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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
253/273

美紀のお誕生日②

「いらっしゃい、みんなもう来てるわ」

「「「誕生日おめでとう!」」」

「ありがとうございます、さぁ上がって」

「「「お邪魔しまーす」」」


「やっぱり美紀は着物が似合うよね」

「そんな事ありません

 着物はどちらかと言うと胸が小さい方が似合うんですよ

 寸胴な体型の方が美しく見えるんです」

「そうなの?

 でも、ボクには美紀の雰囲気にピッタリ合ってるって感じるんだけどね」

「雰囲気ですか・・・

 それは、おそらく立ち振る舞いもあるんでしょうね

 私は、お茶や日舞も習っていますから、そう見えるんでしょう」

「ヒカルいらっしゃーい、自分の家だと思って(くつろ)いでね」

「・・・それは美里のセリフじゃないでしょ」

「えへへっ」

「!?

 今日は清香ちゃんも着物なんだね」

「ええ、主役の美紀さんに合わせてみましたの」

「似合ってるって言ってあげたいけど・・・

 やっぱりドレスの方が似合うわね」

「そ、そうですか・・・やっぱり

 ありがとうございます美優さん

 ハッキリ言っていただいてよかったですわ」

「多分、そのどr・・髪型じゃないかしら?

 着物には纏めた髪型の方が似合うわ」

「そ、そうですわね・・・

 でしたらいっそうのこと、イメージチェンジを兼ねてショートヘアに挑戦してみようかしら?」

「えー、やっぱり清香ちゃんはその髪型(縦ロール)が似合うわよ

 美紀は日本人形のような黒髪ストレートロングが似合うし、私はバレー部の都合もあるからショートヘアは必須でしょ?

 やっぱりイメージは大事だと思うわよ」

「確かに・・・そうそう、イメージと言えば、美紀が都心の高層マンションに住んでいるっていうのは予想外だったよ」

「あ、ヒカルも?

 私もそうだったのよねー

 一瞬住所を間違えたのかと思ったわよ」

「そうですわ、美紀さんなら純和風のお屋敷を連想しますわ」

「うんうん、庭の池に錦鯉だよね?」

「23区内にそんな大豪邸なんて、どこの旧宮家って話ですよ

 我々庶民には無理ですね」

「へっ?

 ・・・美優、ウチの庭に錦鯉って住んでるの?」

「住んでるって言うか、旦那様が飼ってるわよ

 ヒカルの離れからは丁度母屋の反対側になるから見えないわ

 見たいのなら、改装させるけど?」

「そ、そこまでしなくていいよ、帰ったら見に行くだけでいいから・・・

 それより、美紀のおうちは見晴らしがいいよね」

「そうですね、夜景はなかなかいいです

 その代わり地震の時は怖いですけどね」

「そうなんだ・・・」

「高層ビルは耐震、免震設計をしていてもかなり揺れるわよ

 地震大国日本に住む以上は避けて通れない問題よね」

「高層マンションだと、停電でエレベーターが止まるのも困るわよね

 ヒカルを避難させるのも一苦労よ」

「かと言って人の数が多過ぎますから、高層にしないと住む場所が足りませんもの」

「ねぇ、難しい話をしてないで早くケーキを食べようよ

 せっかくのお誕生日会なんだから楽しく行きましょう」

「そうだね、それじゃあロウソクに火をつけ「ハイ、危ないから私が」う、うん・・・」


「「「美紀、誕生日おめでとう!」」」


美紀への誕生日プレゼントは、家に転がってた扇子にしたんだ

美紀は日舞も習ってるから丁度いいでしょ?


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