英会話部の夏合宿3日目①改め【決戦!ネクロ王子役①】
『ねぇ、六花ちゃん
ボクはテニスをしないんだよ
見るだけなのにどうしてボクまでテニスウェアなの?』
『それは・・・やはり場所に合わせた服装にしませんと、ヒカル先輩の良識を疑われます
鷹峯家の御令嬢として、最低限のマナーです』
『そうなんだ・・
でも、どうしてアンダースコートじゃなくて、縞パンなの?』
『縞パンは正義でs・・・コホン、プレイする訳ではありませんので、いわゆる見せパンの役割を持つアンダースコートを使用する必要はありません』
『なるほど・・・でも、咲良部長は審判役として必要でしょ?
楓ちゃんは居ないとテニスコートを利用出来ないから必要・・・ボクは要らない子なんじゃないのかな?』
『それはあり得ません
今回の優勝賞品は王子様役、ヒカル先輩の相手役です
つまり、昨日の基礎体力予選を勝ち抜いた4人の危険人物はヒカル先輩をめぐって争うんです
分かり易く言うと、ヒカル先輩はかぐや姫なんです
当然、闘いを見届ける義務があるんです』
『わ、わかった・・・さっさと終わらせて、観光しようね』
『はい、他の皆さんには先に旧軽銀座の散策を始めていただきましょう』
『あ・・・来た来た
第一試合は大村先輩と美優だね
二人ともがんばってー!!』
『そ、そんな・・・
この私が手も足も出ないなんて・・・』
『甘いわね、スポーツ万能なのは自分だけだなんて、いつから勘違いしていたの?』
『クッ!、ヒカルの従者である私が、こんな所で負ける訳にはいかないのよ!
特に、胸にそんな重りをぶら下げた女にはね!!』
『ふっ、悔しかったらシリコンでも入れて貰ったら?』
『!!!
次のセットでコートに沈めてあげるわ!』
・・・美優は忘れてるみたいだけど、この試合は1セットで終わりなんだよね
他のグループの予約に割り込んじゃったから長い時間はマズイらしくて、1セットマッチを3試合にしたんだ
ほら、そうこうしている間に、予約していた人達が到着したみたいだよ
「セバスチャン!どういう事ですの?
ワタクシ聞いておりませんわ!」
「まあまあ、落ち着いてもらえるかな?
麗さん、このテニスコートの手配は鳥羽家の手配なんだから、セバスチャンさんを責めるのは間違ってるよ
それに、主家筋にあたる方にお譲りするのは、旧華族ならば当然の事だよ?」
「清孝さんがそうおっしゃるのなら・・・しかたありませんわ
それにしても、主家筋の方となれば、皇族の方、あるいは旧宮家の方ですわね
ぜひ、ご挨拶をさせていただきませんと・・」
「ま、待っ「失礼致します・・・ってアラ?」」
「え!?生徒会長・・・が男連れ??」
咲良先輩、日本語になってますよ
縞パンは正義
異論は認めない・・・が、色の自由は認める




