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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
249/273

修学旅行最終日⑦

「筒井さん、何してるの?」

「何って、写真撮ってるに決まってるでしょ

 ・・・・はっ!、ヒカル様!?じゃなかった、鷹峯さん

 えーとですね、これから乗る新幹線の写真を撮ろうとしてたんです」

「どうして?

 行きは撮ってなかったよね?」

「あぁ、それはですね

 行きは普通ののぞみだったんですけど、帰りの、今から乗る新幹線はさくらの車両を使った臨時列車なんです!!」

「臨時って、それだけ?

 わざわざ写真を撮るほど珍しいの?」

「珍しいですよ!

 本来九州用なんです、直行便もあるから山陽も走りますけど、その、桜島の火山灰対策の車両が東海道を走るんですよ

 今日は各地の沿線のポイントで撮りテツがスタンバイしてます

 スレも幾つも立って、お祭りですよ

 車両の色も水色だし、内装も木目調で・・・そうそう、グリーン車じゃなくても席が2+2の配置でゆったりしてるんですよ

 あ、自由席用の車両は2+3でしたっけ

 そもそも・・・・・」

しまった、この話題だと話だしたら止まらないや

「筒井さん、もうすぐホームに車両が到着しますよ」

「!

 ありがとう、佐藤さん

 それでは、写真の準備があるので、失礼します」

「・・ありがとう美優

 助かったよ」

「でも、帰りだけ臨時列車って、不自然ですわね」

「・・そういえばそうだよね

 ねえ美優、ひょっとして・・・貸切?」

「・・・そうよ

 だって、もしヒカルがお土産を選ぶのに時間が掛かって時間に遅れたら大変でしょ?

 時刻表通りに走らないといけない普通の新幹線だと、ヒカルの為に出発を遅らせるのはマズイのよね

 この時間帯の臨時列車だと、多少ダイヤに余裕があるのよ・・・しわ寄せはこだまだけで済みそうだし」

「そんな事しなくてもボクは遅れないよ

 ・・・美優が付いてるからね」

「ヒカル・・・」

「ちょっ、どうして泣くの?

 ボク何かマズイ事言った?」

「い、いえ、なんでもないわ

 この貸切列車だけど、今回の修学旅行警備隊の108人も一緒に乗って帰らせるから、そんなに無駄な経費を使ってる訳じゃないからね」

「え!?

 108人って、アヤさんと橋本さんだけじゃなかったの?」

「ヒカルの警備なんだからたった二人の訳ないでしょ

 20人編成の班を5つで100人、それぞれに班長一人づつの5人、全体の指揮官として3人の計108人ね

 もちろん交代で休憩を取りながら24時間体制よ」

いやいや、その警備体制自体が無駄な経費のような気がしない?



「あ〜、もうすぐ東京かぁ

 あっと言う間だったよね、新幹線も修学旅行も・・・

 このまま修学旅行が終わらなかったらいいのに・・・」

「そういう訳にもいきませんわ

 早く帰って羽を伸ばしたいでしょうから・・・

 特に今年は先生方も気を抜けませんものね」

「そうかぁ、そうだよね

 そういえば、清香ちゃんは家に帰るの?それとも寮?」

(わたくし)は直接家に帰りますので、次にお目に掛かるのは来週ですわ」

「ボクは寮に帰って、家には明日の朝のつもりだから・・・今日は一人になるんだね」

「ヒカル、寂しかったら私が添い寝をしに行くわよ」

「だっ、大丈夫だよ

 そんな子供じゃないんだからね」

「ふふふっ、ゴメンなさい

 あ、先生のお話が始まるみたい・・」

「は〜い、皆さん、間も無く東京に到着します

 この4日間、これといったトラブルも無く、全員無事に戻ってくることができました

 しかし、家に着くまでが修学旅行です、最後まで気を抜かずに御家族の皆さんに無事な姿を見せてあげましょう・・・・」

あーコレは長くなるパターンだよ

あれ?こういった挨拶は学年主任の先生がするんじゃないのかな?


明日の更新はお花見の為お休みします

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