクラブの人間を、パリオン神国の連中が悪の道に引き込んだわけか。


「他にも獣人の商人がよく顔を出していたわ。たぶん、鼬人族」

「どこの商会か判るか?」

「顔の判別は付かないけど、服の上等さが違ったから三人くらいの商人が出入りしていたと思う。あの棚に取引した紙を投げ込んでいたから、それを見たらわかるかも」


 この娘はなかなか良い情報源だった。


 棚から書類を回収し、鼬人族の名前が判った。

 その内一人はエチゴヤ商会にプラチナを納品していたウサンという男だ。

 書類を見る限りでは単に輸送を担当させられただけの可能性が高い。


 さきほど緑魔族と優男の間に出てきた「丸薬」の現物は優男が持ち出したようで、この離れには残っていなかった。


 さて、聞くべき事は聞けた。


「服を着てこの屋敷を去れ。もうここには来るな」

「う、うん。だから――」

「反逆罪の件はお前には適用されないように手配しておく、安心して去れ」

「うん、ありがとう」


 乱れた着衣のまま駆け出した少女から視線を戻し、この離れにある品を全てストレージに回収する。

 念の為、地下室にあったガラクタも回収しておいた。

 大雑把なのは手掛かりの回収漏れを防ぐためだ。


 優男を泳がせて協力者を探す気だったのだが、普通に場末の宿を取るだけで誰かと接触する様子はなかった。


 仕方ないので、宿を急襲する事にした。

 宿泊客に迷惑を掛けたくないので隠蔽系スキルを駆使して侵入し、優男を捕まえる。

 このまま尋問すると静かに捕まえた意味が無いので、宰相配下の諜報局へとユニット配置で連れていく。


「何者――なんだクロ殿ですか。驚かさないでくださいよ」

「すまん。少し地下の拷問部屋を借りるぞ」

「今日は誰も使っていませんからどうぞ」


 スキンヘッドに縫い傷のマッチョに見送られながら拷問部屋へと向かう。

 マッチョの彼とは面識がないはずだが、オレの事を知っていて説明の手間が省けたので良しとしよう。





「起きろ――」


 優男を壁際の拘束具に繋ぎ、足元に置いてあったバケツの水を掛ける。

 目覚めた優男が拷問部屋独特の雰囲気に圧倒されて今にも失神しそうだ。


「気を確かに持て。手間を掛けさすようなら、変態筋肉男にお婿に行けない身体にしてもらうぞ?」


 軽い冗談なのだが、優男はブンブンと首を縦に振る。


「我の質問に答えろ、貴様からの質問は受け付けん。はいなら首を縦に振れ。肯定でも首を縦に振れ。それ以外の返答は許さん」


 オレはどこかの映画で見た拷問官のセリフで優男を脅す。

 優男が肯定の意思を返したところで質問に入る。


「丸薬について喋れ。沢山喋るほど、お前の人生は長くなる。そのつもりで喋れ」


 オレが優しく諭した甲斐があったのか、優男が素直に情報を提供してくれる。


「が、丸薬を最初に持ってきたのは、ポ、ポルポーロっていう怪しいヤツだ。流行り病の予防薬だって言っていた」

「流行り病の予防薬だと?」


 ポルポーロや緑魔族が関わっていて慈善事業のはずがない。


 オレは優男の持っていた鞄から丸薬を取り出す。

 仁丹サイズの小さな物が多いが、中にはパチンコ玉サイズの物まであった。


 名前を見ると「転身丸リボーン・シード」となっている。

 AR表示の詳細情報によると「周囲の魔素を取り込み、身体能力と抵抗力を上げる」と書かれてあった。

 優男の言う「流行り病の予防薬」も完全に嘘というわけではないだろうが、「周囲の魔素を取り込み」という部分からヤバイ臭いがする。


 優男が何か知っているかもと期待して、鎌をかけてみる事にした。


「――丸薬の本当の効果については?」

「……アンタも知っているんだろ?」


 どうやら、知っているらしい。


「質問に答えろ」

「あれは魔人薬だ。空腹に耐えかねた男が、丸薬を大量に飲み込んで死ぬのを見た。死んだ男の姿がムラサキにいる魔人薬を飲みすぎた連中にそっくりだったよ」


 優男が罪に堪えかねたように言葉を吐き出す。


 オレは脳裏に通称ムラサキと呼ばれる国軍の犯罪奴隷部隊にいた、異形の兵士たちの姿を思い浮かべる。


 だが、王立研究所の資料には魔人薬を一度に大量に飲んでも中毒で死ぬと書かれてあったが、異形になるケースは記録されていなかった。

 魔人薬を濃縮したか、成分を改変した強化型――あるいは「全く別のモノ」なのかもしれない。


 少なくともこの丸薬が赤縄の魔物や翡翠の事件の元凶である可能性が高い。


 動物実験をしてみるのもいいが、即効性がある物でもないだろう。

 後で丸薬を王立研究所に持ち込んで成分調査を依頼しよう。





 次は蛇使い――と考えて聞き忘れに気付いた。


 やつは緑魔族との会話で「食料に混ぜて貧乏人に配布する」と言っていたはずだ。

 そちらを追及しないといけない。


「次は丸薬の使い道を話せ」

「……配った」


 言葉を途中で止めた優男に、視線で先を促す。


「スラム街の連中や孤児院に配った」


 ――孤児院だと?


「病気の予防薬だって言って配った……酔っ払いは酒がまずくなるって言って飲まなかったけど、大抵のやつらは前よりも元気になるって言って喜んでいた。そうだ、あいつらは喜んでいたんだ。くそっ……バカやろうが……」


 優男の最後の「バカやろう」は自分から丸薬を飲んだ人達よりも自分に向けての言葉のように感じた。

 だが、優男の事は別にどうでもいい。


 それよりも、孤児院というのがまずい。

 どんな薬でもそうだが、幼い子供は薬の効き目が強い。


「どこの孤児院だ?」

「ど、どこって……下町の孤児院全部だよ」


 オレの剣幕に繰言を続けていた優男が顔を上げて、質問に答えた。


 マップで検索すると丸薬は孤児院だけでなく、王都内に大量に存在する事が判った。

 優男の言うように下町の解体所や孤児院にあるのが一番多い。地下道にも落ちているが数は少ない。

 困った事に王宮のドリス王女の使用人の部屋にも存在していた。

 やはり、翡翠の魔物化騒動も、この丸薬が絡んでいたようだ。


 幸いシン少年の孤児院には一つも無かった。


 ――いや、待て。


「下町の孤児院全部に配ったんだな?」

「あ、ああ」

「一つ残らずか?」

「そうだ。ポルポーロにくどいほど念を押されたから間違いない」


 拷問されたくなくて必死な優男に再確認する。

 シン少年の孤児院の名前を出してみたが、その孤児院にも間違いなく配布したと言っていた。


 一応、シン少年のいる孤児院の子供達を検索してみたが、魔人薬を飲み続けた人のような影響を受けている子はいなかった。

 あの悪徳孤児院長が金策の為に売却したのかもしれない。


 情報収集の続きをしよう。


「丸薬を最初に持ち込んだのがポルポーロだと言ったな? では二度目以降に持ち込んだのは誰だ?」

「鼬人族の商人達だよ」

「どこの商会の商人だ?」

「色々だ。ま、待ってくれ! じゅ、順番に言っていくから、頼む」


 よほど掘られるのが嫌なのか不思議なほど協力的に優男が喋る。

 優男の挙げる鼬人族の商人の名前と商会の名前をメモしていく。数が多い。押収した書類に書かれていた商人達を含めて四倍の数だ。

 これだけの名前をよく覚えていたものだ。

 まともな職についていたら大成しただろうに……。


 マップ情報と突き合わせると、王都にいる鼬人族の三分の二が関わっていた事が判った。

 いくらなんでも、多すぎる。

 秘密裏に運ぶなら一つか二つの商会を使えば済むはずだ。


 全員が陰謀に関わっている可能性も否定できないが、その辺の調査は宰相に丸投げしよう。

 国家間の陰謀は専門家に任せる方が良いだろう。


 丸薬の出所を探すだけなら、向こうの帝国にお邪魔して丸薬をマップ検索した方が早い。





 丸薬情報が頭打ちになったので、次の話に移る。


「『蛇使い』について話せ」

「……へ、蛇使いの何を?」


 優男は何から話せばいいか戸惑う様子を見せたので、オレはまず気になっていた事から質問する。


「蛇使いはドコに隠れている?」

「下町やスラム街だ」


 マップ検索では見つからなかった。


「嘘は破滅につながると知れ」

「嘘じゃないっ! 本当だ! 嘘じゃない! 下町やスラム街にいる乞食連中に道具を渡してやらせていたんだ!」


 どうやら「蛇使い」は乞食達の副業だったらしい。


 優男が何人かの乞食の名前を挙げたので確認してみたところ、幾人かがマーカー設置済みだという事に気が付いた。緑魔族が接触していた乞食達だ。


「道具というのはこの縦笛か?」

「そ、そうだ」


 先ほど丸薬を取り出した時に、袋の中に沢山入っているのに気が付いていた品だ。


「この縦笛はなんだ?」

「へ、蛇使いの笛だ」

「それは判っている」


 優男の前に縦笛を突き付ける。


「何に使うものだ? と聞いているのだ。いいか、よく考えて答えろ?」

「へ、蛇を操るのは表向きだ」


 脅しが効いたのか優男の返答が正しいベクトルに修正された。


「その笛は特定の曲を吹くと魔物を召喚できるんだ。王都を襲った赤縄の魔物を召喚したのはその笛を使った蛇使い達なんだ」


 笛を鑑定してみたが、召喚なんて大それた機能はない。

 この笛には使用者の魔力を吸い上げて術理魔法の「信号シグナル」を特定パターンで発信する機能しかない。

 名前も「信号笛シグナル・フルート」だったので間違いないだろう。


 ――ドリス王女にせがまれてミーアが演奏していた竪琴と同じ機能だ。


 どうやら繋がったようだ。


 確かに赤縄の魔物の騒動の時には必ず「蛇使い」達がいた。

 王都で流行していて、どこにでもいたから気が付かなかったが、彼らがトリガーだったらしい。





 証明はまだだが、丸薬と信号笛が赤縄達を産み出す元凶なのは、ほぼ間違いないと考えていいだろう。


 オレはそれらの優男から聞き出した情報を、ナナシの衣装に着替えて国王と宰相に報告した。

 優男は反逆罪で極刑だが、離れを貸していたソウヤ少年の実家には寛大な処置をと嘆願しておいた。

 ソウヤ少年の実家の当主は処罰を免れないだろうが、家人まで罪を問われる事はないはずだ。

 また、乞食達は笛と魔物の関係を知らないそうなので、奴隷落ち程度で済むだろう。


 一応、緑魔族が接触していた乞食達を厳重に尋問するように伝えておく。


 それらの手配を済ませてから、王都内に残存する丸薬と信号笛の回収に向かう事にした。

 これで赤縄事件も収束するだろう。


 鼬人族の帝国との間の交易が冷え込みそうだが、それを心配するのは偉い人に任せればいい。





 まず王都内に残留する信号笛から回収して廻る。

 今回は名前を「アルセーヌ」に変えて黒覆面姿で飛び回った。手頃な称号が無かったので、ちょっとしたシャレを篭めて「秩序の守護者」を選んでおいた。


 優男のように大量所持している者はいなかったが、個人所有している者は意外に多かった。蒐集家の貴族や富豪が多いようだ。


 どこも厳重な警戒や魔法による結界が施されていたが、ユニット配置による移動と魔素迷彩という反則的な手段の前には意味がない。


 なんとなく窃盗している気分になったので、後で信号笛の魔法回路だけを破壊してから返却する事に決めた。

 笛のあった家には「アルセーヌ」の名前で借用書を書いて置いておく。


 続いて丸薬の回収に向かう。

 ただ奪うだけなのも芸がないので、孤児院の分は丸薬と同量のコンペイトウを、下町やスラムの分は同量の小額貨幣を入れておいた。


 丸薬が危険な物だったという告知は噂で下地を作ってから、勇者ナナシの姿でやった方が良いだろう。

 いきなり告知をされても、既得権益を奪われた人は納得してくれないからね。


 最後に地下道で丸薬を回収するときに、丸薬を齧っていた鼠を見つけた。

 試しに「信号笛」を使ってみたが、「赤縄の魔物」に変化する事はなかった。


 その後、回収毎に実験したところ、六回目の回収時に――。


 赤縄の魔物へと変化したゴキブリが耳の痛くなる咆哮を挙げた。


 ――GOQUWEEEEEEEE。


 黄土色の靄が赤縄ゴキブリの傍に浮かぶ。

 魔物になったばかりで魔法を使うとは、なかなか芸達者なゴキブリだ。


 靄を短気絶弾で打ち払う。

 赤縄ゴキブリはレベル20しかなかったので、短気絶弾の余波でふらふらだ。


 近寄りたくなかったので、「氷結」の魔法で凍らせてから礫で破壊した。


 実証もできたので、それ以降は丸薬回収のみを行なった。


 赤縄予備軍の始末は国王や宰相に任せよう。

 赤縄を倒せる部隊を編成させて、信号笛を吹きながら地下道を探索させればいいだろう。

 オレがやった方が早いが、オレでなくてもできる仕事まで無駄に抱え込む気はない。





 赤縄ゴキブリの話を伝えに王城へ行ったところ、日付の変わった深夜にもかかわらず、国王の執務室が騒がしい。


「ヤ、ナナシ様!」


 国王の執務室に行くと宰相が出迎えてくれた。

 なんでも、王都の神殿から神託の報告が届いたのだそうだ。


 ……またか。神様達も働きすぎだ。


 そして、その内容は――。


『杯の欠片割れ、偽王が生まれる』


 偽王と言うと、王様の偽者や資格のない愚王、もしくは簒奪者を指すのだと言う。


 前者なら、ミト――本物の王祖ヤマトが現れたから、勇者ナナシや国王相手に偽者だと指す可能性がある。

 後者だとクーデターが起こる可能性だが、ケルテン侯爵が失脚した現状では国軍に謀反を起こせるほどの影響力を持つ者はいない、と宰相が言っていた。


「その『杯の欠片割れ』というのはなんだろう?」


 なんとなく桜餅魔族の時の「聖杯」を思い出したが、オレのストレージの中に安置されているので関係ないだろう。


「神学者や神殿の者の話によると、杯とは円満な国家や完全な状態を指す事が多いそうだ」


 つまり、円満な国家の一部が離反して、とかかな?


「そこから考えると、やはりビスタール公爵領で反乱を起こした公子が王を僭称すると考えるのが妥当ではないでしょうか?」


 宰相の横にいた若い大臣が意見を言う。


 なるほど、国王直轄領の外に目を向けるなら、そこが一番妥当だろう。

 国家に謀反を起こそうとするヤツがいるときまで教えてくれるとは、神様も色々と面倒見の良い事だ。

 これで文明の発展を阻害するのを止めてくれたら、もっと良いんだけどね。


 特に魔族関係の話でもなさそうなので、情報が出尽くした時点でおいとまさせてもらった。

 続報があったら、エチゴヤ商会経由で連絡があるだろう。


 今日のオレは忙しいのだ。


 ユニット配置で王都の近傍の山に移動し、緑魔族が乗ってきたワイバーンを処分する。

 続いて緑魔族発見方向を調査しに向かった。

 ユニット配置だと面倒なので、閃駆と天駆を使い分けながら調査する。


 王都と緑魔族発見位置の延長線上にある未開拓地や碧領まで足を伸ばしたが、それらしき場所を発見できなかった。

 碧領は聞いていた以上に魔物の巣窟だったので、うちの子達の獲物が足りなくなったらお邪魔しよう。

 碧領外縁部には元探索者達が作る開拓村があったので、遊びに行ってみるのも楽しそうだ。


「む、朝日か――」


 思ったよりも予定外のできごとが多くて、未消化の事柄が多い。

 魔族や魔王信奉者のせいで、検証事項が増えて困る。


 一度、アリサかティファリーザにでも検証事項のスケジュールでも立ててもらうのが良いかもしれない。

 眠気と精神的な疲労が溜まったせいか、そんな愚案が名案に思えてしまう。


 オレは一つ伸びをして気持ちを切り替える。


 夜明けの光を浴びながら、オレはボルエナンの里にいる皆を迎えにユニット配置で転移した。

 さあ、いよいよ今日は待望のオークション三日目だ。


 気合を入れていこう!


※次回更新は 5/17(日) の予定です。

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― 新着の感想 ―
もう鼬帝国ごと滅ぼした方が早くない?ってくらいろくな事しないなアイツら…
[気になる点] 乞食に笛を渡して曲を演奏させるって難しくない?。 練習させたの?。 と 思った。
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