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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
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英会話部の夏合宿④

なんだろう、この疎外感・・・


『キャー、ダメよ!

 包丁なんて、指を切ったらどうするの!』


『危ないです!!油が跳ねたら火傷しちゃいます!』


『あ、今日はサフランライスにするから、私に任せてね』


うー、先輩の指示には従わないとね

『そうだ、ヒカルちゃんにはサラダの準備をお願いしようかな?』

おぉ、ボクにも手伝わせてくれるんだ

さすがは、大江先輩

過保護よりは目の届く範囲でチャレンジさせる方法を選ぶ・・・それでこそお料理マスターだよ

『はい、任せてください、野菜を切ればいいですか?』

『まず、そこのレタスを食べ易い大きさにちぎってくれる?』

『え?切るんじゃなくてちぎるんですか?』

『そうよ、レタスは金属の包丁で切るより、手でちぎった方が美味しいのよね

 食物繊維も切るよりちぎる方が壊れにくいからお通じにもいいの

 みんなの健康はヒカルちゃんに懸かってるの・・・任せたわよ』

『なるほど〜、ボク頑張ります!』


ボクがお料理を任される日が来るなんて・・・カンドー物だね

おっと思わず鼻歌が出るところだった・・危ない危ない、気を付けないとね

これでよしっと

『大江先輩、できました!』

『早いわね、さすがヒカルちゃんね

 それじゃあ・・・次はドレッシングをお願いしようかしら』

『ドレッシングまで手作りですか!

 さすがは大江先輩

 英会話部の女子力ナンバー1は伊達ではないですね』

『おだてても何も出ないわよ

 それじゃあサラダ油とお酢を200㎖づつ、それと塩を大さじ1杯、グラニュー糖を大さじ2杯に胡椒を少々、ボウルでひたすら混ぜて混ぜて混ぜまくってちょうだい』

『はい』


よ~し、やるぞー!!



『さぁみんな座って〜

 カレーを食べる前に、明日の予定を確認しておくわね

 起床は7:30だから、夜更かしはほどほどにしておいてね

 朝食は8:00で、午前中は9:00から会議をします

 学園祭の英語劇について、色々と決めてしまいます

 午後はここのプールであそんで、夕方からバーベキューの準備ね』

『えー、外出しないの?』

『外出は明後日の予定だから、明日は大人しくしておいてね・・・とくに由香里』

『ハイハイ、わかってるって

 それより、カレーの匂いを嗅がせておいて、お預けは惨いよ〜』

『それもそうね、それじゃあ早速いただきましょう』

『『いっただっきま〜す』』

『美味しいです!』

『さすがは大江先輩です』

『でも、去年のカレーよりも美味しいです』

『ふっふっふ、腕が違うのよ!・・・って言いたいんだけど、素材が違うのよ

 去年までは予算との闘いに明け暮れていたけど、今年は豊富に用意された食材を使い放題なのよね

 お肉も、牛肉よ、ビーフカレーなのよ!』

『??

 カレーは普通、牛肉ですよね?』

『ヒカルちゃん・・・やっぱりお嬢様ねー

 庶民は牛肉は高いから豚肉を使うのよ

 シーフードカレーやチキンカレーの場合もあるけど、基本はポークカレーね』

『咲良先輩、それは違います

 地域によって違うんです

 私の父の実家はビーフカレーが基本です

 東京ではメニューにカレーの表示ならポークカレー、牛肉を使うとビーフカレーと表示されるんですけど、向こうでは逆なんです

 メニューにカレーの表示だとビーフカレーで、ポークカレーは販売していない所がほとんどなんです』

『仁美のところは・・・関西出身だったっけ?

 ・・・関西に産まれたかった』

『ちょっと咲良、今日のビーフカレーは特別なんだから、味の次元が違うだけだから』

『そ、そうよね

 せっかくの高級食材を使ったカレーなんだから、無心で味合わないと損よね』

『そうそう、サラダなんてヒカルちゃんの手作りよ』

『おー・・・うん、美味しいよ

 ドレッシングも絶品』


ボクの作ったサラダは好評でした

ボクだって、やれは出来るんだよ

ヒカルだって、(指示通りに)やれば、(美味しく)出来るんです

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