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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
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襲来②

「失礼致します、ハーブティーでございます」

「ありがとう、六花ちゃん」

六花ちゃんナイスタイミングです

いつの間にか3杯淹れてあるし

「いい香りですこと

 ワタクシも寮に専属の侍女を入れられるように、学園長先生にお願いしようかしら?」

「それは、辞めておいた方が懸命だと思いますわ」

「あら、どうしてですの?

 鷹峯様が専属の侍女を連れておられるのですから、ワタクシや清香さん、それに中等部一年の楓様も侍女を付けてもよろしいのではなくって?」

「名目上ですが、彼女は鷹峯女学園中等部の生徒です

 一生徒が勝手にメイドゴッコをして遊んでいるだけで、お屋敷から侍女を連れて来た訳ではありませんの」

「ちゅ、中等部・・・

 義務教育の中学生にメイドをさせるなんて、さすがは鷹峯家ですわね

 しかし、我が立花家でも高等部ならなんとか用意できますわ

 直ぐに執事のセバスチャンに連絡して準備をさせますわ」

「準備って、先に学園長先生の許可を貰わないといけないんじゃ?」

「そうですわ、それに学園長先生はそう簡単には特別扱いしていただけませんわ

 ヒカルさんの場合は病気に関係する事は、ほぼ許可が出ますが、それ以外は一般の生徒の皆さんと同じ扱いなんです」

「無理矢理病気にこじ付けてるような気もするんだけどなぁ・・・」

「そ、そうですの・・

 では、先に学園長先生にお伺いしてみましょう

 これを期に希望者は自費で侍女を付けられるようになれば・・・ワタクシの功績ですわ!

 さっそくセバスチャンに連絡をしなければいけませんわね、そろそろお(いとま)を・・・」

「セバスチャンって、生徒会長さんの家の執事さんは、外国人の方なんですね

 名前からして、執事になる為に生まれてきたみたいですね」

「え、ええ、やはり執事には燕尾服(モーニング)と髭とセバスチャンの三種の神器が映えますもの

 全てを兼ね備えた人材を探すのに苦労いたしましたわ

 これほどまでに完成された執事は日本国内にはおりませんもの

 おーっほっほっほっほ」

凄い、完璧な高笑いだよ

ちゃんと口を手の甲で隠してるもん

「それではワタクシはこれで失礼いたしますわ、ごきげんよう

 清香さんも、何かあればワタクシを頼っていただいて結構よ

 なにしろ、2年後には義姉(あね)になるんですもの」

「えーー!?そうなの?」

「は、はい、その通りですわ

 麗様は兄の許嫁ですの、もちろん【親が決めた】が頭に付きますが」

ヘェ〜、上流階級のお嬢様って許嫁が決まってたりするんだね

・・・ん?

まさかとは思うけど、ボクにも婚約者が決まってたりするのかな?

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