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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
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英会話部の夏合宿②

『ここが軽井沢かぁ、なんだか空気が清々しい気がするよね?』

『今日泊まる鷹峯家の別荘は木々に囲まれているから、もっと空気が美味しいわよ

 さぁ、まずは腹ごしらえよ

 駅前のアウトレットモールのレストランへ移動しましょう』



千秋先生の向こう側に整列しているサングラス+黒スーツの集団は見なかった事に・・・しちゃダメだよね

あの無駄に周囲を威嚇するようなスタイルの人達は・・・・今回のボクの護衛さん達です

あ、訂正

一人は違いました

慈照寺家の手配した護衛の方が混じってます

さっきウチの柳生さんと名刺交換してましたね

そういえば、慈照寺家の護衛さんもサングラスに黒スーツだね

護衛の人の制服なんだろうか?

あんな【いかにも】って格好してたら目立って困らないのかなぁ?

『ねえ美優、柳生さん達ってあの格好は暑くないの?』

『あぁ、アレは制服みたいなものだから・・・みんな慣れてるわよ

 それとも、ヒカルが見ていて暑苦しいとかウザいって思うなら着替えさせるわよ

 ほら、ちょうどアウトレットモールがあるんだから、カジュアルな服装とか

 周りに溶け込むような服にさせようか?』

『周りに溶け込むって・・・あの人達なら迷彩服を選びそうな気がする』

『大丈夫よ、柳生さんは常識人だから

 それじゃあ、ヒカルの視界に入っても鬱陶しくない服にさせるわ

 あ、楓さんの所の人はどうしようかなぁ』

『あ、あのう・・・ヒカル様

 私の事はお気になさらずに、ヒカル様の『ダメだよ、楓ちゃん』』

『えっ、あ・・・そうでした

 ヒカル先輩ですね』

『そうそう、部活の合宿なんだからね

 私もヒカルって呼び捨てだし、六花ちゃんもヒカル先輩って呼んでるでしょ?』

『学校内や学校行事に関係のある時と、それ以外で分けるんですね

 TKOってヤツですね』

『イヤ、ソレは殴り倒してるって・・・』

『・・・』

『真っ赤になっちゃってカワイイよね~ヒカルには負けるけど』

『そうです、ヒカル先輩は別格です!』

『いや、ボクは色素が無いから血の色がハッキリ見えるだけだって・・・』

『・・・美優先輩、六花ちゃん・・・こういう方なんですね』

『これで素だからね・・・そのうち慣れるわよ』

『ハイッ』


『お昼はここにしましょう

 って、予約を入れてあるんですけどね』

『お蕎麦ですね、そうか、軽井沢は長野県なんだ

 信州といえばやっぱりお蕎麦の本場ですからね』

『さすがに大江さんはその辺りの事は詳しいわね

 私の手元にある資料じゃ、蕎麦アレルギーの子はいなかったから吉野さんと相談してお蕎麦にしたんだけど・・・苦手な子はいないかしら?』

『大丈夫のようですね・・・それじゃあみんな!美味しいお蕎麦を食べるぞ~!!』


「いらっしゃいまs・・・『いらっしゃいませ、ご予約はございますか?』

英語も堪能な店員さんですねぇ

この反応は久しぶりだけど・・・ボクは日本人です


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