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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
271/273

英会話部の夏合宿2日目②

『ハイっ、そこでポーズ!』

うぅ

は、恥ずかしいよ・・・

どうしてこうなった?



「キターーーーーー!!!」

「うはっ、コレ、マジヤバくない?」

『ちょっ、二人とも日本語になってます

 部長・副部長コンビがそれではダメですよ』

『ゴメンなさいヒカル

 とっさに出ちゃうのよね・・』

『そうそう

 でも、息をするのも忘れて見惚れてるのに比べたらまだマシじゃない?』

『『『はっ!』』』

『仕方ないですよ、ヒカルの水着姿は戦術級兵器ですから』

『なお、ヒカル先輩の裸体は戦略級の最終兵器です』

『確かに・・・って、あなた達色違いの水着で揃えたのね

 ・・・でも、それだとヒカルと比べられるから、残念に見えるわよ?』

『問題ありません

 所詮はヒカルを引き立てる添えモノですから』

『そうです、大相撲の横綱の土俵入りに露払いと太刀持ちがいるように

 ヒカル先輩には、私達がついているんです』

『色違いと言えば・・・三つ子も色違いの水着よね?』

『雪は青色です

 月ちゃんは黄色で花ちゃんが赤色なのです』

『こうしておけば、簡単に見分けが付くんです』

『普段の持ち物も、色分けをしてるんです』

『家族も色で見分けているから、時々入れ替わって遊んだり出来るんです』

『でも、お母さんにだけは通用しないんです・・・なぜでしょう?』

『母親のカンってヤツでしょうね

 まぁ、青黄赤だと信号みたいで分かりやすくていいじゃない?』

『でもさぁ、信号って実際は緑・黄・赤でしょ?

 英語でも緑だから、英会話でこのネタを話すのは違和感があるよね〜』

『それは仕方ないですよ

 緑信号を青信号って呼ぶのは日本人だけですから

 そもそも古代の日本語には色を区別する言葉は、白・黒・赤・青の4色しか無かった名残りです

 緑色や青色などの寒色をひっくるめて青、赤色や黄色などの暖色をひっくるめて赤って表現していたみたいね』

『へぇ、そうなんだ・・・

 さすがは美優だね』

『じゃあ、調子に乗ってもう少し

 日本の【青信号】は、国際基準の緑信号から逸脱しない範囲内でギリギリ青に近付けた青緑色にしてあるの

 名目上は赤緑色盲対策だけど、本音は【青信号】って呼ぶ為よ』

『なるほどね〜、ヒカルちゃんの従者は伊達じゃないわね

 ところで、みんな・・・

 どーして、私の水着に誰もツッコミ入れてくれないのよ〜?』

『だって・・・

 いかにもツッコミ待ちだから、敢えてスルーよ

 貝殻水着はいくらなんでも、ヤ・リ・ス・ギ』

『ひっどーい

 せっかくこのB102W72H94のグラビアアイドル顔負けのダイナマイトボディをネタに提供したのにぃ〜』

『大村先輩・・・

 あれ?グラビアアイドルってウェスト50台なんじゃ?』

『えー!

 チョット、ヒカルちゃんってそんな事信じてるの?

 はっ!・・・ヒカルちゃんのウェストなら、あるいは

 それはそうと、グラビアアイドルのウェストは大嘘だからね

 あれは息を止めて、お腹を引っ込めたサイズだからね

 男の子なら信じちゃうかも知れないけどね』

『ハイハイ、笑に走った由香里にエサを与えるのは辞めましょう

 それじゃあ、白雪姫のヒカルと、部長だから自動的にナレーションをする私を除いた11人で王子様役の一次審査をします

 王子様役には、白雪姫をお姫様抱っこする体力も必要です

 そこで、実際にヒカルをお姫様抱っこして歩いてもらいます』


えー!何その罰ゲーム

あれ?みんな乗り気なの?

うわっ、美優・・・気合入り過ぎじゃないの?


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