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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
269/273

英会話部の夏合宿2日目①

『それでは、合宿の名目上のメインイベントの会議を始めます

 まず、学園祭での出し物を決めます

 例年通り、英語劇でいいかしら?』

『い〜んじゃない?

 反対の人なんていないわよね』

『由香里、決め付けちゃダメよ、一応聞かないとね・・・まぁ反対はいないようだけど

 問題は演目なのよ

 何か()りたいのはなあい?』

『ハイ!咲良先輩!』

『お?玲子ちゃん、言ってみて』

『ハイッ、やっぱり定番のシンデレラがいいと思います』

『あー、その・・それは無理かも』

『ど、どうしてですか?』

『玲子ちゃんは去年の若草物語が初めてだったから知らないけど

 一昨年(おととし)()っちゃったのよね〜』

『そうそう、あの時は梅ちゃんがシンデレラ役をしたのよね〜

 例年は高等部2年から主役を選ぶんだけど・・・

 先に言って置くわ

 今年は私も仁美もパスだからね』

『だったら、雪月花三姉妹の出番です!』

『三姉妹と言えばあれしか無いですね

 そう、怪盗猫目!』

『え~、花ちゃん、それは古いです

 それよりも3代目スケパン刑事デカの方がいいです

 出演者が女の子が多いです』

『ちょっと待って、私はあなたたちに譲るために辞退した訳じゃないのよ』

『そうそう、ヒロインはヒカルちゃんしか居ないよねー』

『え!?

 ボ、ボク??

 そ、そ、そんな大役、無理です!』

『そうでも無いと思うわ

 部長の私が言うのも何だけど

 英会話の実力なら一番でしょ?』

『で、でも、まだ中等部だし・・・』

『まあまあ、そう言わずに主役をやればま~るく収まるのよ

 咲良だって実力云々って言うのはタテマエでしょ?』

『そうね

 やっぱり、ヒカルの可愛らしさは群を抜いてるもの

 観に来るお客さんだって、ヒカルを観に来てるようなモノよ

 そのヒカルを出さないなんて許されると思う?』

『『『た、確かに・・・』』』

『許されないわね・・・

 ヒカルの美しさはまさにこの世の至宝!

 ヒカルの前では宝石すら、道端の石ころに等しいのよ』

『ちょっ、美優まで・・・』

『と、いう訳でヒカルちゃんが主役は確定として・・・

 演目を考えてちょうだい』

『白雪姫はいかがでしょうか?』

『!!

 そうか、それがあったわね

 エライ、でかした楓ちゃん』

『そうね~高等部じゃいまだにヒカルの事を白雪姫って呼ぶ子もいるぐらいだもんね』

『『『さんせーです』』』

『反対の人はいないわね?

 それじゃあ、今年の英語劇はヒカルちゃん主演の白雪姫にけって~~~!!』

『って事は、他の配役に必要なのは・・・

 7人の小人、継母王妃、ペド王、ネクロ王子、魔法の鏡と森に捨てに行く狩人で人数丁度かな?』

『あ、ナレーションも必要だから一人足りなくない?』

『ナレーションは魔法の鏡と兼ねればいいんじゃないかな?』

『それもそうね、それじゃあ人数もピッタリだし

 ほかの配役も決めちゃいましょう』

『ネクロ王子争いが熾烈になりそうね・・・譲る気はないけど』


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