表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
260/273

美優のお誕生日?

バーーン!!

「コラ、美里!

 余所見しない」

「うへぇ

 ・・・(オニミサキ)」

「聞こえてるよ?」

「うひぃ〜」

「ここで頑張らないでいつやるの?」

「今でしょ?」

「ボケてる場合じゃないの!

 しかもネタが古いし・・・

 夏の大会が中等部バレーボール部の最後の大会(たたかい)なんでしょ?

 参加出来なくてもいいの?」

「それはヤダ〜、私が居ないと一回戦敗退確定だもん」

「だったらつべこべ言わずにさっさと問題を解く!」

「私だって、期末試験で赤点取ったら補習なのは分かるよ

 補習で夏の大会に行けなくなるのも分かる

 だからって、なにも・・・

 美優のお誕生日会で勉強しなくてもいいじゃない!!」

「だって明日は試験なんだし、美里だけ呼ばない訳にはいかないでしょ?

 ほら、その問題を解いたらケーキよ」

「ハッ!ケーキ!

 わ、私頑張る!!」

「・・・馬の鼻先にニンジンをぶら下げているようですわ」

「あぁ、それって実際にやっても効果ないらしいわ

 逆に気が散って遅くなるんだってプロの方が言ってたわ」

「そうなんですか、でもよく考えたら当然ですよね

 馬に乗る人も余計な荷物を持つから、重くなりますし、空気抵抗も大きくなっちゃいますもんね」

「空気抵抗と言えば

 ガリレオが実験したとされるピサの斜塔の実験って知ってるでしょ?」

「「「ええ」」」

「ええ?みんな知ってるの?

 知らないのはボクと美里だけかぁ」

今、美里がチラ見したけど、気にしないでおこう

「じゃあソコから説明すると

 ピサの斜塔の上から違う重さの鉄の玉を同時に落としたらどうなると思う?」

「・・・えーと、やっぱり重い玉が先に落ちるんじゃないの?」

「残念

 他の力が掛かってない状態だと、重さに関わらず同時に落ちるのよ」

「へー、そうなんだ

 イメージ的に重い玉が速そうだけどなぁ

 ほら、羽毛とかはフワフワして中々落ちて来ないよ・・・って、そうか!他の力か

 さっき言ってた空気抵抗?」

「そうよ、ヒカルは理解力があるから教え甲斐があるわね

 ここで、最初の話に戻るけど、この実験で同時に落ちたとされているけど、現代の測定技術で正確に調べたら、ごく僅かに軽い玉の方が先に落ちるの、空気抵抗の仕業ね

 比重の違う金属を使って同じ大きさで違う重さの玉を作れば同時に落ちるわよ

 実際には、ガリレオはピサの斜塔の実験をしていないらしくて、後世の創作よ

 ガリレオがやったのは、同じ大きさで違う重さの玉を斜めに転がす実験だそうよ」

「なるほど〜、ガリレオは空気抵抗も考えてたんだ、後世の創作のさらに上を行ってたんだね

 理科でこの問題出てくれたら嬉しいな」

「あ!

 ゴメンヒカル、重力加速度は高校の物理だった」

「出来たー!!

 ケーキ食べようよ」

「フフっ、あわてなくても、ケーキは逃げませんよ」

「それじゃあ、せーのっ「「「「お誕生日おめでとうー!」」」」」

「ありがとうヒカル、ありがとうみんな」

お誕生日会も、5人目になると、被る部分は省略になってしまいます


予約投稿はここまでです

次回はGW明けになります


5/8 誤字修正

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ