テスト?とりあえず爆発しろ①
「因数分解出来無くったって普通に生活出来るじゃないですか!」
あぁ精神的に参ってるんだね・・・うん、わかるよ美里
でもね、口に出すと・・・
すぱーーーん!!
「はいはい、文句はいいからさっさと問題を解きなさい」
「ひぃ~誰だ~美咲にハリセンなんか渡したのは~」
「ノ、鞭じゃないだけありがたいと思いなさい」
やっぱり美優か・・・
そう、今ボク達は寮の談話室で試験勉強してるんだ
といっても、ボクと美里がしごかれているんだけどね
それにしても驚愕の事実
美咲、美紀、美優が学年TOP3だって
オールラウンダーの美咲
文系なら完璧の美紀
理系人間だった美優
・・・ぼ、ボクだって英語だけなら得意だもん
数学は普通かなぁ
社会はまぁまぁ
理科と国語は・・・赤点取らないように頑張らないとね
「・・・ヒカルは数学は大丈夫そうね、じゃあ今日はこれぐらいで許してあげる」
「ふぅ~助かった~ボク、もう眠くて・・・シャワー浴びて寝るね」
「じゃあ、着替えを用意するね」
美優が当然のようにボクに着いて来る
「美紀も先に寝ちゃいなよ、私はもう少し美里の追い込みを見てるから」
「そう?それじゃあお願いね、でもあんまり遅くまでやっても、効率が落ちるだけよ
睡眠不足でテスト中に眠っても知らないわよ」
うへぇ、ミキサンソレふらぐデスヨ
それにしても3人とも美優の事については何もなかったかのような態度で接している
見事なスルースキルですね
自分でカミングアウトするからそのままにしておいて欲しいって言うから美優に任せたけど
一体どんな説明したのか・・・
さてと、早く寝て明日のテスト頑張るぞ~
”キィ~ンコ~ンカァ~ンコ~~ン”
「はい、そこまで
テストを回収します」
「ヴーーーやっと終わったぁ~、ボク今日はもう頭使いたくないよ」
「どうだったヒカル?補習は回避できそう?」
「あ、美咲せんせ~のおかげでなんとかなりそうだよ」
「え~美優せんせーは無しですかorz」
「ハイハイ、ありがとうね、美優も美紀も・・・助かったよ」
「美里・・・?
おーい、生きてるかぁ~
美咲たいちょー、美里が虫の息でアリマス」
「美里・・・一緒に学園祭回りたかったのに」
「ボクは美里の犠牲を無駄にはしないよ」
「みなさん、まだ討死にしたと決まったワケでは無いですよ」
「うぅ、美紀だけだよ、私に優しいのは」
「学園祭と言えば幽霊騒動の罰のお手伝いはどうなったの?」
「あ、あれは、当日の会場整理係に決まりました
そういえば、ヒカルは入院した後3日休んでたっけ?
あの時に連絡あったのを言うの忘れてた・・・ゴメン」
「美咲にしては珍しいミスだね、でも大丈夫、今聞いたから問題無いよ」
「学園祭の招待状は?」
「招待状?何ソレ」
「あ、私が説明するね
学園祭には一般の人が学園内に入ってくるでしょ?
でも危険人物を学園内に入れるわけにもいかないから
各生徒に5枚づつ招待状を配るの
招待状を持ってないと学園内に入れないようにする
招待状で身元確認を行う
何か問題をおこしたら招待状からすぐに特定できるぞ、だから問題おこすなよ?
っていうシステムになってるの
ヒカルの分の招待状は私の分と一緒におじいちゃんに送ってあるから
今頃お屋敷では争奪戦やってるんじゃないかな?」
争奪戦??
イヤ想像するのはやめておこう




