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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
48/273

病院にて・・・③

「へぇ~って事は社会勉強のために公立中学に通ってるって事?」

「ええ、それもありますが、お父様の教育方針というのも大きいですわ

 義務教育の間は公立に通えば世間知らずにならなくても済むだろう

 って事ですの」

「しっかりとした方針を定め

 それを実行する

 言葉で言うだけなら簡単だけど

 ちゃんと実行する所がすごいよ

 清香ちゃんのお父さんって

 すばらしい人だね」

「そ、そうですか

 そんなに褒められるとなんだか恥ずかしいですわ」

「だってほんとにそう思ったんだから・・・ね」

病室の室内灯の光でも・・・清香ちゃんがチラチラ見てる視線がわかるんだよね

「やっぱり気になる?ボクの姿」

「ハッ、ゴメンなさい、失礼だとは思っておりましたの

 聞いたら気を悪くされるかと思うと聞けなくって

 じろじろ見るのもいけないとは思いつつ、目が勝手に・・・」

「いいよ、珍しいからしかたないよね

 ボクの病名はアルビノ、日本語だと先天性白皮症

 メラニン色素を作る機能が壊れてるんだ

 不気味な外見と紫外線に弱いって事を除けば普通に生活できない事もないから」

「先天性・・・やはりヒカルさんのせいではありませんわ

 勝手に幽霊と思って腰が抜けたわたくしの落ち度ですわ

 後始末を手伝っていただいてありがとうございます」

「なんだかイメージが違ったかな?」

わたくしのイメージですか?」

「うん、いかにもって感じのお嬢様の外見と言葉遣いだけど

 そんなに高飛車じゃないし、自分が悪いと思ったら素直にあやまる事が出来るし」

「自分に落ち度があれば謝るのは当然の事でしょう?」

「うん、それはそうなんだけど、お嬢様って

 ワガママで

 甘やかされて

 謝る事が出来なくて

 ツンデレで

 ってイメージを持ってた」

「なんですのソレ、そんなの二次元の世界にしかおりませんわ

 自分に非があればしっかりと且つ速やかに謝り、禍根を残さないって

 帝王学の危機管理で習いますわ

 ただし、自分に落ち度が無い時は毅然とした態度で応対し、頭を下げない

 これは覚えておいた方がいいですわよ」

「清香ちゃんってやっぱりすごいね

 背も高いし、胸も大きいし・・・

 同じ中学2年生だとは思えないや」

「え、同じ!?そんな、・・・まさか、その体型で・・・ハッ病気のせいですわね、きっと」

「病気のせい・・・なのかな?

 でも、身長もあと10cmは欲しいなぁ、せめて155あればいいなぁ

 胸もボクのブラAAなんだよね、理想はD、せめてCぐらいは成長して欲しいんだけどね

 清香ちゃんはどれくらいあるの?」

わたくしは身長165cmで胸はEカップですわ、体重は内緒です」

「いいなぁ、少し分けて欲しいよね~」

「そうですわ、胸を分けるのはムリでも、エクササイズの本をお譲りいたしますわ」

そういって鞄から1冊の本を出してきてくれた

「へぇ~”女性の為のエクササイズ”民○書房:刊かぁ

 著者は・・・飛○?代わった名前だね、中国の人かな

 著者近影って写真があるね、髪の長い女の人かぁ・・・って針持ってる?

 清香ちゃん、針を使うの?なんだか怖いな」

「大丈夫ですわ、この本では運動とマッサージだけですから心配いりません

 それと、前半はほとんどダイエットばかりですけれど

 223ページからバストアップのページになりますわ」

「へぇ~清香ちゃんのおっぱいはこれで大きくなったのかぁ、すごいね」

「え、ええ、もちろんですわ、決してダイエットの為に買ったワケではありませんわ」

「じゃあボクもコレを見て頑張ってみるね、ありがとう」

「あら、いけませんわ、もうこんな時間・・・睡眠不足はお肌の大敵ですわ

 申し訳ありませんが、わたくしそろそろ休ませていただきます」

「そうだね、ボクも戻って寝るね、今日は楽しかったよ」

わたくしも有意義な時間を過ごさせていただきました」

「そうだ、メアドの交換・・・いいかな?」

「ええ、よろこんで」


突然の入院だったけど・・・友達が出来てよかった

7/13誤字修正&まぎらわしい表現修正

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